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投稿コメント一覧 (156コメント)

  • 健全なるホルダーの皆様へ

    ブライトパスの現在の株価は安いのか?高いのか?

    今日は値を上げていますが、ここ二週間ほどの株価は350円前後で、時価総額は約146億円ほどです。
    この水準が安いか高いのかの判断の一助として、「時価総額と純資産との割合」を出してみて、他のバイオベンチャーと比較しました。

    株価は「その企業の現時点での価値」、すなわち、純資産だけではなく「期待値」が上乗せされて株価が形成されます。ですから、株価は人気投票的な側面もあり、前途有望なタレントは、期待を込めて高値が付きます。
    この株価に総株数を乗じたものが、「時価総額」です。

    時価総額から、今後どうなるか判らないパイプラインなどの「期待値」を差し引いた「ミニマムの裸の価値」は、純資産に近いものではないかと思います。

    この考え方から、「現在の時価総額:純資産額の割合」を出してみました。
    この値が「2」であれば、「時価総額が純資産の2倍」ということです。
    「5」であれば、「時価総額が純資産の5倍」ということで、2倍に比べてかなり「期待値が高い」ということになります。

    以下に、バイオベンチャーで時価総額が100億円~300億円の企業を集めてみました。

    社名/時価総額(A)/純資産(B)/(A) ÷(B)=M
    ブライトパス/146億円/69億円/2.1倍
    ソレイジア /270億円/61億円/4.4倍
    ナノキャリア/263億円/47億円/5.6倍
    ラクオリア /256億円/39億円/6.6倍
    オンコセラピ/238億円/76億円/3.1倍
    カルナバイオ/135億円/12億円/11.5倍
    セルシード /124億円/11億円/10.9倍
    シンバイオ / 97億円/32億円/3.0倍
    メドレックス/104億円/29億円/3.5倍
    ※注:時価総額は2018年6月7日終値、純資産はそれぞれ直近の決算報告による。

    上記の分析から、現在のブライトパスの2.1倍は、他と比較してかなり低いと言えます。言い換えれば過小評価されているということです。

    時価総額(株価)の形成には、様々な要素が絡み合っていますので、上記の「時価総額と純資産との割合」だけでは測ることはできませんが、客観的なひとつの指標として参考にはなると思います。

    以上、私見です。

  • 健全なるホルダーの皆様へ

    実は、5月20日に「ブライトパス・ストーリー」というブログを立ち上げました。

    ITK-1の「有意差なし」は大変残念でしたが、翌日からブライトパスの資料を再度検証し直しました。
    そして、やはり、ネオアンチゲンをはじめとしたiPS-T、iPS-NKT,そして比較的短期で収益化が可能な抗体医薬、また競争相手は多いので楽観視はできませんがGRN-1201のキートルーダとの併用治験も進行中です。

    こんな環境だからこそ、ブライトパスを応援する立場で、一般投資家さんのために「分かり易く客観的で是々非々の情報発信をしていこう」とブログの立ち上げを決意した次第です。

    既に30本ほどの記事を発信しております。

    ご興味のある方は、お暇なときに覗いてみてください(「ブライトパス・ストーリー」で検索すると出てきます)。

    なお、この掲示板にも時々お邪魔しますので、引き続きよろしくお願いします。

  • 健全なるホルダーの皆様へ

    決算説明会の動画を二回じっくりと拝見し、以下の通りポイントをまとめてみました。

    1、ITK-1の第三相結果を踏まえてもなお、開発領域は「ガン免疫療法」から変えない。

    2、取締役に就く中村徳弘氏は、ジェネンテック(アムジェンに次ぐ世界第二のバイオベンチャー)での経験を活かし、精通するガン免疫治療を中心にサイエンス全般を担当する。とりわけパイプラインの創出を加速させる。

