「フォックスコンの関連会社である鴻海精密工業はケンタッキー州に工場を建設するために1億7400万ドルを投資しているが、それはアップルのためではないのだろうか?」
著者: マッシュ・ヤン
2025年12月15日 - 2025年12月17日に更新
より抜粋
ケンタッキー州ルイビルによると 官方と関連メディア報道フォックスコンの子会社である鴻海精密工業は、この地域に約1億7,400万米ドル(約56億台湾ドル)を投資し、新たな製造工場を建設する計画です。この工場はAIとロボット技術を大量に導入する予定で、2026年第3四半期に生産を開始する予定です。
フォックスコンはApple最大の製造パートナーですが、同社が工場を建設する動きは、i Phoneの製造拠点を米国に戻すためではないかという憶測を呼ぶことは避けられません。しかし、投資規模、サプライチェーンの集積、そして技術的な詳細から判断すると、この新工場でApple製品が製造される可能性は低いでしょう。
(中略)
同社は関税変更への対応と「現地生産」による競争優位性の強化を目指し、ソフトバンクと緊密に連携し、オハイオ州にAIコンピューティングを支えるスーパーコンピュータセンターを建設している。また、ウィスコンシン州、テキサス州、オハイオ州など、米国の他の州にも投資と生産能力の整備を進めており、より強固な競争優位性を築くことが期待されている。
(後略)
(コメント)
この記事から、iPhoneなどのアップル製品のアメリカ現地生産の障害のひとつに、サプライチェーンの集積が挙げられており、今回の数兆円規模の液晶・有機ELディスプレイ製造プロジェクトはその一環のような気がしますし、いずれはアメリカのどこかに又は既存工場を改装して、鴻海=フォックスコンによりiPhoneなどのアップル製品のアメリカ現地生産体制が構築されるのではと思ってしまいます。
日本の関連企業のうち、シャープ(鴻海傘下)は、2024年9月末までにテレビ向け大型液晶パネルの国内生産を停止しました。これにより、国内でテレビ向け大型液晶パネルを生産する企業はなくなりました。
ただし、タブレット端末などの中小型液晶パネルの生産は国内で継続しますので製造技術力はありますし、大型パネルについても技術力は持っているでしょう。
なので、シャープ=鴻海が、今回のプロジェクトにおけるパネル製造への技術協力を行う可能性はありますし、そして、ブイテクはかつてシャープ株式会社よりLCD-Award Best in Class設備部門賞を受賞したこともある間柄にあります。