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投稿コメント一覧 (12コメント)

  • >>No. 223

    「台湾Steminent社への追加出資に関するお知らせ」は今年の2021年10月21日付のIRニュースでした。
    「台湾Steminent社によるSCMとの韓国における独占的ライセンス契約に関するお知らせ」は昨年の2020年10月24日付のIRニュースでしたから、台湾Steminent社への80万ドルの追加出資は韓国SCM Lifescience社は絡んでいないと思われます。

    ところで、我国では希少難治性疾患に対する画期的な再生・細胞医療・遺伝子治療の実用化に関する研究分野では、例えば脊髄小脳失調症Ⅰ型遺伝子治療に関しては医師主導の治験が今年度(2021年度)からすでに始まっております。
    そんな事情を知り、リプロセルは第Ⅱ相臨床試験を全国の10国立医療機関の病院の医師主導の治験を行ったと思われます。
    恐らくですが、台湾Steminent社は今まで医師主導の治験を行っていなかったけれども、医師主導の治験が結果的に世界的に高く評価されることを知り、急遽、医師主導治験を行おうと判断して、リプロセルにその費用を要望したのではと私は思っております。

  • 来月の10月28日に第39回日本神経治療学会の学術集会があり、翌日には北海道大学医学部神経内科の矢部一郎教授の「脊髄小脳変性症の最近の話題」と題したレクチャーがあるようです。
    ところで、同大学は国立研究開発法人日本医療研究開発機構での令和3年度「難治性疾患実用化研究事業」(1次公募)に採択されています。希少難治性疾患に対する画期的な再生・細胞医療・遺伝子治療の実用化に関する研究分野で「分子病態に基づく脊髄失調症Ⅰ型遺伝子治療の医師主導治験」との題名の研究開発を取組むことで国から下記の研究費を取得するようです。

    研究期間:2021年度~2023年度
    研究費:2021年度 最大で8000万円
        2022年度 最大で8000万円
        2023年度 最大で8000万円
            総額で2億4000万円
    実は、この研究では(a)薬事承認を目指すシーズ探索研究においては開発候補の創出を目的にしたスクリーニング系構築、ヒット化合物評価、構造最適化、探索的薬効評価等、(b)治験準備においては、治験への移行を目的とした非臨床試験の実施、治験用製剤又は製品の確保、治験プロトコールの作成、治験相談の実施等を行い、原則として研究開発期間終了時までに、治験へ進める状況になっていること。(c)医師主導治験においては、医師主導治験を実施(治験計画届の提出、第Ⅰ相試験の実施、POCの取得、GMP、QMS製造等)し、原則として研究開発期間終了時までに、薬事承認を実施する企業等への導出が成立すること。

    ステムカイマルの台湾での研究は医師主導の治験でなかったようなので、ステムカイマルの第Ⅱ相臨床試験を国立系の大学病院等10医療研究機関で実施出来たことにに対しては素晴らしいことだと思っております。ステムカイマルの臨床試験結果を早く知りたいのはやまやまですが、医師主導治験の取組みなので、致し方がないと思っております。今までにない取組みを大いに期待しております。

  • リプロセルのステムカイマルの第Ⅱ相臨床試験のスケジュールは;
    2020年2月:名古屋大学で第1例目の被験者への投与開始
    2021年2月:全10医療機関での全被験者の登録完了
    2021年5月17日:全被験者への投与終了
    2021年12月:治験終了(予定)
    2024年3月期(2023年4月~2024年3月):承認申請(予定)
    治験内容が開示されるのは承認申請後(2024年3月期)となります。

    一方、台湾のステミネント社のスケジュールは;
    第Ⅱ相臨床試験が2020年に終了したとのことですので、日本国内で承認申請が3年掛かることから、台湾でも承認申請に3年掛かるとすると、2023年前後での申請となり、その間は具体的な結果の開示はされないと思われます。
    しかし、このことはスケジュール上から仕方がないことであり、マイナス要因とは思いません。

    ところで、今年の10月28日~30日に第39回日本神経治療学会の学術集会が三重県総合文化センターで開催されるようです。
    実は、この学術集会にはハーバード大学医学部のEng Lo教授の特別講演(「神経グリア・ネットワーク(仮題)」があります。脊髄小脳変性症の最近の話題を話されるようです。
    ちなみに、同学会の理事長は千葉大学脳神経内科の桑原教授です。千葉大学医学部附属病院はステムカイマルの第Ⅱ相臨床試験を行っております。
    注目してみたいですねぇ。