    3、キャッシュフローの2018年3月末の残高(手元資金)は約65億円あり、これは現在視野に入っているパイプラインの推進に十分足りる資金量である。

    4、パイプラインリストに、新たに、iPS-NKT、ネオアンチゲン(完全個別化ワクチン、自社創製)、抗体医薬(免疫調整因子抗体)が加えられた。

    5、特に、免疫調整因子抗体は、今年度中に複数のパイプラインをリストアップする予定で、前臨床試験段階でも、人のデータがなくても、ライセンスアウトは可能である。

    6、GRN-1201(キートルーダとの併用)は、サイモン二段階方式で第1段階(コート1)は、今年度中に実施し、来期には結果が出る予定。

    全体の印象として、
    1、今回のITK-1のつまずき(株価の下落)を挽回すべく、上記5、の抗体医薬パイプラインのリストアップ、早期ライセンスアウトを加速させていくように感じました。

    2、また、永井社長は、やはり「本命はネオアンチゲン」と判断しているのではないかと思われます。「The big thing」は、永井社長の好きな言葉です。
    ネオアンチゲンについてはやや時間を要しますが、ITK-1とは異なり、がん細胞をしっかりと裸にして設計図が細部まで明らかな完全個別化ワクチンですから、各段階でその都度「確度の高い質の高いIR」が出てくれば、株価にはプラスに働くものと思われます。

    3、さらに、抗体医薬パイプラインのライセンスアウト(複数)が来期には実現する可能性が示されたことは、嬉しいニュースと言えます。

    中期的な視野で期待を持って、ブライトパスを引き続き応援していきます。

    以上、私見です。

  • 健全なるホルダーの皆様へ

    昨夜、ブライトパスからメッセージが出されました。

    やや遅い感ありですが、不器用なブライトパスらしいとも言えます。
    富士フイルムは決算報告の前日17日に「マイナス材料」をさらっと出しておきたかったのでしょう(ちなみに、FMの翌18日の株価はほぼ無風)。
    時間も人手もないブライトパスは対応に追われ,メッセージの発信は結局昨晩になったのではないでしょうか。

    さて、その内容ですが、まずは「今後の既存パイプラインの推進や新規パイプライン探索の資金は十分ある」旨のコメントがありましたが、手元に約65億円のキャシュ(総資産72億円)があり、これにネオアンチゲン、GRN-1201、iPS-T、iPS-NKTの価値が載るので、やはり今の株価の時価総額は、理論上の企業価値総額を既に下回っているように思います(売られ過ぎ状態)。

    メッセージで説明されている既存のパイプラインは、どれもピカピカであることは既知の事実ですが、さらにその進捗度合をスピードアップさせてくると思われます。

    また、ITK-1についても、FMの意向次第ではありますが、このまま万事休すではないはずです。FMも第三相で莫大な資金を投入しており何らかの形で延長戦を行う可能性は残っています。

    今日もストップ安の様相ですが、いよいよここは、健全なるホルダーの皆様の行動が注目されます。

    その先に「ガン患者さんを救う」という崇高な目的。そして我々個人投資家のささやかな夢を叶えるというもうひとつの目的。
    ここから先が本当のブライトパスの正念場、しっかりと支援したいと思います。

    以上、私見です。

  • 健全なるホルダーの皆様へ

    ブライトパスのHPに応援のメッセージを送ったら、先ほど以下の返信が届きました。

    ➡HPよりお問い合わせをいただきまして有難うございます。

    ITK-1につきましては、社員一同、関係者一同、画期的な薬になるものと思って、長年尽力してまいりましたが、残念な結果になってしまいました。株主の皆さまのご期待に沿うことが出来ず、大変申し訳ございません。

    今回の結果は当社にとってインパクトの大きいものであるものの、当社ではITK-1とは異なったモダリティ(薬剤の種類)、ターゲット、試験設計のパイプラインがございますので、今後はそちらに注力してまいるとともに、パイプラインが一つ欠けてしまったことになりますので、これまで以上に新規パイプラインの獲得に努めてまいりたいと思っております。

