2025年３月期 第３四半期決算短信の要約
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大同特殊鋼の当第3四半期は、自動車関連需要の減少により減収減益となりましたが、航空機関連需要は堅調でした。売上収益は4,339億6,100万円(前年同期比1.1%減)、営業利益は340億7,000万円(同10.6%減)となり、通期予想に対して順調に進捗しています。今後は半導体関連需要の回復が業績のカギとなりそうです。
主な事業セグメント
大同特殊鋼は特殊鋼鋼材、機能材料・磁性材料、自動車部品・産業機械部品、エンジニアリング、流通・サービスの5つの事業セグメントを展開しています。主力は特殊鋼鋼材と機能材料・磁性材料です。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の売上収益は前年同期比1.1%減の4,339億6,100万円、営業利益は10.6%減の340億7,000万円となりました。特殊鋼鋼材セグメントは自動車関連需要の減少により減収減益となった一方、自動車部品・産業機械部品セグメントは航空機関連需要の増加などにより増収増益となりました。親会社の所有者に帰属する四半期利益は19.4%減の231億7,000万円となりました。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比4.0%増の8,206億6,900万円となりました。主な増加要因は、有形固定資産の115億8,000万円増加と棚卸資産の109億7,200万円増加です。親会社所有者帰属持分比率は52.0%と前期末の53.1%から若干低下しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローの詳細な記載はありませんが、有形固定資産の増加や棚卸資産の増加が見られることから、設備投資や運転資金の増加があったと推測されます。財務活動では、自己株式の取得により84億9,700万円の支出がありました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年3月期通期の連結業績予想は、売上収益5,800億円(前期比0.2%増)、営業利益400億円(同5.3%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益280億円(同8.4%減)を見込んでいます。海外景気の下振れリスクや地政学リスクを考慮しつつ、半導体関連需要の回復に期待しています。
株主還元
配当金については、2025年3月期の年間配当予想を1株当たり47円としています。これは前期の実質年間配当46円から1円の増配となります。
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