  • 昨日(5月14日)の日経新聞朝刊の15ページに「武田の創薬 競合とも組む」「iPS薬の実用化急ぐ 欧米勢対抗「連携」テコに」との見出し記事がありました。17ページには「ALS原因遺伝子を発見 武田などiPS・スパコン活用」の見出し記事もあり、ちょっと気になりました。
    というのも、リプロセルが5月12日に発表した「2022年3月期~2024年3月期中期経営計画」の今後の見通しとして「....iPS神経グリア細胞を用いた前臨床試験(動物実験)を公益財団法人実験動物中央研究所と継続してまいります。現在、ALS及び横断性脊髄炎の2つを対象疾患としており、早期の臨床試験の開始を目指します。また、今後、多発性硬化症など他の神経変性疾患への応用も積極的に進めてまいります。また、「殿町・リプロセル再生医療センター」において、iPS神経グリア細胞の製造準備も進めてまいります。....」とありましたが、iPS神経グリア細胞の機能面での評価を調べてみました。
    パートナーであるQセラ社が2017年に疾患モデルマウスの動物試験でグリア前駆細胞(GRP)は移植後体内でアストロサイト及びオリゴデンドロサイトに分化して、アストロサイトは神経細胞が正常に機能するための環境を整え、オリゴデンドロサイトは神経細胞の軸索にミエリンを形成し、正常な電気シグナル伝達を助けることを確認しており、この動物実験でGRPの投与を受けた疾患モデルマウスの生存日数が延長され、ミエリン形成が観察されました。
    実は、同じ2017年に山梨大学医学部の小泉修一教授らがグリア細胞が外傷性脳損傷(TBI)から脳を保護するメカニズムの解明を発見しており、TBIから脳を保護するグリア細胞がアストロサイトのP2Y受容体の機能/発現を低下させて脳保護型の反応性アストロサイトを誘導することを明らかにしたという報告がありました。
    因みに、TBIの我国での患者数は40~50万人と推定されています。
    ところで、ALSには孤発性と家族性がり、武田の新聞記事の遺伝子が関与しているのは家族性(ALS全体の5~10%)です。
    脳を保護するメカニズムを有する機能があるGRPは幅広く中枢神経系疾患に有効性を持っていることが分かり、今後の展開を期待したいと思いましたよ。

  • 今日(4/27/2021)の日経新聞の「東京・首都圏経済」の記事に「東京都は高齢者施設や病院の職員を対象に実施している新型コロナウイルスの定期検査を拡充する。対象施設を広げて17万人規模で実施するほか、頻度も月1回から週1回に高める。高齢者へのワクチン接種完了には時間がかかる。無症状感染者を積極的に見つけ出すことで、重症化リスクの高い高齢者への感染を未然に防ぐ狙いだ。高齢者施設での検査は特別養護老人ホームや介護老人保健施設のほか、認知症の高齢者が暮らすグループホームや有料老人ホームなども対象に加える。233ヵ所の施設で働く約10万人を6月まで毎週検査する。日帰り施設のデイサービスの追加も検討している。都内114ヵ所の障害者施設に勤務する1万人の検査も新たに始める。いずれも唾液PCR検査のキットを施設に送付する方式で実施する。事業費としては87億円を計上しており、今後実施事業者を決定する。…」とありました。
    実施事業者が複数になって、仮にその10%を受け持ったとしても、8.7億円が見込まれますよ!

  • ALSはその発症メカニズムの詳細が知られていなかったことから、治療薬の開発が非常に難しかった。
    そんな状況にあったのを、京大iPS細胞研究所の井上治久教授らの研究グループがiPS細胞から健康な人の神経細胞とALS患者の神経細胞を見分けることを”AI技術“を用いることで、97%の精度で見分けることに成功したことは、ALS治療薬の開発促進に繋がると期待されるようになりました。
    一方、リプロセルはすでに中枢神経系疾患及び損傷を治療するために幹細胞製品の開発を行っている米国のQセラ社との共同で、iPS細胞からグリア前駆細胞(iGRP)を作製し、臨床応用を目指す研究開発に着手していました。
    リプロセルの強みとするiPS細胞の技術と組み合わせることで同細胞由来のグリア細胞を製造することが出来ているので、そのiGRPをALS治療に用いる治験を2023年に行う計画にあることを2021年2月11日の日経新聞に掲載されました。
    ということは、京大iPS細胞研究所が開発したAI技術でALS患者の神経細胞を見分けることが出来たことで、iGRPによる臨床試験ではALS患者での治験効果の評価がより分かりやすくなったのではないでしょうか❕

