話題株ピックアップ【昼刊】:有沢製、トレファク、モノタロウ

4/11 11:40 配信

株探ニュース

■有沢製作所 <5208>  1,444円  +299 円 (+26.1%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 有沢製作所<5208>が一時ストップ高。10日の取引終了後、24年3月期の期末配当予想を25円から40円へ引き上げると発表したことが好感されている。年間配当は60円となる。同時に、これまで業績連動配当として総還元性向80%以上とすることを基本方針としていた配当方針を、25年3月期から株主資本配当率(DOE)6%または総還元性向80%以上のいずれか大きい金額とすることに変更した。

■トレファク <3093>  1,608円  +181 円 (+12.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 10日に決算を発表。「今期経常は10%増で3期連続最高益、4円増配へ」が好感された。
 トレジャー・ファクトリー <3093> [東証P] が4月10日大引け後(15:00)に決算を発表。24年2月期の連結経常利益は前の期比29.3%増の33.9億円になり、25年2月期も前期比10.1%増の37.3億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増収、増益になる。
 同時に発表した「27年2月期に経常利益46.7億円目標」も買い材料。
 中期損益計画を修正。27年2月期に経常利益46.7億円(24年2月期実績は33.8億円)を目指す。

■MonotaRO <3064>  1,974円  +173 円 (+9.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 MonotaRO<3064>が大幅に4日続伸し、年初来高値を更新した。10日の取引終了後に開示した3月度の単体の月次業績は、売上高が前年同月比6.6%増の240億3500万円だった。増収率は2月度(14.6%)を下回ったものの、営業日数が前年同月に比べて2日少ない20日となったなかで増収基調を維持した。加えて、新規顧客獲得数は9万2900アカウントと、営業日数が19日だった2月の8万3000アカウントと比べて堅調な伸びを示しており、これらを評価した買いが株価を押し上げたようだ。

■コシダカHD <2157>  1,017円  +78 円 (+8.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 コシダカホールディングス<2157>がカイ気配スタート、全体下げ相場に抗して大きく上値を伸ばす展開をみせている。低価格を特長とするカラオケ店「カラオケまねきねこ」を直営で展開するが、足もと客足が伸びており、業績は会社側の想定を上回って好調に推移している。10日取引終了後、24年8月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の90億400万円から92億7800万円(前期比21%増)に増額した。これを好感する形で投資資金を引き寄せている。株価面では約2カ月間にわたって900円台前半のボックスゾーンで推移しており、底値圏もみ合いによって売り物がこなれていたことから上げ足も強まっている。

■山田コンサル <4792>  1,847円  +117 円 (+6.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 10日に業績修正を発表。「前期経常を7%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も8円増額」が好感された。
 山田コンサルティンググループ <4792> [東証P] が4月10日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の35億円→37.5億円(前の期は29.2億円)に7.1%上方修正し、増益率が19.9%増→28.4%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

■コーナン商事 <7516>  4,635円  +265 円 (+6.1%)  11:30現在
 コーナン商事<7516>は続伸し、年初来高値を更新した。10日の取引終了後、24年2月期の連結決算発表にあわせ、25年2月期の業績予想を開示した。営業収益は前期比6.1%増の5013億円、最終利益は同5.3%増の148億円を見込む。年間配当予想は同5円増配の100円としたほか、取得総数80万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.62%)、取得総額30億円を上限とする自社株買いの実施も公表しており、ポジティブ視されたようだ。今期は国内で37店舗、海外で2店舗の出店を計画し、期末時点の店舗数は国内と海外あわせて637店舗(前期末は598店舗)とする方針。設備投資額は新規出店や既存店の改装を中心に228億円(前期は220億円)を予定する。自社株の取得期間は4月11日から9月30日まで。

■SRAホールディングス <3817>  4,125円  +200 円 (+5.1%)  11:30現在
 10日に発表した「3月SRA売上高は6.9%増」が買い材料。
 3月SRA売上高は6.9%増、AITは56.6%増。

■INPEX <1605>  2,595円  +122.5 円 (+5.0%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>といった石油関連株が高い。INPEXは3日続伸し、2008年9月以来、15年7カ月ぶりの高値圏に買われている。10日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月限が前日比0.98ドル高の1バレル=86.21ドルと上昇した。イランの最高指導者ハメネイ師が10日、在シリア大使館が空爆を受けたことに関してイスラエルに対し改めて報復を示唆したことから、中東情勢の緊迫化が警戒されるなか原油市場は強含みの動きとなっている。

