レアアースは複数の元素が混ざり合っており、その微細な違いを判別するために、島津の高度な分析機器が世界中で使われています。
• ICP発光分光分析装置 (ICP-OES / ICP-MS)
• 役割: 鉱石や磁石を液体に溶かし、その中にどのレアアース(ネオジム、ジスプロシウムなど)が、どれくらいの割合で含まれているかを0.001%以下の単位で測定します。
• 強み: 2025年に発表された最新モデルなどは、分析スピードが速く、かつガス消費量を抑えるなど低コスト化が進んでいます。
• エネルギー分散型蛍光X線分析装置 (EDX)
• 役割: 試料を壊さずに(液体に溶かさずに)、X線を当てるだけで表面の元素構成を瞬時に特定します。
• 活用シーン: 買取現場や工場の入り口で、持ち込まれたスクラップに本当にレアアースが入っているかを確認する「スクリーニング」に最適です。
2. リサイクル技術への貢献(都市鉱山)
島津は、廃棄されたスマホや電気自動車(EV)のモーターからレアアースを取り出す「リサイクル」の工程で重要な役割を担っています。
• 精錬・抽出の評価: レアアースを抽出する際、不純物が混ざると磁石としての性能が落ちます。島津の装置は、抽出プロセスの各段階で「純度が目標に達しているか」を監視するための標準ツールとなっています。
• 粒界拡散法の分析: ネオジム磁石の性能を上げるために、表面から重レアアースを染み込ませる特殊な技術(粒界拡散法)がありますが、島津の装置はその染み込み具合を精密に解析するために使われます。