    大変心苦しいところではございますが、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。

    ブライトパス・バイオ株式会社
    」原文ここまで。

    伊東先生には大変申し訳ありませんが、ITK-1は「テイラーメイド」であり、「完全個別化」のネオアンチゲンと比べると一世代前のパイプラインでした。
    でも、私も、前立腺ならと、成功を期待していましたが、残念な結果でした。
    今思うと、永井社長は社長を任されてから、そのことにすぐに気付いて、最先端のパイプラインを複数追加し、社名から「ペプチド」を無くし、資金も潤沢に準備し、ネオアンチゲンの動画を作成したのではないでしょうか。

    もちろん永井社長も、ITK-1の成功を熱望していましたが、その裏で、経営者として、やるべきことをしっかりとやってくれていたのだと思います。

    ブライトパスからの返信メールは、「へこたれずに、これからやりますよ!」というメッセージが読み取れます。

    勝負の幕は、これから上がります!
    この会社はこのままでは終わりません!

    個人投資家としては、この変化をチャンスととらえて、冷静にチャレンジしたいと思っています。

    以上、私見です。

  • 残念な結果が出ました。

    結果が悪い場合でも、ブライトパスを見限らず応援しようと決めていましたので、予め決めていたプランをその通り実行しようと思います。

    まだまだこの会社にはワクワクするような未来がきっとある、「お前はバカか」と言われても、今でもそう信じています。

  • 健全なるホルダーの皆様へ

    5月11日に発表された決算短信の「今後の見通し」に、「GRN-1201とペンブロリズマブ(キートルーダ)との併用試験(第二相臨床試験)を海外戦略開発品として試験の進捗に注力してまいります」と書かれています。

    ただ、毎日私は、
    米国の治験情報サイト(「http://clinicaltrial.gov/ct2/show/NCT03417882」)をチェックしていますが、1月31日以降まったく更新されていません。治験者の名前も「グリーンペプタイド」のままです。

    本治験は、n=90名のオープンラベルの中規模の治験ですから、スピード感を持って進めて欲しいものです。
    この第二相は、メガファーマ―へのライセンスアウトが目的であるので、一刻も早く「良い成果」を示して「さぁ!,いかがですか?GRN-1201はキートルーダの併用薬としては群を抜いてますよ!」とアピールしたいところです。
    相手がほぼメルクと判っているのですから、メルクと守秘義務契約を結んで、治験中途での突っ込んだ情報開示も可能ではないでしょうか。ブライトパスが主体となってメルクを巻き込んで、二相の終了を待つことなくライセンスアウトを決めて欲しいものです。

    ITK-1の結果待ちかもしれませんが、メルクもキートルーダの併用薬の選別をスピード感を持って行いたいはずです。
    「一番良く効く併用薬」が選ばれるのではなく、「現時点でのライバル薬と比較してそこそこ良く効いて、早く上市できる併用薬」が選ばれるのです。

    スピード感が極めて重要です。
    永井社長!中村取締役、よろしくお願いします。

    以上、私見です。

  • 健全なるホルダーの皆様へ

    ITK-1(前立腺がん)の治験結果に注目が集まっています。

    治験の成否可能性についての客観的な資料をいろいろ探しましたが、やはり「伊藤レポート2.0 2018年4月27日」の22ページ記載のデータが一番信頼に値しそうです。

    このページには、二つの表(上図と下図)が書かれています。

    上図は「一般的なリスク」、下図は「疾患・治療手段毎のリスク」です。この二つの資料(図)は出典や対象期間が異なるため、平均成功確率(%)は異なります。

    まず、上図ですが、「第三相」から「承認申請」までの平均成功確率は72%と書かれています(ただし、国内平均は80%、海外は64%)。

    次に下図ですが、まず「第三相」から「申請」の平均成功確率は58.1%とあります(元データが異なるので、上図より低い)。
    さらに、疾患部位別の欄を見ると「がん」は40.1%と記載されています(部位別では一番低い成功率。一番高いのは血液の75.0%)。
    ただし、「バイオマーカーの有無別」では「バイオマーカーあり」が76.3%、「バイオマーカーなし」は55.0%です。
    また、「治療手段別」では「ワクチン」は74.3%で、「低分子(新規成分)」の48.7%などと比較しても高い成功率です。

