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投稿コメント一覧 (5コメント)

  •  20年までに売上高を3500億円に引き上げ、営業利益の海外比率を現在の約3割から5割以上へと高める計画を掲げる。海外展開を加速するために、15年秋に持ち株会社制に移行する。清水洋史社長は日本経済新聞の取材に対して「各地域に権限を委譲して経営スピードを上げる。提携やM&Aも積極的にやっていく」と狙いを説明する。
     海外展開加速の具体的な手段として、ブラジルの業務用チョコレート最大手のハラルド社を約240億円で買収すると3月13日に発表した。「不二製油はこれまで何もしない会社だと言われてきたが、一歩踏み込んだ。成功しなければならない」と清水社長は語る。ブラジルは米国、ドイツに次ぐ世界3位のチョコレート消費国だ。不二製油はチョコレート用油脂で世界シェア1位、業務用チョコレートで3位を目指している。ハラルド社買収後の業務用チョコレート生産量は約20万トンとなり、世界4位に浮上する見込みだ。
     ブラジルの業務用チョコレート問屋約7万5000店のうち7万店はハラルド社の顧客だという。買収を担当した久野取締役は「2~3年後をメドにクリームの現地生産を始めたい」といい、現地の販売網を活用してチョコレート以外の製菓素材も販売する考えだ。
     不二製油が次に狙うのは米国市場だ。「これまではコツコツやってきたが、世界に出て行くにはスピードが足りない。米国で、いいチョコレート企業があれば買いたい」(久野取締役)と、M&Aを活用した事業拡大に意欲をみせる。
     ハラルド社買収を手掛かりに株価は上昇し、3月31日には1993円まで買われ、上場来高値を更新した。その後は利益確定の売りで伸び悩み、最近は1800円前後の値動きが続く。野村証券の皆川良造アナリストは「不二製油は製品が海外展開しやすく、すでに実績もある。中長期的に海外比率を上げていけるかどうかが鍵」とみる。国・地域によって商習慣や経済の成熟度が異なる海外市場で、世界大手との激しい競争にどう打ち勝つのか。まずはブラジルで不二製油の技術力とハラルド社の販売力を上手に融合させ、海外での利益成長という実績をあげることが重要だ。

  • 不二製油、チョコで夢見る世界制覇 チョコレート用油脂で世界シェア約3割を占める油脂加工大手の不二製油が世界市場の攻略に本格的に乗り出す。国内市場は少子高齢化で頭打ちとなっており、経済成長を背景に菓子の消費量の増加や食品加工度の向上が見込める海外での事業拡大を急ぐ。
     同社はパーム油などの植物性油脂と、油脂を加工してつくる製菓製パン用のクリーム、マーガリン、チョコレートなどを製造している。油脂製造から自社で手掛けている製菓素材メーカーは世界的にも珍しく、なかでもチョコレートの融点や口当たりなどの性質を操作できる「チョコレート用油脂(CBE)」に強みを持つ。
     8日発表した2015年3月期決算はアジアや欧米の成長が寄与し、売上高が前の期に比べ7%増の2719億円と過去最高を更新した。前の期にあった災害損失など特別損失が減り純利益も93億円と14%増えた。一方、経常利益は134億円と9%減った。国内で原料価格上昇分の値上げが進まず採算が悪化したためだ。同日会見した久野貢取締役専務執行役員は「(コスト上昇と価格決定の)タイミングが合わず現時点では転嫁しきれていない」とした上で「チョコやクリーム、大豆たんぱく素材は7月以降に値上げする」と述べた。16年3月期は前期比10%の増収、16%の経常増益を見込む。純利益は7%増の100億円となり、過去最高だった10年3月期の107億円に迫る高水準となる。

  • >>No. 14290

    IRの社長のコメントが酷すぎる。

    増益政策もないのに増配は約束するなんて無意味

  • No.14292 強く売りたい

    経営者がひどすぎる

    2014/08/27 19:51

    TSRが大株主だと思って多少は惚れ込んだがたが、役員は双日出身者ばかり。

    利益が上がってないのに増配など無意味。

    無意味な増収計画で、設備投資する前に、解散してほしい。

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