2025年3月期 決算短信の要約
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島津製作所の2025年3月期決算は、売上高が過去最高の5,390億4,700万円(前年度比5.3%増)を達成しましたが、利益面では減少となりました。部材価格高騰や研究開発費増加が影響し、営業利益は717億2,000万円(同1.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は537億7,600万円(同5.7%減)となりました。次期は米国の関税政策の影響を懸念し、減収減益を予想しています。
主な事業セグメント
島津製作所の主な事業セグメントは、計測機器事業、医用機器事業、産業機器事業、航空機器事業です。計測機器事業は液体クロマト分析システムや質量分析システムなどを扱い、医用機器事業はX線TVシステムなどを提供しています。産業機器事業はターボ分子ポンプなどを、航空機器事業は防衛分野向け製品などを扱っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が前年度比5.3%増の5,390億4,700万円と過去最高を更新しました。一方、営業利益は717億2,000万円(前年度比1.4%減)、経常利益は720億1,800万円(同6.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は537億7,600万円(同5.7%減)となりました。売上高は増加したものの、部材価格の高騰や研究開発費の増加などにより利益は減少しました。
貸借対照表の変化
貸借対照表では、総資産が前期末比0.3%減の6,721億7,700万円となりました。一方、純資産は前期末比1.2%増の4,980億6,600万円となり、自己資本比率は74.1%と1.0ポイント上昇しました。無形固定資産が57億3,000万円増加した一方、現金及び預金が218億7,000万円減少しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは520億200万円の収入(前期比218億7,400万円増)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは231億7,300万円の支出(同71億7,400万円増)、財務活動によるキャッシュ・フローは484億900万円の支出(同273億1,000万円増)となりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比220億4,300万円減少し、1,371億9,000万円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高5,150億円(前期比4.5%減)、営業利益580億円(同19.1%減)、経常利益580億円(同19.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益450億円(同16.3%減)を見込んでいます。米国の関税政策の影響による需要減少と関税コスト増加を想定しており、厳しい見通しとなっています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は、前期より6円増の1株当たり66円(中間配当26円、期末配当40円)となりました。期末配当には創業150周年記念配当4円が含まれています。2026年3月期の配当予想も年間66円(中間26円、期末40円)を維持する方針です。
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