■エービーシー・マート <2670>  3,001円  +116 円 (+4.0%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>が大幅反発し年初来高値を更新している。10日の取引終了後に発表した25年2月期連結業績予想で、売上高3658億円(前期比6.3%増)、営業利益587億円(同5.4%増)、純利益403億円(同0.7%増)と増収増益を見込み、年間配当予想を株式分割を考慮すると実質増配となる66円としたことが好感されている。国内で郊外のショッピングセンターを中心に45店舗の新規出店と50店舗程度の改装を計画しており、既存店では好立地への移転・増床を積極的に行うほか、売り場面積の拡大を進め、「GRAND STAGE」と複合業態の出店を拡大する方針。また、海外では韓国を中心に新規出店26店舗、改装15店舗を計画しており、これらにより増収増益を見込んでいる。なお、24年2月期決算は、売上高3441億9700万円(前の期比18.7%増)、営業利益556億7100万円(同31.6%増)、純利益400億900万円(同32.2%増)だった。

■ライク <2462>  1,728円  +48 円 (+2.9%)  11:30現在
 ライク<2462>が3日続伸している。10日の取引終了後に発表した第3四半期累計(23年6月~24年2月)連結決算が、売上高434億8000万円(前年同期比0.8%増)、営業利益14億5700万円(同3.0%増)、純利益9億7700万円(同11.9%増)と増収増益となり、足もとの堅調を確認できたことが材料視されている。人材事業はモバイル、コールセンター業界向け売り上げが減少し苦戦したものの、保育・介護事業が伸長した。一方、食費などの上昇や人材事業における原価率の悪化、保育事業における園舎移転にかかるコストが発生し利益を圧迫したが、のれん償却費の減少により増益を確保した。なお、24年5月期通期業績予想は、売上高633億円(前期比5.5%増)、営業利益44億5000万円(同24.3%増)、純利益34億5000万円(同34.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■チヨダ <8185>  900円  +25 円 (+2.9%)  11:30現在
 チヨダ<8185>が大幅反発している。10日の取引終了後、集計中の24年2月期連結業績について、営業利益が従来予想の7億円から10億7100万円(前の期22億3400万円の赤字)へ、最終利益が3億8000万円から18億5100万円(同26億200万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。衣料品事業で残暑の影響により秋物商品の立ち上がりが遅れたことや、暖冬の影響による防寒商品が不振だったことから、売上高は945億円から933億2000万円(前の期比1.3%増)へ下振れたものの、子会社を通じて仕入れたプライベートブランド商品の販売が好調に推移したほか、不採算店舗の閉鎖、人事効率の改善などに取り組み管理費を削減したことが利益を押し上げた。

■ソシオネクスト <6526>  5,101円  +141 円 (+2.8%)  11:30現在
 ソシオネクスト<6526>が高水準の商いをこなし、全般下げ相場のなかプラス圏で推移する強さをみせている。ここ売買代金も不動のトップを占めていたレーザーテック<6920>を凌ぎ首位となる日もみられるなど、マーケットのソシオネクスに対する視線が日増しに熱を帯びている。半導体設計の大手で日の丸半導体ラピダスが目指す回路線幅2ナノメートルの最先端半導体量産では、半導体設計のソシオネクスの存在が大きい。既に2ナノプロセスのチップレット開発では台湾のTSMC、英アーム・ホールディングスなどと提携するなど、抜かりなく近未来に向けた布石を打っており、株価も先高期待が強い。日経225採用に伴い国内外機関投資家の組み入れニーズが高まっているほか、「直近では外資系証券経由の貸株調達による空売りの買い戻しも株価に浮揚力を与えているもようだ」(ネット証券マーケットアナリスト)という。