  • 今朝の日経新聞で富士フイルムが最高益になるとのことでバイオ医薬に必要な再生医療分野も好調で利益が上振れするとのこと。
    今日の決算発表ではタカラバイオの業績が非常に良かったとのことです。
    いずれも、再生医療分野に力を入れているということは、リプロセルにとっても、今後の業績が非常によくなるということに間違はいないようですねえ❕

  • 「2020年1月27日に大阪大学医学部(澤芳樹教授)でiPS細胞から育てた心臓を細胞シート状にし、重症心不全患者に移植する世界初の手術をした」との発表があり、翌日28日のリプロセルの株価がストップ高となったので、今回の発表はそのiPS細胞の移植手術を受けた3人の手術後の経過が順調で、澤芳樹教授は「....iPS細胞をつかって世界中の心臓病の患者を治すことなので、その目標を達成するために、いかなる努力を惜しまない」と話されています。
    ということは、来週月曜日の28日にストップ高となっても、不思議ではない状況にあると言えますよねえ!

  • 第8回国際mRNA健康会議での発表です。
    本日の13:50~14:10で演題は「鼻腔内mRNAワクチン:COVIDとはるかに超えて」(ウィム・タイスト(エテルナ(eTheRNA))

    ちなみに、今話題のファイザーとビオテック(ドイツ)が開発しているワクチンもmRNA技術に基づくものです。遺伝子を人工的に合成するため、短時間で大量のワクチンを製造できる利点があります。

    eTheRNA社はmRNAの研究施設を増強しているようですので、今後、同社との共同研究が高く評価さるのではないかと思われます。

  • 再生医療JAPAN2020で出展者プレゼンテーションを14日15:40~15:50に
    行うようです。
    【プレゼンの内容】
    リプロセルの再生医療事業と創薬支援事業について

    今回、再生医療事業の二つの事業と新製品である研究用機器についてご紹介いたします。再生医療事業の一つ目として、脊髄小脳変性症を対象疾患とした再生医療製品Stemchymalの進捗をお話いたします。Stemchymalは昨年度から日本での治験を開始しており、早期の承認を目指しています。二つ目は、日本・米国の規制要件に対応した臨床用iPS細胞の提供サービスをご紹介いたします。本iPS細胞は研究利用だけでなく商業利用が可能で、再生医療用途にご利用いただけます。研究用機器としてAxionBiosystems社細胞増殖傷害性測定機器MaestroZをご紹介いたします。MaestroZは細胞のインピーダンス値を測定する機器で、がん研究領域を始めとして、幅広い分野でご利用いただけます。従来の細胞増殖傷害性測定方法との違いとともにMaestroZの利用性をご説明いたします。

  • 今年の5月7日にニュース「がん研究に最適な「Maestro Z」サイト開設のお知らせ」は、MAESTRO ZがT細胞によるがん細胞障害性試験で、活性化T細胞の添加による細胞障害の効果を評価できる最適な測定器であることを謳っています。
    このことは、iPS細胞による新たながん治療が定着することを読んでの取組みだと思われます。つまり、リプロセルは「iPS細胞でがん治療」の定着に貢献していますよ。

  • 東京工業大学との共同研究開発「iPS細胞から膵臓を作製し、1型糖尿病の新たな治療法の発見を目指すことが目的」ですが、この研究では、東京工業大学は第一三共と三菱UFJキャピタルとも共同で、「iPS細胞由来のインスリン産生細胞に関するオープンイノベーション研究」を開始したことを2019年にすでに報じています。
    ということは東京工業大学との共同研究で成果が出れば、その製品化には第一三共が関与する可能性が高いと思われます。
    それと、第一三共は2019年9月17日のIRで田辺三菱製薬のALS治療薬「エダラボン」のブラジルにおける販売提携を交わしていますが、ALS治療薬のない同社がALS治療薬の海外販売展開に積極的であるということは、リプロセルのiPS細胞を使ってのALS治療法の開発に非常に関心を高く持っているではないかと思われます。
    すなわち、iPS細胞による1型糖尿病の治療とALS治療法の開発が具体化すれば、第一三共はその治療薬を販売するということを描いているように思われます。

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