今回の200億円という大規模な減損損失を計上した後の「回復の青写真」は、主に以下の3つの柱で描かれています。
1. 会計上の「重荷」が消えることによる利益の浮上
最大の要因は、減損によって将来発生するはずだった費用が前倒しで処理されたことです。
償却費の消滅: フランスの子会社Elastikos(エラスティコス)社に関連する「のれん」や固定資産が減損されたことで、来期からはこれらに対する償却費用が大幅に減少します。
効果: 売上高が横ばいであっても、会計上の営業利益や純利益が押し上げられる「テクニカルなV字回復」が実現します。
2. 次世代成長分野(特機事業)の黒字化
同社が注力している新分野の収益化が、来期の回復を支える実質的な柱となります。
ロボット・電池関連: これまで投資フェーズにあったロボット向けセンサーや、EV(電気自動車)向け二次電池製造設備などの「特機事業」が、来期に黒字化する見通しです。
セラミックス部門の収益化: ボッシュ社から買収したセラミックス事業についても、統合作業を経て収益への貢献が本格化するシナリオが描かれています。
3. PBR1倍割れ対策と「持株」の整理
ユーザー様も懸念されていた「多すぎる持ち合い株」の整理が、回復シナリオの隠れた鍵となっています。
資本効率の改善: 同社は65社もの上場企業の株式を保有していますが、これらを順次売却し、成長投資や株主還元(自社株買いや増配)に回すことで、資本効率(ROE)を高める方針です。
市場評価の向上: 減損によってスリム化した自己資本(分母)と、政策保有株の売却による還元強化を組み合わせることで、低迷するPBRの改善と株価の再評価を狙っています。
まとめ:来期の注目点
会社側は、今期の巨額損失を「将来の成長に向けた不確実性の排除(クレンジング)」と位置づけています。
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