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NISAの配当金を非課税にするには? 受取方式を変えるときの注意点も解説

NISA(ニーサ)で購入した上場株式の配当金は、非課税で受け取ることができます。ただし、受取方式によっては20.315%の税金(2026年3月現在)がかかってしまうため注意が必要です。 NISA口座で株式投資をする方は、配当金を非課税で受け取るために証券口座の受取方式を確認しておきましょう。(監修者:1級FP技能士 鎌形愛)

NISAの配当金を非課税にするには「株式数比例配分方式」を選ぼう

配当金の受け取り方には4つの方式があり、NISAで非課税になるのは「株式数比例配分方式」のみです。まずは、取引先の証券会社やマイページで確認し、配当基準日(権利確定日)までに受取方式の設定を済ませておきましょう。

日本証券業協会の公式サイトでも、配当金受取方式については以下の注意喚起がされています。

NISA口座で買い付けた 上場株式の配当金などを非課税とするためには、証券会社で配当金などを受け取る「株式数比例配分方式」に変更する必要があります。いま一度、お取引先の証券会社にご確認ください。

引用元:日本証券業協会 NISA口座における上場株式の配当金等受取方式に関する注意事項(外部サイト)

上場株式の配当金受取方式は4種類! それぞれの特徴を解説

上場株式の配当金には、4つの受取方式があります。

上場株式の配当金の4つの受け取り方法

ここでは、各受取方式の概要や仕組みを解説します。

株式数比例配分方式

保有株式数に応じた配当金を証券口座で受け取る方法です。複数の証券会社で株式を保有している場合は、各証券会社の口座に配当金が入金されます。株主にとっては、手間をかけず確実に配当金を受け取れる方法です。

NISAの配当金を非課税で受け取りたい方は、この株式数比例配分方式を選びましょう。なお、NISA口座の配当金受取方式を変更すると、ほかの証券会社を含むすべての証券口座にも反映されます。

登録配当金受領口座方式

あらかじめ「配当金受領口座」として登録したひとつの金融機関口座で、配当金を受け取る方法です。複数の証券会社で株式を保有している場合でも、全銘柄の配当金が配当金受領口座に入金されます。
この受取方式を選んでいる場合、NISAの配当金は課税されます。

個別銘柄指定方式

配当金の支払い先となる金融機関や口座を、銘柄ごとに指定する方法です。登録配当金受領口座方式とは違い、届出をしていない銘柄の配当金は指定口座に入金されず、配当金領収証方式などで支払われます。
この受取方式を選んでいる場合、NISAの配当金は課税されます。

配当金領収証方式

配当金の引換証を取扱金融機関に持ち込み、配当金と引き換える方法です。引換証には「配当金領収証」や「郵便振替支払通知書」があり、株式の発行会社から送付されます。

配当金領収証方式での受け取りは、金融機関の窓口で行います。受取期間を過ぎると、窓口での簡易的な受け取りはできなくなり、発行会社や事務代行会社に請求する必要があります。
この受取方式を選んでいる場合、NISAの配当金は課税されます。

NISAの配当金受取方式を確認・変更する方法

NISAの配当金受取方式は、各金融機関のマイページで確認・変更できます。基本的には「国内株式」か「取引関連」のページに進み、「配当金受取方法」の設定内容を変更する流れです。

オンラインサービスが提供されていない場合は、金融機関から書類を取り寄せて手続きを行います。参考として、以下ではSBI証券・楽天証券での設定方法を紹介します。

SBI証券の場合

1. SBI証券サイトにログインします
2. 「My設定→お取引関連・口座情報→配当金受領サービス」の順に進みます
3. 配当金受領サービスの「株式数比例配分方式」を選択し、「変更」をクリックして手続きを行います

登録配当金受領口座方式の指定口座も、同じページで変更手続きができます。
参考:SBI証券 配当金受領方法の変更手続きの方法を教えてください。(外部サイト)

楽天証券の場合

1. 楽天証券サイトにログインします
2. 「マイメニュー→各商品に関する設定→国内株式」の順に進みます
3. 「国内株式配当金受取方法」の右にある「変更」をクリックします
4. 「株式数比例配分方式」を選び、手続きを完了します

参考:楽天証券 国内株式の配当金受取方法は、どうやって変更すればいいですか?(外部サイト)

