話題株ピックアップ【昼刊】:京急、SBG、SBI
■京浜急行電鉄 <9006> 1,381円 +161.5 円 (+13.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
京浜急行電鉄<9006>と京成電鉄<9009>が急伸している。東洋経済オンラインが25日、京急と京成の関東私鉄大手2社の株式について、「アクティビスト(物言う株主)として知られる旧村上ファンド系の投資会社が保有した」と報じた。市場関係者が取材で明らかにしたという。報道に反応した買いが両社の株価を押し上げている。記事では市場関係者が保有割合について、京急は「あと少しで5%を超える水準」、京成については「1%未満」とコメントしており、旧村上ファンドの保有により過去に実現した阪急・阪神合併の再現を予測する見方もあると伝えている。
■ソフトバンクグループ <9984> 8,905円 +319 円 (+3.7%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>が続伸。ここ調整色が強く日経平均の上値が重い背景ともなっていたが、前週末に小幅ながら反発し下げ止まる動きを示していた。きょうは引き続き買い戻しが優勢となっている。また、日経平均先物主導の大幅な上昇に伴いインデックス買い(裁定買い)も株価上昇を後押ししている形だ。前週末の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は小幅上昇にとどまったものの、同社傘下の英半導体設計アームホールディングスは高く引け、戻り足をみせていることはポジティブ材料だ。また、米半導体大手エヌビディアとの連携に向けた思惑も浮上しており、直近では子会社ソフトバンク<9434>が全国の基地局でエヌビディアのGPUを使ったAI―RANによるネットワーク構築に向けた青写真を描いていることが伝えられ、これが株価を刺激する背景ともなっている。
■SBIホールディングス <8473> 3,694円 +132 円 (+3.7%) 11:30現在
SBIホールディングス<8473>が続伸している。午前10時ごろマイナビ(東京都千代田区)の既存株主から11月29日付で株式を追加で譲り受け、持ち分法適用会社とすると発表しており、好材料視されている。今回の株式追加取得により、マイナビに対するSBIの議決権比率は既に保有している持ち分と合わせて20%になる。持ち分法適用会社化することで、SBIグループ及びマイナビグループの連携を一層強化し、事業上のシナジーを実現させることで両社グループの更なる企業価値の向上を図るとしており、引き続き両社のネットワーク活用による双方の収益機会の拡大、両社グループで共通する子会社相互間の連携や補完による成長の加速や新領域における協業による事業機会の創出などに取り組むとしている。
■三井化学 <4183> 3,708円 +126 円 (+3.5%) 11:30現在
三井化学<4183>が上値追い加速。前週末に大陽線を示現し5%を超える急伸をみせたが、きょうも買いが続き上値抵抗ラインとして意識される75日移動平均線をブレークする動きとなった。前週末22日取引終了後、発行済み株式数の1.68%相当の320万株、金額ベースで最大100億円の自社株買いを実施することを発表、これによる一株利益などの株式価値向上と需給改善に対する期待が買いを誘導している。同社は政策保有株を原則ゼロとする方針で、その一方で自社株買いに前向きな姿勢を示している。配当利回りは前週末時点で4%超だが、PBRは依然として0.8倍近辺と解散価値を大きく下回っており、足もとで株主還元姿勢を強めていることは株価の先高期待につながっている。
■レジル <176A> 2,011円 +66 円 (+3.4%) 11:30現在
レジル<176A>が7連騰。2000円台に乗せて上場来高値を連日で更新した。今月14日発表の25年6月期第1四半期(7~9月)の連結決算で、利益の進捗率が高水準だったことを好感した買いが同社株を押し上げてきたが、25日午前10時にサンケイリアルエステート投資法人<2972>が運用する5つのオフィスビルに対し、トラッキング付きFIT非化石証書を活用して実質的にRE100の要件を満たした電力を供給すると発表。これを材料視した買いが入り上げ幅を拡大した。レジルの「再エネRE100メニュー」の供給開始を通じサンケイREはサプライチェーンにおける温室効果ガスの排出量を削減し、価値向上を図る。
■三井住友建設 <1821> 389円 +11 円 (+2.9%) 11:30現在
三井住友建設<1821>は3日続伸した。旧村上ファンド系の投資ファンドである南青山不動産(東京都渋谷区)が三井住友建設の株式を買い増していたことが22日の取引終了後に明らかになり、思惑視されたようだ。関東財務局に提出された変更報告書によると、南青山不動産と共同保有者による三井住友建設の株式保有割合は、18.27%から19.56%に上昇した。報告義務発生日は15日。保有目的には「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」と記載している。
■日経レバ <1570> 26,790円 +745 円 (+2.9%) 11:30現在
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅上昇、一時1000円高と値を飛ばし2万7000円台復帰を果たした。前週末の欧米株市場が全面高に買われたことで、きょうの東京市場は取引開始前から買い優勢の展開が見込まれていたが、日経平均の3万8000円台半ばでは戻り売り圧力も強いことで上値の重さも指摘されていた。しかし、取引がスタートすると同時に先物を絡めた高水準の買いが流入、日経平均は大方の予想を覆す急ピッチな上昇でフシ目の3万9000円台に一気に乗せた。半導体主力銘柄に買い戻しが目立つほか、電鉄株や金融株など内需株への買いが顕著となっている。日経平均に連動するように組成されたETFで価格変動率が2倍に基本設定されている日経レバも個人投資家の短期筋などの参戦が活発化している。
