デイトナは、数字だけ見ればかなり強い会社だ。
利益水準、財務、安全性、どれを取ってもスタンダード市場の中では上位クラスだと思う。
しかし、株式市場はその価値をほとんど評価していない。
問題は、市場だけではなく、会社側にもある。
今のデイトナには、「株価を経営課題として捉えている緊張感」が弱い。
PBR1倍割れというのは、単なる株価指標ではない。
「市場から、資本の使い方に問題があると見られている」というシグナルだ。
しかもデイトナは、利益が出ていない会社ではない。
赤字でもない。
財務不安もない。
むしろ逆で、かなり余裕がある。
それにもかかわらず、株価評価だけが取り残されている。
だったら、経営陣はもっと明確にアクションを起こすべきだ。
今のデイトナを見ていると、
「良い商品を作って、利益を出して、配当を出しているのだから十分だろう」
という、昔ながらのメーカー的発想がまだ強いように見える。
しかし、今の資本市場はそんなに甘くない。
内部留保を積み上げるだけでは評価されない。
むしろ、「その資本を何に使うのか」を厳しく見られている。
特に違和感があるのは、自己株式の扱いだ。
大量の自己株を持ちながら、株価対策として十分活用しているようには見えない。
自己株は持っているだけでは価値にならない。
消却するのか、追加取得するのか、M&Aに使うのか、明確な戦略が必要だ。
しかも、これだけPBRが低い状況で自己株買いを積極的にやらないのは、正直かなり消極的に見える。
会社自身が、自社株を「魅力的な投資対象」だと思っていないようにも見えてしまう。
本来、今のような株価水準は、会社にとって最大の買い場のはずだ。
市場が過小評価しているなら、会社自身が最も安く自社価値を買い戻せる局面だからだ。
それをやらずに現金を積み上げ続けるだけなら、資本効率は改善しない。
また、IRも弱い。
今のデイトナは、「知る人ぞ知る会社」のままで止まっている。
しかし、株価を評価してもらいたいなら、それでは不十分だ。
中期戦略、海外展開、利益成長、資本政策。
これをもっと積極的に市場へ伝える必要がある。
今の市場で評価される会社は、
・利益を出す会社
ではなく、
・利益をどう株主価値へ変換するかを示せる会社
だ。
デイトナは前者にはなれている。
しかし後者としては、まだかなり弱い。
これだけの財務内容でPBR1倍割れを放置しているのは、経営として本当に健全なのか。
そろそろ「安全経営」だけではなく、「株主価値経営」を本気で意識すべきタイミングだと思う。
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