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カカオ豆が再び急落 一時21%安、流動性低く荒い値動き チョコレートの原料、カカオ豆の先物相場が再び急落した。国際指標のロンドン先物(第2限月)は13日、一時1トン5968ポンドと前営業日比で1597ポンド(21%)下落。1日の下げ幅としては一時1466ポンド(16%)安となった4月29日を超え、遡及可能な1974年以降で最大となった。 カカオ豆は一大産地の西アフリカでの不作に伴い今年に入り上昇が加速。4月中旬には一時1万ポンド近くまで急騰していた。4月下旬以降、相場は調整を深めており、足元はピークに比べ4割程度安い。 13日の急落のきっかけは、西アフリカでの降雨だ。先行きの収穫増加への期待から相場が節目の7000ポンドを下回ると、ファンド勢の損失覚悟(ストップロス)の売りも巻き込んで下げ幅を広げた。 市場の流動性の低下も値動きを荒くする要因だ。コンフィテーラ(東京・港)の今村雄紀社長は「相場急落を受け、これまで買えていなかった参加者が買いに入ると、今度は急騰の可能性もある」とみる。
6月の食品値上げ614品目、の…
2024/05/31 16:03
6月の食品値上げ614品目、のりなど高騰 民間調べ 帝国データバンクは31日、6月に614品目の食品が値上げされると発表した。主要食品メーカー195社を対象に調査した。前年同月(3775 品目)と比べると約8割減となり、6カ月連続で前年同月を下回った。品目数は減少傾向にあるが、円安を理由とする値上げが増加している。 分野別では加工食品が329品目と最も多い。ノリの不作で海苔(のり)製品の値上げが目立つ。大森屋など主要メーカーが家庭用のり商品の価格を1〜2割程度引き上げる。次いで多いのは菓子の138品目。原料のカカオ豆の高騰でチョコレート製品を中心に値上げが予定される。明治は「アポロ」や「明治ミルクチョコレート」などを3〜33%値上げする。 原材料の輸入価格を押し上げる円安を理由とする値上げが増加している。10月までに値上げが予定される品目のうち円安を理由とするものは全体の3割程度となり、前年同期に比べて約3倍に拡大した。カカオ豆やコーヒー豆、オリーブなど産地での不作が原因の原材料高も続き、メーカーにとって今後のコスト増要因となる。