日本アクアは、今回の原料不足を単なる逆風ではなく、シェア拡大のチャンスにできるかを見る局面だと思います。
会社側は、海外の複数サプライヤーと直接取引し、全国26か所に備蓄拠点を持ち、数か月分の原料を確保していると説明しています。
これはかなり大きいです。
他社が原料不足で施工できない場合、
他社からの切り替え、
ボード断熱材から現場発泡ウレタンへの仕様変更、
原料不足現場への原料販売、
といった形で日本アクアに需要が流れる可能性があります。
一方で、注意点もあります。
原料を確保できていても、原料価格が高ければ利益率は圧迫されます。
ナフサ価格やドル円の影響も受けるため、単純に「原料があるから好材料」とは言い切れません。
重要なのは、6月以降の施工単価・販売単価引き上げがどこまで通るかです。
価格転嫁できればプラス、受注減や顧客離れにつながればマイナスです。
特に次の決算で見るべきは、売上高よりも売上総利益率だと思います。
売上総利益率は、原料高を価格転嫁できているかを見るうえで重要です。
また、戸建部門は断熱等級引き上げ需要や大手ビルダー向け受注で比較的強そうですが、建築物部門は大型案件の工程遅れリスクがあります。
日本アクアの断熱施工は後工程なので、建築現場がそこまで進まないと売上計上が遅れます。
株価面では、配当利回り5%前後は下値支えになりやすいですが、PER11倍台、PBR2倍前後なら、単純に超割安というより「成長と配当のバランスを見る銘柄」という印象です。
自分なら次の3点を確認します。
1つ目は、施工棟数が伸びているか。
2つ目は、売上総利益率が悪化していないか。
3つ目は、建築物部門の売上遅れが一過性かどうか。
結論として、日本アクアは原料不足を逆風ではなく追い風に変えられる可能性がある銘柄だと思います。
ただし、「原料を持っている」だけで買うのではなく、値上げ後の受注、利益率、施工進捗を確認しながら見るべき局面です。
現時点では、材料はややポジティブ。
ただし、株価はすでにある程度反応している可能性もあるため、決算確認までは本玉ではなく監視〜試し玉くらいが妥当だと思います。
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