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NISA成長投資枠でおすすめの銘柄は? 有効な活用法や商品選びのポイントも紹介

NISAの成長投資枠は年間240万円の非課税枠が設けられ、投資信託のほか株式にも投資が可能です。本記事では、そんなNISAの成長投資枠を有効に活用する方法や、商品選びのポイント、おすすめ銘柄を紹介します。ぜひ参考にしてください。(監修者:マネーアドバイザー 柴田 充輝)

NISA成長投資枠の仕組み

2024年から始まったNISAは、投資枠内で購入した金融商品の運用益が非課税になる制度です。NISAには2つの投資枠があり、積立購入のみが可能な「つみたて投資枠」と、一括購入にも対応した「成長投資枠」に分かれています。両枠を併用すると、年間360万円まで金融商品を購入できます。

NISAのつみたて投資枠と成長投資枠の違い

注意点として、NISAには非課税保有限度枠(総枠)があります。毎年360万円までの投資枠を利用できますが、非課税で保有できる金融商品は1,800万円が上限です(※うち成長投資枠は1,200万円まで)。


成長投資枠の対象商品

NISAの成長投資枠で買える商品は、投資信託・ETF・REIT・上場株式などです。対象商品のリストは毎月更新されており、上場株式を除くと2026年3月13日時点では2,651本です。

参考:投資信託協会 NISA成長投資枠の対象商品(外部サイト)

成長投資枠の対象商品には国内株や外国株も含まれますが、以下の金融商品は除外されています。

<NISA成長投資枠の除外商品>
・整理銘柄(上場廃止が決まっている銘柄)
・監理銘柄(上場廃止の可能性がある銘柄)
・信託期間20年未満の投資信託
・毎月分配型の投資信託
・デリバティブ取引を用いた一定の投資信託

参考:金融庁 NISAを知る:NISA特設ウェブサイト(外部サイト)

なお、実際に取引できる金融商品は、NISA口座を開設する金融機関によって異なるので注意してください。


期待できる利益の種類

NISAの成長投資枠では、値上がり・値下がりによる譲渡益のほか、株式投資の配当金や、投資信託などの分配金が非課税になります。金融商品によって期待できる利益は異なりますが、以下の2つに大別できます。

インカムゲインとキャピタルゲインとは?

※配当金や分配金を非課税にするには、各証券会社で受取方式を「株式数比例配分方式」に設定する必要があります。

インカムゲインとは、資産を保有している間に得られる利益です。例えば、分配金が出る投資信託を保有すると、売却しなくても定期的に収益を受け取れる場合があります。ただし、分配金のなかには、運用益からではなく元本を取り崩して支払われるもの(特別分配金)もあります。特別分配金は受け取った分だけ投資信託の価値が下がるため、実質的な利益とはいえません。

一方でキャピタルゲインとは、保有資産を売却したときに得られる差益です。例えば、NISAの成長投資枠で40万円分の株式を購入し、50万円に値上がりしたところで売却すると、10万円分の売却益を非課税で受け取れます。

金融オンライン・アドバイザー 柴田さん:配当金や分配金の有無だけで運用成果を判断するのではなく、値動きを含めたトータルリターンで見ることが大切です。分配金を受け取っても株価や基準価額が下落すると、資産全体としては減ってしまう場合があります。インカムゲインとキャピタルゲインのバランスを踏まえて、商品を選びましょう。

NISA成長投資枠の活用法3選|商品選びのポイントとおすすめ銘柄


NISAの成長投資枠の活用法は、大きく分けて次の3つが考えられます。

活用法1. つみたて投資枠を拡大する感覚で投資信託を購入する
活用法2. 成長投資枠でしか買えない銘柄を積み立てる
活用法3. 非課税保有枠を超えないように一括購入する

商品選びのポイントやおすすめ銘柄と併せて、実際の活用法を紹介します。


活用法1. つみたて投資枠を拡大する感覚で投資信託を購入する

NISAのつみたて投資枠で買える投資信託はすべて、成長投資枠でも購入が可能です。資産運用の手間を最小限にしたい方、長期目線で安定的な運用をしたい方は、つみたて投資枠を拡大する感覚で、成長投資枠でも投資信託を購入するとよいでしょう。

投資信託を選ぶ際は、交付目論見書(※)で投資先や運用方針を確認し、ご自身の投資方針に合う商品を選んでください。また、できるだけ手数料コストの低い銘柄を選ぶと、運用利回りが手数料を下回るリスクを抑えられるので、長期運用による複利効果のメリットを得やすいです。

(※)交付目論見書とは、投資信託の投資判断に必要な重要事項が説明されている書類で、購入する前に必ず投資家に配布されます。
商品選びのポイントとおすすめ銘柄

参考:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)(Yahoo!ファイナンス)
参考:eMAXIS Slim先進国株式インデックス(除く日本)(Yahoo!ファイナンス)
参考:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)(Yahoo!ファイナンス)