    以上を総合的に勘案すると、
    1.「第三相→申請」の一般的な平均成功確率は60~70%程度(上図と下図の平均)。
    2.がんの治験成功率は他部位と比較して低い。
    3.「バイオマーカーあり」は「なし」と比較して、成功率は高い。
    4.治療手段が「ワクチン」は他の治療手段と比較して、成功率は高い。

    ただし、ITK-1は既に第三相を終了しています。上記データは「第三相をスタートしてから申請するまで」の成功確率ですから、途中中止リスクを乗り越えたITK-1はもう少し高めの確率まで到達していると思われます。

    詳しくは「伊藤レポート2.0 2018年4月27日」でご確認願います。

    私見です。

  • 健全なるホルダーの皆様へ

    決算報告と同時に、中村徳弘氏の役員昇格が発表されていました。

    1997年 東大(総合文化)卒業後、協和発酵・科学技術振興事業団・阪大(理学研)・イェール大・ジェネンテック(世界第二の創薬ベンチャー)などの経歴です。
    二年前にブライトパスに研究開発副部長として入社し、昨年創薬部長、そして今回の役員昇格です。

    ブライトパスは、パイプラインや提携先などピカピカの材料を持ち揃えていますが、「人材」については大丈夫なのかな~と常々心配していました。
    そんな中、今回の中村氏の役員昇格は、株主にとっても歓迎すべき異動だと思います。

    永井社長は、昭和45年生まれで、中村氏(昭和43年生)とは同年代。酒井管理部長(昭和43年生)を除いて役員のほとんどは理科系の大先輩ばかりでしたが、同年代の理科系役員が生まれたことで、社長の良き助言者・相談相手になってくれるのではないかと期待しています。

    余談ですが、そういえば明日5月15日は、永井社長のバースデイです。

    以上、私見です。

  • ご参考:
    先ほど、ブライトパスのHPを見直していたら、パイプラインのページの左下隅に「医学系及びゲノム研究倫理審査委員会」というバナーを見つけました(今まで見落としていました)。

    開けてみると「委員会規程」と「委員会名簿」が貼ってあり、さらに第1回委員会の議事録(2018年3月28日付)が貼られていました。
    第1回の議題は「完全個別化ネオアンチゲンワクチン療法の研究開発」でした。

    4月20日にアップされたネオアンチゲンの立派な画像といい、ネオアンチゲン療法(GRN‐1301)については、いよいよ実質的な動きが加速しているように思われます。

    以上、私見です。

  • ご参考:

    治験の各フェイズの通過割合について、いくつか投稿されていますが、詳しくは「伊藤レポート 2018年4月27日 経済産業省 最終版」をご覧下さい。
    このレポートの22ページに詳しく載っています(各疾病別にも)。

    伊藤レポートとは、一橋大の伊藤邦雄教授を座長とする経産省のプロジェクトレポートです。

    昨日付で発表されたホットなレポートで、創薬ベンチャーの投資家には、必読のレポートですので、お読みいただけば新たな発見があります。

    「伊藤レポート 2018年4年27日」で検索すると出てきます(全59ページ)。

    以上、私見です。

  • ご参考:

    第56回日本癌治療学会学術集会が、今年10月18日~20日の日程で、パシフィコ横浜で開催されます。
    この学術集会は、「癌治療に関わる唯一かつ最大の横断的学会」であり、その重要性・国内外の注目度は年々増しています。

    主要プログラムが既に発表されていますが、会長企画シンポジウムの「世界に羽ばたく日本発の癌治療~次世代を担う免疫治療法を目指して」の演者の一人に伊東恭悟先生(久留米大学がんワクチンセンター)のお名前が記されています。

