話題株ピックアップ【昼刊】:JET、東電HD、フジクラ

4/4 11:38 配信

株探ニュース

■ジェイ・イー・ティ <6228>  3,780円  +370 円 (+10.9%)  11:30現在
 ジェイ・イー・ティ<6228>がカイ気配スタートで一気に水準を切り上げている。半導体洗浄装置の開発・設計、製造・販売及びアフターサービスを一気通貫で手掛けるが、高い商品開発力に定評があり、業績拡大トレンドを邁進している。3日取引終了後、次世代半導体の量産を目指すラピダスから受託した次世代半導体製造技術の基礎研究開発業務が完了し、新たに試作装置製作を開発(製作に関する研究開発業務を受託)することを発表した。来年に完成予定の工場の試作ラインに納入することになるが、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■東電HD <9501>  1,004円  +78.7 円 (+8.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 東京電力ホールディングス<9501>は上値指向を強めている。東日本大震災で株価が急落した2011年以来、およそ13年ぶりに1000円台に乗せた。足もと柏崎刈羽原発の再稼働思惑が高まっている。同原発を巡っては、先月下旬から今月2日まで国際原子力機関(IAEA)による現地調査が行われ、テロ対策について継続的な改善が見られることが確認された。また、今月15日にも再稼働に向けた検査の一環として、核燃料を入れる作業が始まる見通しだ。地元同意を得られるかなど再稼働に向けた道筋はなお不透明だが、期待先行で物色が加速している。

■イズミ <8273>  3,756円  +272 円 (+7.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 イズミ<8273>が高い。3日の取引終了後、食品スーパー大手の西友(東京都武蔵野市)が九州地域で展開する食品スーパー事業を承継すると発表。業績への貢献を期待した買いが入っている。イズミ傘下のゆめマート熊本が西友との間で吸収分割契約を締結し、九州地域にある69店舗を取得する。九州事業の売上高は969億9700万円(22年12月期)。吸収分割の効力発生日は8月1日の予定。取得額は非開示としている。

■フジクラ <5803>  2,385.5円  +147 円 (+6.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 フジクラ<5803>や三菱マテリアル<5711>、UACJ<5741>が上昇し、東証の業種別指数で「非鉄金属」は上昇率上位となっている。中国では3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)の上昇などを背景に景気の先行きに対する過度な懸念が和らぎつつある。米国でも景気の底堅さを示す経済指標の発表が散見されるなか、直近の国際商品市場で銅相場に上昇圧力が掛かっており、3日のロンドン金属取引所(LME)では1年2カ月ぶりの高値を付けた。銅価格の変動に業績が左右される非鉄株には、収益の底上げ効果を期待した買いが入ったようだ。

■住友金属鉱山 <5713>  5,114円  +285 円 (+5.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 住友金属鉱山<5713>が大幅高で7連騰。連日で年初来高値を更新した。3日の米ニューヨーク市場で金先物相場は中心限月で1トロイオンス=2300ドルを突破し、史上最高値を更新した。住友鉱に対しては、金相場の上昇による業績へのポジティブな影響に対する期待を強める方向に作用し、幅広い投資家から買いを集めたようだ。3日のニューヨーク市場では米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演などを背景に、年3回の利下げが困難になるとの市場の見方が後退した。これを受けて米長期金利の上昇が一服。ドルが売られ、金先物相場を押し上げる要因となったとみられている。

■岩谷産業 <8088>  8,870円  +470 円 (+5.6%)  11:30現在
 岩谷産業<8088>がマドを開け大幅高、一時6.6%高と値を飛ばし9000円大台目前まで水準を切り上げる場面があった。前週3月29日につけた高値8680円を上回り上場来高値圏に突入した。産業用・家庭用ガスなどの専門商社でLPガスの卸売及び小売販売量では業界首位。水素分野に強みを持つことで知られ、会社側も同分野に経営資源を注ぎ成長戦略の要に位置付けている。水素はクリーンエネルギーの代表格で、脱炭素への取り組みにおいても重要なポジションにある。そのなか、政府が原子力を活用した水素製造の実証を2028年にも始める方向にあることが伝わり、水素関連株の一角に物色の矛先が向いている。同社は同テーマの筆頭格として注目度が高い。

■花王 <4452>  6,104円  +303 円 (+5.2%)  11:30現在
 花王<4452>が急騰。6000円台に乗せて年初来高値を更新した。香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントが、花王に対して経営改善を求める声明を公表したことが明らかとなり、思惑買いを誘ったようだ。オアシスは花王に対し、潜在価値の最大化に向け、主要な化粧品とスキンケアブランドの国際的な成長に重点を置くべきだ、などと主張。同社が化粧品やヘルス&ビューティケア事業に注力し、マーケティングを改善すれば、株価は1万円を超えると試算している。