NISAの配当金を非課税にするときの注意点


NISAの配当金を非課税で受け取りたい方は、以下の点に注意しましょう。

NISAの配当金を非課税にするときの注意点

放置すると自動的に課税される場合がある

配当金受取方式の初期設定は、金融機関によって異なります。「株式数比例配分方式」になっていないと自動的に課税されるため、NISA口座の受取方式は必ず確認しましょう。

同じ金融機関でも、口座開設の時期によって初期設定が変わることもあります。

配当基準日までに受取方式を変える必要がある

NISAの配当金を非課税にするには、保有銘柄の配当の権利が確定する日(配当基準日)までに株式数比例配分方式への変更が必要です。手続き完了までの期間は金融機関によって異なるため、できるだけ早めの変更手続きをおすすめします。

配当基準日は四半期末(3月末・6月末・9月末・12月末)に設定されるケースが多く、各企業のIR情報ページや投資情報サイトなどで調べられます。

受取方式の変更はすべての証券会社に適用される

配当金の受取方式を変更すると、証券保管振替機構の登録データを通じて、すべての金融機関にその変更内容が反映されます。つまり、最後に選択した方式が採用されるため、変更時には「株式数比例配分方式」になっていることを入念に確認しましょう。

金融オンライン・アドバイザー 鎌形さん:配当金の受取方式を変えるタイミングは、株式を購入した直後がベストです。金融機関によって手続き完了までの期間は異なり、配当基準日を過ぎると次回以降からの適用となるため、早めの設定を心がけましょう。よほどの理由がない限りは、全社とも「株式数比例配分方式」にすることをおすすめします。

NISAの配当金でよくある質問

以下では、初心者が疑問に感じやすいポイントを中心に、NISAの配当金でよくある質問と回答をまとめました。

Q1. NISA口座の配当金はいつ振り込まれる?

配当金が振り込まれる時期は、配当基準日から2~3ヵ月後が一般的です。3月に決算が行われる銘柄では(配当基準日は3月末)、5~6月の受け取りが目安になります。

Q2. 配当金を受け取ったら確定申告は必要?

NISA口座で配当金の受取方式を「株式数比例配分方式」にしている場合、確定申告は原則不要です。源泉徴収ありの特定口座についても、受け取った配当金は損失と損益通算されるため、基本的に確定申告をする必要はありません。

配当金の受取方式や口座によっては、配当控除や損益通算のために確定申告が必要になるケースもあります。

Q3. 配当基準日を過ぎるとどうなる?

配当基準日を過ぎると、それまでに設定していた受取方式で配当金が支払われます。手続きの完了から反映までに時間がかかる可能性もあるので、受取方式の変更は早めに済ませましょう。

Q4. 投資信託の分配金の扱いは?

分配金の受取方式には、現金で受け取る「受取型」と、同じ商品を購入する「再投資型」があります。NISA口座ではいずれも非課税なので、節税のために受取方式を変える必要はありません。

ちなみに、株式の発行企業から支払われる配当金と、投資信託などの分配金は別のものです。分配金にはファンドの運用益から定期的に支払われる「普通分配金」と、元本を取り崩して支払われる「特別分配金(元本払戻金)」に分けられます。

まとめ

NISAで購入した上場株式の配当金は、受取方式によって課税の仕組みが変わります。配当金を非課税で受け取りたい方は、金融機関のマイページなどで受取方式を確認し、必要に応じて「株式数比例配分方式」に変更しましょう。配当基準日までに反映される必要があるため、早めの確認と手続きをおすすめします。

金融オンライン・アドバイザー 鎌形さん:配当金の受取方式で「株式数比例配分方式」を選ぶと、NISAで非課税になるだけでなく、銀行窓口に出向くなどの手間も抑えられます。また、個別銘柄指定方式とは違い、銘柄ごとの設定が必要になることもありません。どこで口座を開設したかわからない方は、証券保管振替機構に開示請求(有料)を行い、証券口座の開設先を調べましょう。

NISAについて以下の記事でも解説しています。チェックしてみましょう。

NISAをお金のプロが解説
NISAでシミュレーション

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※NISA制度に関する最新の情報は、金融庁ホームページ(外部サイト)をご確認ください。

  • プロフィール

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    鎌形愛

    1級FP技能士、宅地建物取引士、日商簿記2級、賃貸不動産経営管理士

    不動産会社での勤務経験を活かし、現在は金融・不動産・相続分野を中心に執筆・情報発信を行う。家計管理や資産形成、不動産売却、相続対策などが得意分野。専門用語が多く難しく感じやすいお金や住まいのテーマを、身近な言葉でわかりやすく伝えることを大切にしている。

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