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NY市場サマリー(16日)ドル上昇、10年債利回り5カ月ぶり高水準 株まちまち
2024年4月17日午前 6:42 GMT+916分前更新

<為替> ドルが上昇。対円で一時154.79円と、34年ぶりの高値を付けたほか、対ユーロでも5カ月ぶり高値を更新した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が、高水準の金利をより長期間維持する必要がある可能性に言及したことが材料視された。
イスラエルとイラン間の地政学的緊張の高まりを背景に、安全資産としてのドルへの投資妙味も増している。
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.04%高の106.24。一時、昨年11月1日以来の高値となる106.51を付ける場面もあった。
パウエル議長の発言を受け、ユーロ/ドルは一時11月2日以来の安値となる1.06013ドルに沈んだ。ただその後切り返し、0.08%高の1.0631ドルとなった。
ドル/円は終盤、0.23%高の154.62円。ドルは34年ぶりの高値を付けた後、数分間で154.76円近辺から153.90円に急落したため、介入を巡る懸念が高まった。
豪ドル/米ドルは一時、11月14日以来の安値となる0.63895米ドルを付けた。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは0.31%安の6万2873.63ドル。

<債券> 指標10年債利回りが5カ月ぶりの高水準を付けた。世界経済の力強さが示され、米利下げ期待が後退した。
パウエルFRB議長は16日、予想を上回るインフレ率を示す一連の経済指標を受け、FRBがインフレ2%回帰を確信するにはこれまで予想していたよりも長い時間が必要になる可能性が高いと指摘。インフレ率の上昇が続く場合は、必要な期間、現行金利を維持することが可能とした。
短期金利先物市場では、年末までに合計42ベーシスポイント(bp)の利下げが実施されるとの見方が織り込まれている。前日は48bpだった。
また、FRBのジェファーソン副議長は16日の講演で、インフレが予想通りに減速しない場合は現在の金融引き締め姿勢をより長期間維持することが適切だと述べた。利下げには言及しなかった。
中国国家統計局が16日発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比5.3%増と、市場予想を上回った。
10年債利回りは3.7bp上昇の4.665%と、11月13日以来の高水準を記録。30年債利回りは2.9bp上昇の4.769 %だった。
2年債利回りは3.4bp上昇の4.972%と、4月11日に付けた5カ月ぶりの高水準に接近した。
2・10年債の利回り格差はマイナス30.9bpだった。

<株式> S&P総合500種とナスダック総合(が3日続落。米国債利回りが上昇する中、方向感の出ない展開となった。米経済が堅調に推移する一方でインフレ圧力が根強く継続しており、市場では金利の道筋を見極めようとする動きが広がった。
S&P500とナスダック総合は先月付けた過去最高値からの下げ幅が4%近くに達した。
S&P500の主要セクターでは不動産と公益事業の下げが目立った。

<金先物> 中東情勢懸念でリスク回避の金買いが優勢となり、4営業日続伸した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比24.80ドル(1.04%)高の1オンス=2407.80ドルとなり、史上最高値を更新した。

<米原油先物> 中東情勢の悪化に伴う過度の供給不安が後退する中、需要先行き懸念が重しとなり、小幅続落した。米国産標準油種WTIの中心限月5月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.05ドル(0.06%)安の1バレル=85.36ドルとなった。6月物は0.03ドル安の84.83ドル。
イスラエルの戦時内閣は16日、イランによる前例のない対イスラエル攻撃への対抗措置について議論。イラン領土内を攻撃するとの報道がある一方、米国などが自制を求めていることから限定的な攻撃にとどまるとの見方も根強い。イスラエルの対抗措置が原油の供給混乱に拡大するとの懸念がやや後退し、買いの流れは一巡した。