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東京都、福島産グリーン水素を燃料電池バスに導入 今後さらに利用拡大へ 東京都は5月21日、福島県内で製造されたグリーン水素を、都内で利用拡大する取り組みを開始すると発表した。まずは巴商会(東京都大田区)の新砂水素ステーション(同・江東区)に、「福島水素エネルギー研究フィールド」(FH2R/福島県浪江町)で製造したグリーン水素を同月より供給開始し、燃料電池バスなどで利用する。 ●イベント利用から都バスへ導入に 都は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と水素エネルギーの普及促進に関する包括的な協定を締結し、グリーン水素の活用促進に向けた取り組みを共同で推進している。両者は、世界有数規模のグリーン水素製造施設であるFH2Rで実証を行っており、これまでも同施設で製造されたグリーン水素を都内イベントなどで利用してきたが、今後さらに都内で利活用を進めていく。 https://www.kankyo-business.jp/news/2fb8ee2c-b44c-4660-9feb-e24a2c507282?utm_source=mail&utm_medium=mail240524_d&utm_campaign=mail
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旭化成は14日、水を電気分解して水素をつくる実証設備を稼働させたと発表した。川崎製造所(川崎市)内に4つの電解槽を並べ、複数モジュールで構成する。再生可能エネルギーを使い製造工程で二酸化炭素(CO2)を排出しない「グリーン水素」の製造をにらみ、電力供給の変動などを想定した設計とした。 旭化成は水素製造のためのアルカリ水電解システムや製造装置を開発している。実証設備は3月から稼働しており、5月13日に開所式を開いた。福島県でも進めている実証実験のデータと組み合わせ、より大規模な製造設備の開発につなげる。 今回の設備では0.8メガワットの電解槽モジュールを4つ並べた。複数のモジュールにすることで一部がトラブルで停止した場合も運転を継続できる。再エネによる電力供給の変動にも対応できる。今回は系統電力を使うが再エネ由来の変動する電力供給の状況も再現できる設計にし、コスト低減などに向けた適切な制御や運用を調べる。 水素関連では福島県浪江町で2020年から大型の出力10メガワットの装置での水素の製造、供給の実証実験を進めている。今回の設備で得られるモジュールを並列させて運用する場合のデータや制御技術と組み合わせ、将来的に大規模な100メガワット超級の設備設計につなげる考えだ。 グリーン水素は脱炭素に向け注目が高まっている。旭化成は25年からアルカリ水電解装置の受注を始める予定で、30年ごろに水素関連で1000億円規模の売り上げを目指す。
旭化成株式会社は、川崎製造所に…
2024/05/27 10:59
旭化成株式会社は、川崎製造所においてアルカリ水電解パイロット試験設備の本格稼働を開始し、2024年5月13日に開所式を開催したことをお知らせします。 1. 水素関連事業の主な取り組み 当社の水素関連事業は「中期経営計画2024 ~Be a Trailblazer~」において、10のGrowth Gearsの1つとして戦略的育成分野に位置づけられている注力事業です。 ・福島県浪江町:福島水素エネルギー研究フィールド 20年3月よりNEDO委託事業の一環として、商用機を想定した約200枚のセルを用いた10MW級大型アルカリ水電解装置を福島県浪江町に設置し、4年以上の運用を実施。各種運転条件における部材・装置の性能評価や運用管理技術を獲得。 ・神奈川県川崎市:アルカリ水電解パイロット試験設備 24年3月より0.8MW×4モジュールから構成されている本設備を用いて、複数モジュールの運用による変動応答試験や、各種部材の性能、長期耐久性といった多様な実証試験を実施。FH2Rにおける10MW規模のモジュールデータと組み合わせることで100MW超級の設計が可能になり、当社の水電解技術開発と事業化が大きく加速することを期待。本設備は国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業の助成を受けて建設・運用するもの。 ・マレーシア:グリーン水素製造のための60MW級アルカリ水電解システム 23年11月にマレーシアのGentari Hydrogen Sdn Bhd、および日揮ホールディングス株式会社と、マレーシアにおけるグリーン水素製造のための60MW級アルカリ水電解システムの建設において基本設計に移行する覚書を締結。現在は基本設計フェーズに移行。これまでの浪江と川崎での経験を活かした大規模アルカリ水電解システムの実証を想定しており、2027年の実証運転開始を目指す。