創業7年で売上631億円(4)
スマホアプリから不動産取引を開始したGAテクノロジーズ(3491)の事業モデルを考える
日本の多くのベンチャーはIPO到達までを目標としており、上場と同時に業績のピークを迎える。創業者とファンドにExitさせるだけの安易な上場承認はしばしば外国人投資家からも批判の的となってきた。事実として、日本の旧マザーズインデックスは世界7大市場の中でパフォーマンスが最低クラスにある。
一方、GAはIPOから2年が経ち、3倍の成長を遂げようとしていた。売上は600億円に近づく。企業としての成長に全力を傾ける樋口氏は、人々が何を求めているかだけを考えていた。
必要となれば、遠回りになろうともコンセプト作りから取り組んだ。そのため、日本のITベンチャーには珍しく社内に研究所を持つ。主要なAI研究学会において表彰を受ける学術水準にある。
**丁度そのころ、世の中でもようやくDXという言葉が使われ始め、雑誌ではX-Techの特集が盛んに組まれた。
GAに対する世間からの注目度も高まり、やがて、東証グロースの売上トップに立つ。樋口氏はメディアに対し「10兆円企業を目指す」と息巻いた。名実共に急成長するテクノロジー業界の先頭を走っていた。
しかし、順風満帆だったはずの事業拡大に急ブレーキがかかる。2020年初春のパンデミック発生である。流動性の低下による仕入れコストの上昇。同社に訪れた初めての試練だった。
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