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WDBココ(株)【7079】の掲示板 2022/02/10〜

 勤続年数が短い人々の比重が多くなっていることも関係していますね。
 目論見書や有報を用いて計算してみます。2011年時点で仮に30名の社員がいいて、そこから毎年10名増えて、公開情報で確認できる最古の従業員数は2015年の72名、ここから定着率100%で人が増えていったとしたら、平均勤続年数約5年になります。そんなに長く見えませんが、買収されてから13年と考えると相応かもしれない。実際の平均勤続年数はここ10年で変わらず3.4年。凡そ、WDBに吸収されてから13年、5年以上働いている人がほぼいない会社と考えられます。これは、今回短信で「給料あげて人材流出を防ぐ」と言っていることと符合するように思います。
 この計算にはパートタイム等の臨時雇用を含んでいませんが、有報でも外数表示されていますし、計算には影響していないでしょう。雇用形態としておそらく本社・関係会社等から来る3年派遣が影響しているとしても全体の一部と思われます。
 なぜ人材流出が問題かといえば、そもそも、ココのCRO自体は、基本初心者からでも教育してスキルを身につければなんとか兵隊として仕上げられるもの。せっかく教育費用にお金をかけて人材育成しても、3〜4年で別の会社に移られてしまうとパーです。じゃあココが他に移らないほどの給料を示せているかといえば、他の競合(強豪)CRO企業の給与水準を見る限り、まだ低い。今後もまだ上げていかなければならないわけです。これも、親会社の中計の利益の回復が3年後という想定と符合します。
 これはある種の賭けなのだと思います。とにかく値段を抑えてあちこちに出店する飲食店のように、当面サービス価格は上げず、利益を抑えて受注を取る。しかし既に説明したとおり、これでは利益は伸びない。何が必要かと言うと、「お試し期間は終わりました、次から正規料金です」という値上げ交渉です。これができなければ、この賭けは失敗、固定費だけが残ります。一つには、この先3年かけて、インフレにまつわるしこりが解消して、企業収入増加→所得増加→財サービス価格上昇消化というサイクルが回り始めれば、この交渉も楽になる可能性がある。こうならなければ、下請けは、上流企業に圧をかけられるだけです。
> 採用人数が多いから平均勤続年数が増えないのではないかと理解していましたがいかがでしょうか?