【ファンケル】生きた細胞内のタンパク質発現量を推定するAI技術を開発
株式会社ファンケル(4921)は、サイトロニクス株式会社(所在地:神奈川県川崎市/代表取締役CEO 今井快多)と共同で、培養した細胞の画像を撮影するだけで、生きた細胞内に含まれる複数種のタンパク質を推定できるAI技術の開発に成功しましたことをお知らせします。
なお、本研究は学術雑誌BioengineeringのMachine Learning and Artificial Intelligence for Biomedical Applications, 2nd Edition に掲載されました。
本成果は、培養した細胞を用いた研究に幅広く応用が可能であり、成分の有効性や安全性評価、老化のメカニズムなどの研究に生かしてまいります。
【生きたままの状態で複数の細胞内タンパク質発現量を推定する技術の開発】
<細胞内のタンパク質発現をAIで推定する>
【研究背景・目的】
私たちの身体には、約37兆個の細胞が存在し、個々の細胞がそれぞれの特徴や環境に応じて変化し、細胞間でコミュニケーションを行いながら、生体の恒常性維持に寄与しています。細胞が織りなすさまざまな現象を理解するためには、個々の細胞の動きや細胞同士のコミュニケーションを観察しながら、細胞内でどのような変化が起きているか、経時的に解析することが重要と考えられます。近年、培養細胞の解析技術も発展は目覚ましく、免疫染色、ライブセルイメージング、次世代シーケンス、シングルセル解析などさまざまな手法が開発され、応用されています。しかし、細胞や細胞間の動きと細胞内の遺伝子やタンパク質の発現量を包括的、かつ経時的に解析することはいまだに困難です。
本研究は、顕微鏡撮像と機械学習によるAI技術を用い、生きたままの状態で細胞内のタンパク質発現量を推定する技術の確立を行いました。
【今後の展開】
本研究で確立した細胞内のタンパク質発現量を推定する新たなAI技術は、老化メカニズムの解明、皮膚科学理論の構築や素材成分の有効性試験・安全性試験など広く応用可能です。同技術を活用し、新たな生命現象の解明とそれを基にした次世代の美と健康の理論構築を進めてまいります。