■荏原 <6361>  13,800円  +530 円 (+4.0%)  11:30現在
 荏原<6361>が700円近い上昇で1万3960円まで上値を伸ばし、3月27日につけた上場来高値1万4105円奪回を視野に捉えている。ポンプの総合メーカーで、環境装置で高い実績を誇るが、セグメント別では半導体関連の収益貢献度が高い。直近では次世代半導体の量産を目指すラピダスに対し、政府から巨額の追加支援策が打ち出されマーケットでも話題となっているが、国策支援において回路線幅2ナノメートルの最先端品の開発及び量産が重要なポイントとなっている。国内の半導体関連企業も最先端品への事業展開が中期戦略のひとつのカギを握る状況にある。そうしたなか、「(荏原が)2ナノメートルに対応する半導体研磨装置の開発にメドをつけた」と4日付の日本経済新聞が報じた。これが機関投資家など大口の投資資金の食指を動かす背景となった形だ。

■INPEX <1605>  2,469円  +69 円 (+2.9%)  11:30現在
 石油関連株が連日の人気化。INPEX<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>がそろって3日続伸している。3日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月限が前日比0.28ドル高の1バレル=85.43ドルと上昇。一時86.2ドルと昨年10月下旬以来、5カ月ぶりの水準に上昇した。1日にイランの在シリア大使館周辺がイスラエルによる空爆を受けたことに対し、イランが対抗措置を示唆したことで中東情勢への警戒感が台頭した。また、サウジアラビアなど石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」が3日、合同閣僚監視委員会で協調減産の維持を確認したことも原油需給の引き締まり要因と受け止められた。

■トクヤマ <4043>  2,766.5円  +71.5 円 (+2.7%)  11:30現在
 トクヤマ<4043>が反発している。同社は3日、水素の貯蔵や輸送に使う水素化マグネシウムを製造するための水素化反応器を徳山製造所に導入し、年産30トンを目標に量産を開始したと発表。これが材料視されているようだ。これはバイオコーク技研(東京都千代田区)と共同で行うもの。同社は苛性ソーダを製造する時に併産する水素をマグネシウムに吸着させることで、水素化マグネシウムを製造するという。

■フジ <8278>  1,904円  +31 円 (+1.7%)  11:30現在
 フジ<8278>が高い。3日取引終了後に24年2月期連結業績予想の上方修正を発表。売上高を7959億円から8010億円(前の期比2.0%増)へ、営業利益を115億円から152億円(同34.3%増)へ引き上げており、これが好感されている。顧客の生活防衛意識に対応した商品の提供や多様なニーズに合わせた付加価値の訴求により、食料品の販売が好調だった。また、商品・在庫管理の徹底によるロス削減などの取り組みも奏功した。

■ソニーグループ <6758>  13,140円  +135 円 (+1.0%)  11:30現在
 ソニーグループ<6758>がしっかり。同社は3日の取引終了後、発行済み株式総数の1.0%に相当する自己株式1261万2300株を10日に消却すると発表した。あわせて昨年5月に発表した自社株買いを終了するとも開示した。取得期間は今年5月17日までとしていたが、累計取得額が上限の2000億円に接近した。ソニーGは保有する自己株式の上限を発行済み株式総数の3%程度を目安とし、超過した部分は原則として消却することを基本方針としている。大型株全般に買い戻しが優勢な地合いとなるなか、自己株式の再放出による潜在的な需給悪化懸念が後退したとの受け止めもあって、同社株を支援したようだ。

■アインホールディングス <9627>  5,539円  +54 円 (+1.0%)  11:30現在
 アインホールディングス<9627>が続伸している。3日の取引終了後、取得総数10万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.28%)、取得総額6億円を上限とする自社株買いを実施すると発表。これを材料視した買いが入ったようだ。取得期間は4月19日から5月31日まで。ただし決算期末日の5営業日前となる4月23日から同月30日までは取得を行わない。

■メニコン <7780>  1,537円  +12.5 円 (+0.8%)  11:30現在
 メニコン<7780>がしっかり。4日、特殊コンタクトレンズフィッティングサービスを提供する仏Laboratoires Dencott社の株式を100%取得し、完全子会社化したと発表。今後の収益面でのプラス効果を期待した買いが入ったようだ。眼に疾患を抱える患者向けのコンタクトレンズのフィッティングサービスを強化し、特殊レンズの普及につなげる。近視進行抑制システムのフィッティングや販売についても今後、買収した企業を通じて行う予定としている。

■レーザーテック <6920>  41,510円  +120 円 (+0.3%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連が総じて強さを発揮し上値指向にある。レーザーテクを筆頭に、ここ連日でプライム市場の売買代金上位3傑を独占しており、マーケットの注目度の高さをうかがわせる。前日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が小幅ながら反発し、25日移動平均線をサポートラインとする上昇トレンドを維持しており、東京市場では為替の円安基調も手伝って半導体セクターへの根強い買いを誘導している。このうち東エレクは4万円大台手前でのもみ合いを続けてきたが、きょうは上げ足を強め3月22日につけた高値4万160円を奪回し上場来高値更新となった。

●ストップ高銘柄
 キャスター <9331>  1,590円  +300 円 (+23.3%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 フォーサイド <2330>  341円  -80 円 (-19.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:4/4(木) 12:44

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