    この学会までには、何らかの治験結果発表があるかもしれませんが、このパシフィコ横浜の口演でも当然言及されるものと思われます。

    因みに、中村祐輔先生のお名前も演者リストに記載されています。

    以上、私見です。

  • ご参考:
    今朝、ASCO2018のHPに演題が発表されていましたが、私が見た限りでは「ITK-1」の文字は見当たりませんでした(見落としていたらゴメンなさい。ご興味のある方はASCO2018のホームページをご覧下さい)。

    次なる新たな情報を待ちたいと思います(BPは待つことの連続ですね、笑)。

    以上、私見です。

  • ご参考:
    ご指摘の通り、結果はどうあれASCOに間に合ってほしいですね。ASCO以上の晴れ舞台はありませんから。

    昨年5月11日にパシフィコ横浜で開催された「第37回日本脳神経外科コングレス総会」に私は行きました。
    寺崎先生の口演を聴講するためです。口演の最後の五分間で、昨年3月末に終了していた「ITK‐1(膠芽腫)三相」の結果概要について、ぼそぼそと話し始めました。そして「詳しくは6月のASCOで話します」と言われたのです。
    時系列でみますと、「3月末治験終了」「5月11日に治験の結果概要を話して」「6月にはASCOで口演」をしたのです。
    症例数は膠芽腫は約90名に対し、前立腺がんは約300名と異なりますが、少なくとも、昨年も今年も治験終了日は3月の末日です。昨年も今年も演題の締切日は同じタイミングだったと思いますので、今年も仮エントリーしている可能性はあると、勝手に妄想しております。


    以下は、私の希望的観測と妄想で、完全なるフィクションですので、そのつもりでお読み願います。

    N氏「やはり、いきなりASCOのプログラムに載るのは、株主さんに失礼だろう」
    S氏「そうですね、それではその前に、1億円のマイルストンのIR出しますか。治験終了のメッセージを・・・」
    N氏「そうしよう! ASCOのプログラムの掲載はいつだったかな?」
    S氏「日本時間25日の深夜から翌日の明け方です」
    N氏「では、25日にそのIRを出すか・・・」
    S氏「はい、そのように手配します」
    N氏「あの動画も、せっかくASCOに間に合わせたんだから、ここは周到な手順を踏んでいきましょう」
    S氏「そうですね、そのために英語のナレーションをメインにしたわけですから」

    以上、私見と妄想です。

  • 健全なるホルダーの皆様へ

     本日「ITK-1にかかるマイルストン収入に関するお知らせ」のIRが出ました。

     これについて、以下の通りまとめてみました。

     まず、契約書の内容を再確認してみました。

    富士フイルムとBP社とが締結している商業化許諾契約書(締結日平成23年11月21日)は、平成27年9月14日に福岡財務支局に提出されている有証券届出書の53ページに全文が記載されていますので、ご興味のある方はご確認ください。

     この契約書には、ITK-1(前立腺がん)については、

    第三相試験終了時点で1億円
    製造販売承認申請時点で8億円
    製造販売承認取得時点で11億円
    正味販売高の5%相当額のロイヤリティー
    が富士フイルムからBP社に支払われると定められており、

    さらに、この契約の及ぶ範囲は
    「富士フイルムに全世界、全適応における独占的な実施権を許諾する」となっていますが、

    注目すべきは、但し書きとして( )書きで「適応症の追加については協議のうえ別途決定」と明記されていることです。
    つまり、前立腺がんのマイルストンやロイヤリィーはこの契約に縛られますが、その後の適用拡大については、BP社は、富士フイルムとロイヤリティー等を白紙から協議することが出来るというものです。
    ですから、適用拡大では、ITK-1(前立腺がん)の成功を踏まえて、BP社に有利な条件交渉も可能です。

    また、適用拡大となると、お金もかかりますから、「第三相主要評価項目が成功したら実施する第三者割当て」を既に決めて発表済みです。

     本日出たIRに話を戻しますが、なんの変哲もない短いIRですが、後段に「マイルストン収入の計上時期につきましては未確定であり・・・」と書かれています。

    ここを深読みすると、「予定通りに3月末日に治験は終了していた」ということではないかと思います。

     決算会計には、現金主義会計と発生主義会計とがありますが、後者の発生主義会計を採用する企業が大半です。

    発生主義とは、「その収入または支出の事由が発生した日の属する会計年度に計上する」というものです(事由が起こっていれば、お金のやり取りとは関係なく計上しなければならないということ。既定の損益を計上して実態を正しく反映させるため)。

