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中国EV安さの秘密を「分解」 日本の部品メーカーが研修会 中部経済産業局は7日、電気自動車(EV)の技術動向を共有する研修会を開催した。中部地方の自動車部品メーカー約70社がEV分解展示施設を訪問し、中国製EVの車体構造や部品設計の特徴を学んだ。中国メーカーが安価なEVを生産できる背景には、部品の共通化や内製化があることが浮き彫りになった。 岐阜県瑞浪市にある廃校の体育館の扉を開けると、所狭しと並ぶ自動車部品が目に飛び込んできた。中国・比亜迪(BYD)の多目的スポーツ車「ATTO3」(中国名は元PLUS)や、上海蔚来汽車(NIO)の「ET5」、米テスラの「モデルY」など16車種、9万点超の部品が展示されている。 「どうすればそんなに安くつくれるのか」。参加者の注目を集めたEVの一つがATTO3だ。2022年2月に中国で販売が始まり、価格は約14万元(約290万円)からに設定された。世界全体での販売台数は23年3月時点で30万台に上る。 ATTO3の特徴の一つが、部品の統合を進めていることだ。電動駆動装置「イーアクスル」では、モーターとインバーター、減速機に加え、車載充電器やDC-DCコンバーター(直流電圧変換器)など計8部品を統合している。これにより部品コストの削減や軽量化につなげている。 また部品を他の車種と共用できるようにしたり、内製化したりもしている。EV販売台数を多さを生かし、量産効果によって部品コストを抑えた。ただ一部の設計には甘さがあるのも実情で、車載電池の防水性能が十分でないとの見方は強い。
「どうすればそんなに安くつくれ…
2024/10/11 14:53
「どうすればそんなに安くつくれるのか」。参加者の注目を集めたEVの一つがATTO3だ。2022年2月に中国で販売が始まり、価格は約14万元(約290万円)からに設定された。世界全体での販売台数は23年3月時点で30万台に上る。 ATTO3の特徴の一つが、部品の統合を進めていることだ。電動駆動装置「イーアクスル」では、モーターとインバーター、減速機に加え、車載充電器やDC-DCコンバーター(直流電圧変換器)など計8部品を統合している。これにより部品コストの削減や軽量化につなげている。 また部品を他の車種と共用できるようにしたり、内製化したりもしている。EV販売台数を多さを生かし、量産効果によって部品コストを抑えた。ただ一部の設計には甘さがあるのも実情で、車載電池の防水性能が十分でないとの見方は強い。