■DTS <9682> 4,165円 +115 円 (+2.8%) 11:30現在
DTS<9682>が3日続伸している。前週末22日の取引終了後、上限を160万株(発行済み株数の3.82%)、または50億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。取得期間は12月11日から来年3月21日までで、証券会社による投資一任方式及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得するという。なお、取得した全自社株は25年3月31日付で消却する。
■日揮ホールディングス <1963> 1,352円 +34 円 (+2.6%) 11:30現在
日揮ホールディングス<1963>は続伸している。午前9時ごろ、インドネシア西パプア州のタングーLNG EGR(天然ガスの増進回収技術)/CCUS(CO2の回収、貯留、利用)プロジェクトの陸上設備に関するEPCI(設計、調達、建設及び据付)契約を受注したと発表しており、好材料視されている。受注したのは、陸上の天然ガス昇圧設備、EGR圧縮設備及びコンバインドサイクル発電設備などに係るEPCI役務で、受注金額は約24億ドルとしている。
■OBARA GROUP <6877> 4,285円 +100 円 (+2.4%) 11:30現在
OBARA GROUP<6877>が堅調推移。同社は前週末22日の取引終了後、電力会社向けの配電部品やスパイラル部品の製造販売を手掛ける企業を傘下に持つNSSK─QQ(東京都港区)を子会社化すると発表。これを材料視した買いが入ったようだ。NSSK─QQ傘下の日本エナジーコンポーネンツは送配電部品事業において電力会社に対し長年の納入実績と高い顧客内シェアを持つ。同じく傘下企業でスパイラル部品を手掛けるラインテック日本とともにグループに取り込み、OBARAGは送配電部品事業の領域に参画し、事業基盤の強化と事業ポートフォリオの拡充を図る。取得価額は概算で合計73億9600万円。
■クレハ <4023> 2,862円 +60 円 (+2.1%) 11:30現在
クレハ<4023>が7日続伸している。前週末22日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、旧村上ファンド系の投資会社エスグラントコーポレーションとその共同保有者による株式保有割合が13.10%から14.41%に上昇したことが判明しており、需給思惑から買われているようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は11月15日となっている。
■ヤーマン <6630> 792円 +13 円 (+1.7%) 11:30現在
ヤーマン<6630>が4日続伸している。25日、持ち分法適用関連会社である中国のMACHERIE BEAUTY TECHNOLOGY(マシェリ社、上海市)の保有出資の譲渡を決議したと発表した。これに伴い、関係会社株式売却益9億6000万円を計上する見込みだとしており、好感されたようだ。ヤーマンは中国でのビジネス拡大を目的に独自で販路拡大に取り組んでおり、自社の販路拡大に経営資源を集中させるため、出資譲渡を実施する。マシェリ社は持ち分法適用関連会社から外れることとなる。
■エニマインド <5027> 1,157円 +19 円 (+1.7%) 11:30現在
AnyMind Group<5027>が4日ぶりに反発している。この日、韓国コスメティックブランド「FORENCOS」のベトナム市場におけるEC販売支援を開始したと発表しており、好材料視されている。「FORENCOS」は1988年に誕生した韓国のビューティーコスメティックブランド。エニマインドは、今年5月からグローバルECソリューションを提供し、日本国内におけるECモール内の販促やインフルエンサーマーケティングなどの包括的支援を行っているが、今回、ベトナム市場でのサポートも実施することになったという。
■トヨタ自動車 <7203> 2,703円 +38.5 円 (+1.4%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>が堅調、25日移動平均線をサポートラインとするもみ合いが続くが、きょうは4日ぶりに買いが優勢となっている。足もとで急速にドル安・円高方向に振れ、きょう東京株式市場の前場取引時間中に1ドル=154円台を大きく下回る水準まで円が買い進まれた。国内の輸出企業の中でも為替感応度が際立って高い同社にとっては株価のマイナス材料として意識されるところだが、時価はPBR1倍近辺に位置していることで、解散価値を下回る水準は絶好の押し目買いチャンスというコンセンサスが下値を支えているもようだ。また、あす26日に同社の中間配当の支払いが予定されており、機関投資家の配当再投資の買いに対する思惑も株価のポジティブ材料となっている。
■アバントグループ <3836> 2,150円 +30 円 (+1.4%) 11:30現在
アバントグループ<3836>が続伸している。午前10時ごろ、傘下のアバントが経営管理で活用できる特化型AIの第1弾として「Cruise AI(β版)」をリリースしたと発表しており、好材料視されている。同AIサービスは、企業価値向上のためのグループ経営管理システム「AVANT Cruise」の活用をサポートすることに特化したもの。製品の使い方や業務フローに関する質問、レポートの作成方法など、AVANT Cruiseをより活用するために必要な情報を提供するとしている。
●ストップ高銘柄
GMOアドパートナーズ <4784> 761円 +100 円 (+15.1%) ストップ高 11:30現在
など、1銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース(minkabu PRESS)
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最終更新:11/25(月) 12:25