■出光興産 <5019>  1,082.5円  +23.5 円 (+2.2%)  11:30現在
 出光興産<5019>は朝安スタートも切り返し前日比プラス圏に浮上している。午前10時30分ごろ、全国農業協同組合連合会(東京都千代田区)の子会社である米国の全農グレイン(ルイジアナ州)と「SAFサプライチェーン構築の戦略的協力」に関する覚書(MOU)を締結したと発表しており、好材料視されている。今回のMOU締結は、持続可能な航空燃料(SAF)製造技術の一つであり、植物油などを水素化処理して得られる水素化エステル・脂肪酸(HEFA)技術向けの多様な植物油原料確保を目的とするもの。HEFA技術には原料として植物油などが使用されているが、SAF需要の世界的な拡大に対応するには、原料油の確保が課題となるとされることから、今回原料油の確保を目的に、米国において穀物メジャーに匹敵する規模で事業展開する全農グレインと協業し、大豆油を中心とした植物油・その裏作でカバークロップ(緑肥)として栽培される非可食油糧種子由来の植物油の活用を検証。今後、北米でのSAFビジネス展開を目指すとともに、国内への植物油原料供給も視野に検討するとしている。

■三菱UFJ <8306>  1,553円  +17 円 (+1.1%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクがそろって上昇。全体相場が軟調ななかで、東証の業種別指数である「銀行業」は1%を超す上げとなり、逆行高を演じている。米国時間10日朝発表の3月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回って上昇した。粘着性の高いインフレ環境の長期化で、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに踏み切れにくくなるとの見方が広がるなか、同日実施の米10年債入札の結果が低調だったこともあり、米長期金利は4.5%を上回る水準に急上昇した。円債市場にも米金利が上昇した流れが波及し、新発10年債利回りは0.835%に水準を切り上げている。直近では日銀による早期の追加利上げ観測が広がっていたこともあって、金利上昇が事業環境に追い風となる銀行セクターに資金を振り向ける動きがみられている。

■吉野家ホールディングス <9861>  2,880円  -335 円 (-10.4%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 吉野家ホールディングス<9861>は急落し、年初来安値を更新した。10日の取引終了後、24年2月期の連結決算発表にあわせ、25年2月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比8.3%増の2030億円と増収を予想する半面、最終利益は同26.8%減の41億円と減益を計画し、嫌気されたようだ。牛丼チェーン「吉野家」において、新サービスモデル店舗への改装転換を加速。今期は100店舗以上の改装を実施する。テイクアウト・デリバリー専門店の出店も強化するほか、新たなサービスモデルの店舗では100店舗の出店を計画しており、これらに関する投資が利益を圧迫する。一方、年間配当予想は同2円増配の20円とした。24年2月期の売上高は前の期比11.5%増の1874億7200万円、最終利益は同22.5%減の56億400万円だった。

■ホームポジション <2999>  412円  +80 円 (+24.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ホームポジション<2999>がカイ気配。10日の取引終了後、8月末時点で1000株以上を保有する株主に対し、QUOカード2万円分を贈呈する株主優待を実施すると発表し、個人投資家の関心が向かったようだ。贈呈時期は今年11月末~12月末を予定する。あわせて発表した24年8月期第2四半期累計(23年9月~24年2月)の単体決算は、売上高が前年同期比17.5%増の101億4000万円、最終損益が4億4400万円の赤字(前年同期は5800万円の黒字)となった。戸建分譲事業で業界全体の在庫過剰感が郊外エリアなどで発生した。販売価格などの調整を行った営業を進めたことで、増収となったが赤字に転落した。

■エヌ・ピー・シー <6255>  982円  +150 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在
 エヌ・ピー・シー<6255>はストップ高の982円に買われ連日の年初来高値更新となっている。10日の取引終了後、24年8月期の連結業績予想について、売上高を103億8400万円から109億9500万円(前期比18.0%増)へ、営業利益を15億8400万円から21億4900万円(同2.2倍)へ、純利益を10億8100万円から14億7100万円(同48.2%増)へ上方修正したことが好感されている。部品販売が計画より好調に推移していることに加えて、客先の要望により国内電子部品業界向けFA装置案件の一部が今期に前倒して売り上げ計上される見込みであることが要因。また、仕入れコスト、現地作業費などの原価低減に取り組んでいることも寄与する。

●ストップ高銘柄
 さくらケーシーエス <4761>  2,099円  +400 円 (+23.5%) ストップ高   11:30現在
 データセクション <3905>  1,740円  +300 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在
 Welby <4438>  729円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:4/11(木) 12:33

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