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炭化ジルコニウム(たんかジルコニウム、ZrC)は非常に硬い、耐火性のセラミック材料です。商業的には、切削工具のバイトに使用されることがあります。通常は焼結により加工されます。 以下は炭化ジルコニウムについての詳細です: 物性: 立方晶系の結晶構造を持ち、灰色の金属粉末です。 耐食性が高く、第4族遷移金属侵入型炭化物に分類され、超高温セラミック(UHTC)とされています。 金属結合が存在するため、熱伝導率は20.5 W/m·K、電気抵抗率は約43 μΩ·cmで、金属ジルコニウムに近い値を示します。 強力な共有結合により、非常に高い融点(約3530 °C)、弾性率(約440 GPa)、硬度(25 GPa)を持っています。 応用: 切削工具のバイトに使用されるほか、耐火被覆材として原子炉での応用も可能です。 炭化ジルコニウムと炭化タンタルの混合物はサーメット材料として重要です。 高温において放射率や電流容量が高いため、熱光発電デバイスや電界放出エミッタチップ材料としても有望です。 炭化ジルコニウムは、その低い密度と耐熱性から、大気圏突入機やロケット、超音速機に適していると考えられています。
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太陽電池関連 三菱商事株式会社 デンカ株式会社 フラーレン事業に関する 合弁契約を締結(4/24) 「フラーレン」 ・炭素原子がサッカーボール状の構造を持つ ナノメートルレベルの分子 ・優れた電気特性や熱安定性を備え有機溶媒に 溶け有機薄膜太陽電池の発電層として活用 ・次世代太陽電池で注目のペロブスカイト 太陽電池の材料としての活用も ・スマートフォン等に用いられる各種 センサーの材料としても注目されている 因みに 有機薄膜太陽電池 有機半導体の薄膜を発電層として用いた 太陽電池で2種類(p型とn型)の半導体材料 がある ※フラーレンはn型材料 ペロブスカイト太陽電池 ペロブスカイト結晶構造の材料を用い 薄いガラスやプラスチックの基板上に 液体を塗り焼いて作られる太陽電池
ハイパーダイヤモンドまたはダ…
2024/04/30 13:49
ハイパーダイヤモンドまたはダイヤモンド・ナノロッド凝集体(略称: ADNR)は、フラーレンを原料として製造された物質です。以下にハイパーダイヤモンドについて詳しく説明します。 性質: ハイパーダイヤモンドは、市販の多結晶質ダイヤモンドよりも約3倍の破壊靱性と磨耗抵抗を持っています。 原子間力顕微鏡を用いて測定されたハイパーダイヤモンドの硬さは、約290 GPaから310 GPaであり、ダイヤモンド(IIa型 111面 137-167 GPa)や立方晶窒化ホウ素(60 GPa)よりも非常に硬いです。 密度はダイヤモンドよりもわずかに大きいとされています。 ハイパーダイヤモンドの圧縮率は491 GPaで、ダイヤモンドの442 GPaよりも高いです。 結晶構造の距離は5-20ナノメートル、長さは1マイクロメートルとされています。 作製法: フラーレン粉末または固体を原料として使用します。 ダイヤモンドアンビルセルを用いて常温圧縮することで、硬度相に変化し始めます。 高温(300-2500ケルビン)および高圧(2-20ギガパスカル)下でも生成されることがあります。 ハイパーダイヤモンドは、ダイヤモンドに匹敵する硬度を持ちながら、異なる特性を備えています。