    おそらくは「治験終了という収入の事由は3月末日に発生したが」「実際に1億円が入金されたのは4月に入ってからだった」という
    だと思います。

    発生主義であれば、29年度に含めるべきですが、このあたりを検討中で未確定なのではないでしょうか。

     いずれにしても、「治験は予定通りに3月末で終了していて、その後すみやかに解析中である」ということが、このIRから読み取れます。

     いよいよその日が近づきつつあります。

     以上、私見です。

  • 訂正です!
    日本の26日9時→日本の26日7時です。
    失礼しました。

  • 健全なるホルダーの皆様へ

    ITK‐1(前立腺がん)の第三相の結果が気になる日々ですが、それを推測する手がかりのひとつは、「ASCO 2018」のプログラムに「ITK-1」の文字が記されているのかどうか?です。

    参考:「ASCO」とは米国癌治療学会の略称、毎年シカゴで開催される世界最大の癌治療に関する学会。今年は6月1日~5日に開催される。癌治療に関する世界が注目するビッグ・ニュースは、この学会で発表されることが多い。オプジーポも2015年のこの学会で衝撃的なデビューを果たしています。

    ASCO 2018のオフィシャルHPによりますと、プログラムの演題とその要約を米国時間の「4月25日」に発表する、と書かれています(時刻は書かれていません)。

    米国シカゴ時間と日本時間との時差は14時間(サマータイム中)ですから、
    シカゴの25日9時は、日本の25日23時、
    シカゴの25日17時は、日本の26日9時、です。

    治験の成否までは書かれてはいないと思いますが、貴重な情報であるとは間違いありません。

    昨年、寺崎先生が「ITK-1(膠芽腫)」の第三相の結果の概要を、このASCOの大舞台で口演されました。

    まずは、発表されるASCOの演題リストに「ITK-1(前立腺がん)」が掲載されているのかどうか?
    掲載されていれば、その要約の内容は?

    冷静に注目したいと思います。

    以上、私見です。

  • ご参考:

    本日の日経新聞朝刊の13ページに、ホルダーには興味深い記事が掲載されています。
    8段、グラフ、写真入りの大きな記事です。
    「全国のがん拠点病院 指定要件見直し 均質な治療、道半ば」との見出し、小見出しには「免疫療法には制限」とあります。この「制限」は、ブライトパスには追風となります。

    「今回の指定見直しの目玉の一つは、第4の治療と呼ばれる免疫療法の事実上の規制強化だ。保険適用外の免疫療法は、原則として薬事承認を目的とした治療や法律に基づく臨床研究とする。」とあります。
    これは、詐欺紛いの免疫療法を締め出し、その一方で、真の免疫医療(ブライトパスなど)を事実上評価して、薬事承認目的の治験や臨床研究のみを認める、というものです。
    言い換えますと「免疫医療の効果や患者のニーズを認めるが、認可されるまでは、未認可なので治験や臨床研究という名目でやってください」と読めます。

    そして、なんとシカゴ大の中村教授の「民間では10年以上も免疫療法が実施されているのに、今さら何を問題としているのか」というコメントまで入っているのには驚きました。
    (この記事を読んで、中村教授は日本の表舞台に帰ってくると、私は確信しました)

    がん免疫療法が、日の目をみる時は、すぐそこまで来ていることを裏付ける記事だと思います。

    「コンビニなんて上手くいくはずがない」
    「携帯電話なんて、そのうち消えてなくなる」
    どちらも、当初は色眼鏡で見られていましたが、今や我々の生活には不可欠なものとなっています。

