2025年12月期第３四半期決算短信の要約
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ヒューリック株式会社の2025年12月期第3四半期決算は、不動産事業の安定的な賃貸収入と販売用不動産の好調な売却により、営業収益が前年同期比34.6%増の4,242.18億円、営業利益が19.7%増の1,063.71億円と大幅な増収増益となりました。通期業績予想も上方修正され、年間配当も増配が予定されるなど、堅調な業績が継続しています。
主な事業セグメント
ヒューリック株式会社の主な事業セグメントは、不動産事業、保険事業、ホテル・旅館事業です。不動産事業では東京23区を中心に約250件の賃貸物件を保有・運営しています。保険事業では法人向け保険販売、ホテル・旅館事業では「THE GATE HOTEL」「ビューホテル」「ふふ」シリーズを展開しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の業績は大幅に改善しました。営業収益は前年同期比34.6%増の4,242.18億円、営業利益は19.7%増の1,063.71億円、経常利益は12.1%増の915.53億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は11.0%増の606.24億円となりました。不動産事業の安定的な賃貸収入に加え、販売用不動産の売却が好調だったことが増収増益の主因です。ホテル・旅館事業も旺盛なインバウンド需要を背景に54.4%の増益となりました。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比11.9%増の3.41兆円となりました。主な増加要因は、土地の1,578.47億円増、建物及び構築物の410.8億円増、投資有価証券の538.84億円増です。負債は前期末比15.8%増の2.54兆円となり、主に設備投資に伴う資金調達によるものです。純資産は前期末比1.9%増の8,725.36億円となりました。
キャッシュフローの変化
キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、設備投資等に伴う資金調達により借入金残高が1.6兆円に増加しています。一方で、現金及び預金は505.69億円減少しており、積極的な投資活動が行われたことが推測されます。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年12月期の通期連結業績予想が上方修正されました。売上高は前期比20.0%増の7,100億円、営業利益は12.0%増の1,830億円、経常利益は10.1%増の1,700億円、親会社株主に帰属する当期純利益は9.4%増の1,120億円を見込んでいます。不動産事業の堅調な推移と販売用不動産の売却が好調なことが予想の背景にあります。
株主還元
2025年12月期の年間配当予想が1株当たり60円（前期実績54円）に上方修正されました。中間配当は28.5円、期末配当予想は31.5円となっています。配当性向は約40.7%となる見込みです。
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