2025年３月期 決算短信の要約
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戸田工業株式会社の2025年3月期決算では、売上高が20.7％増の316.67億円となりましたが、営業損失6.48億円、経常損失14.11億円を計上しました。EV市場の成長鈍化が業績に影響を与え、特に電子素材セグメントのセグメント利益が52.7％減少しました。次期は売上高の減少を見込みつつも、利益の改善を予想しています。
主な事業セグメント
戸田工業株式会社の主な事業セグメントは「機能性顔料」と「電子素材」です。機能性顔料では顔料や環境関連材料を、電子素材では磁石材料、誘電体材料、軟磁性材料、リチウムイオン電池用材料を扱っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当期の売上高は316.67億円（前期比20.7％増）となりました。しかし、営業損失6.48億円（前期は営業利益1.17億円）、経常損失14.11億円（前期は経常利益11.68億円）、親会社株主に帰属する当期純損失35.63億円（前期は35.81億円の損失）を計上しました。電子素材セグメントでは売上高が29.9％増加しましたが、EV市場の成長鈍化の影響を受け、セグメント利益は52.7％減少しました。
貸借対照表の変化
資産は前期末比30.42億円減少し506.72億円となりました。主な要因は、有形固定資産が16.05億円増加した一方、受取手形及び売掛金が4.17億円、棚卸資産が合計38.72億円減少したことです。負債は2.95億円減少し388.94億円、純資産は27.48億円減少し117.77億円となりました。自己資本比率は前期比4.1ポイント減少し21.7％となっています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは38.2億円の収入（前期は6.45億円の支出）となりました。主な要因は売上債権の減少5.63億円、棚卸資産の減少39.51億円です。投資活動によるキャッシュ・フローは18.9億円の支出（前期は14.29億円の支出）、財務活動によるキャッシュ・フローは21.31億円の支出（前期は11.84億円の収入）となりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は前期末より1.06億円減少し、78.37億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高290億円（前期比8.4％減）、営業利益9億円、経常利益6億円、親会社株主に帰属する当期純利益2億円を見込んでいます。磁石材料、誘電体材料による事業拡大を見込む一方、EV市場の需要低迷による持分法適用関連会社の収益低下が予想されています。
株主還元
当期および次期の配当金については記載がありませんが、配当予想表から当期、次期ともに年間配当金は0円と予想されています。
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