    パラダイムシフトは、突然やって来ます。

    以上、私見です。

  • ご参考:
    cyuさんのご質問ですが、
    Japic CTI(臨床試験情報)によりますと、
    ITK-1(前立腺がん)の治験情報は、新規登録か2013年7月24日で、その後計6回改訂されています。
    2013年7月25日
    2014年8月8日
    2015年7月31日
    2016年2月2日
    2016年8月1日
    2017年7月3日
    の6回です。
    「改訂」とは、新規登録の内容と異なる改訂(例えば、治験医療機関の追加や治験予定期間の変更など)があれば、改訂されます。

    6回の改訂の2015年7月31日までは「治験期間」は「2017年11月まで」と記載されています。そして、2016年2月2日の改訂で「2018年3月まで」に改訂されています。そしてその後「治験期間」の変更はありません、

    この治験期間の変更は、予定被験者数(333)に満たないので延長したのたと思います。
    この種の治験で統計学的に有意差を得るためには、どうしても300以上の被験者数が必要であるからです。
    被験者の集まりが遅れると、中央値の時期も後ろにずれます。
    条件に合致した被験者を集めるのは容易なことではないので、期間延長は当然でしょう。
    実際にその後、「被験者受付終了」の改訂を出しています。

    ですから、この6回の「改訂」には、心配するような要素は潜んではいないと思います(6回の改訂をプリントアウトして見比べてみて下さい)。

    ただし、治験の成否は神のみぞ知るですね。

    以上、私見です。

  • 健全なるホルダーの皆様へ

     ITK-1(前立腺がん)の第Ⅲ相治験に限って言うと、もう結果発表を待つばかりで、手持無沙汰です(笑)。

    キーオープン日(3月末日)は無事に経過したようですので、正直「よくぞここまで来たもんだな」と実感しています。

    がん新薬の第三相の途中で中止となったケースは、いくつか思い浮びますが、「前立腺がん」に限定すると、「武田のTAK-7001」(2014年6月)と「アストラゼネカ(AZ)のジボテンタン」(2011年2月)の第Ⅲ相での中止が印象的でした。

    武田は、2010年から第三相を始めて、約4年経過した終盤になってからの中止でしたので、大変驚きました。

    また、AZは、世界39か国1400名の被験者での大々的な治験でしたので、大きな波紋が生じました。

    武田もAZも、中止理由は「主要評価項目である全生存期間を達成する可能性が低い」と報じられていました。

     ですから、第三相をキーオープン日まで完了したITK-1は、「よくぞここまで来たものだな」と思うわけです。

     同業者では、オンコセラピー社の2015年12月の「膵臓がんに対するがんペプチドカクテルワクチン療法剤OCV-C01第Ⅲ相」の中止が、記憶に残っています。ここは三相開始後こまめにIRを出していましたが、三相開始後わずか1年10か月で中止のIRを年末のクリスマス前に突然出しました。ここも「主要評価項目である全生存期間を達成する可能性が低い」という理由での早期中止でした。

     翻って、ITK-1は、2013年8月より症例登録が開始され、その後は、2015年7月に「有効性・安全性に関する中間解析結果→治験継続の勧告あり」のIR、そして2016年5月に「症例登録完了」の「おしらせ」が出ているだけです。

    IRの少ないブライトパスと言われますが、治験経過に関しては、期待感を必要以上にあおるようなIRは、私は余り感心しません。

    無口なブラパスですが、結果キーオープン日を迎えることが出来、今のところはマイナスのアナウンスは皆無です。

     受験勉強もしっかりやって、本番の試験も無事に終えることが出来、手ごたえもある、あとは合否判定を待つだけ、、、、、これが伊東先生や永井社長の今の心境でしょう。

     ここまで関係者の皆さんが頑張ってこられたのは、よく理解していますが、やはり、「有意差ありでした!」の活字をブラパスのIRで読みたいものですね(そうなれば、私はその記念すべきIRをスマホの待ち受け画面にします)。

     我われホルダーも、「その瞬間」を晴れやかな心持ちで迎えたいものです。

     以上、私見です。

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