金融オンライン・アドバイザー 柴田さん:NISAで長期運用をする場合は、保有中にかかる手数料(信託報酬)が安い銘柄を選ぶことが重要です。上記のおすすめ銘柄は、いずれも信託報酬が年0.1%以下と業界最低水準のファンドです。3銘柄の違いは「投資先の地域」にあり、オール・カントリー」は日本を含む全世界の株式、「先進国株式(除く日本)」は日本を除いた先進国の株式、「米国株式(S&P500)」は米国の代表的な500社に投資するファンドです。


活用法2. 成長投資枠でしか買えない銘柄を積み立てる

NISA対象商品の中でも株式とREITは、成長投資枠でしか購入できません。つみたて投資枠と役割を分けて、これらの金融商品を積み立てるのもひとつの手です。

株式に投資をする場合は、譲渡益や配当金に加え、企業によっては株主優待も受け取れます。株主優待とは、株式を発行する企業が条件を満たした株主に向けて、自社製品などの優待品を贈る制度です。現金ではありませんが、金券やポイントのように実用性が高い優待品もあります。

参考: 全カテゴリーの株主優待人気ランキング【年間】(Yahoo!ファイナンス)

ただし、株式の保有中には株価変動の影響を受けるため、優待品を受け取っていても、株価の下落によってトータルでは損失になるケースもあります。株主優待はあくまで副次的なメリットであり、優待の内容だけを理由に銘柄を選ぶのはリスクの高い判断です。

投資先を選ぶ際は、まずその企業の業績や事業の将来性、配当などの収益性をしっかり確認したうえで、株主優待は「プラスαの魅力」として捉えましょう。そのうえで、長期保有を前提にする場合は「値動きが安定しているか」や「増配傾向にあるか」なども確認することが大切です。

商品選びのポイントとおすすめ銘柄


金融オンライン・アドバイザー 柴田さん:株主優待を受け取るには、「権利確定日」と呼ばれる基準日までに対象の株式を購入し、保有している必要があります。権利確定日は企業ごとに決められた日付で、多くの企業では3月末や9月末に設定されています。また、「100株以上保有」「1年以上の継続保有」など、必要な株式数や保有期間の条件も銘柄ごとに異なります。優待内容や条件は変更されることもあるため、各企業の公式サイトやIR情報で最新の内容を確認しましょう。

活用法3. 非課税保有枠を超えないように一括購入する

一括購入とは、金融商品を好きなタイミングと金額で購入する方法です。成長投資枠は一括購入に対応しているため、年間240万円の投資枠を超えない範囲なら、「銘柄Aを30万円分購入」「ボーナス月のみ50万円を投資」といった買い方ができます。

まとまった資金の投資により、タイミング次第では短期の値上がりに期待できることも一括購入の魅力です。銘柄によっては、株主優待や配当金を受け取れるタイミングで、保有株式数を増やすような戦略も考えられるでしょう。

ただし、一度に多くの資金を投資すると、値下がりの影響も受けやすくなります。想定以上の損失を抱えないように、一括購入では資金管理やリスク管理をより徹底し、無理な投資は控えましょう。
商品選びのポイントとおすすめ銘柄

金融オンライン・アドバイザー 柴田さん:年4回発行される「会社四季報」には、国内の全上場企業の業績や財務状況が記載されています。また「Yahoo!ファイナンス」などの専門サイトでも、決算情報や値下がり率などのリサーチが可能です。さまざまなツールを活用して、目的に合った銘柄を探してみましょう。

参考: 株価・最新ニュース(Yahoo!ファイナンス)

まとめ

NISAでは、つみたて投資枠で長期目線の安定運用をしつつ、成長投資枠では商品選択の幅広さを活かして柔軟性のある運用を行うのがおすすめです。
この記事で紹介した活用法から1つを選ぶのもよいですし、複数の活用法を組み合わせるのもよいでしょう。ぜひ自分なりの成長投資枠の活用法を考えてみてください。


金融オンライン・アドバイザー 柴田さん:NISAの運用方法で迷っている場合は、資産を「コア(守りの運用)」と「サテライト(攻めの運用)」に分ける方法がおすすめです。つみたて投資枠では、低コストなインデックス・ファンドを積み立てて資産の土台を作り、成長投資枠では今後の成長が期待できる商品に投資するイメージです。一般的に、コア(守り)の割合は全体の7〜9割にすることが望ましいとされています。


NISAについては以下の記事でも解説しています。あわせてチェックしてみましょう。

NISAをお金のプロが解説
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NISA制度に関する最新の情報は、金融庁ホームページ(外部サイト)をご確認ください。

  • プロフィール

    柴田充輝のプロフィール画像

    柴田充輝

    1級ファイナンシャル・プランニング技能士、社会保険労務士、行政書士、宅地建物取引士

    厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,200記事以上の執筆実績あり。

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