prismhit～～～明日から令和ですね。の掲示板

国内プラチナ先物、11年ぶり高値　海外相場高が波及

白金（プラチナ）の国内先物相場が上昇している。指標となる国内価格が一時11年ぶりの高値をつけた。自動車の排ガス浄化触媒など産業用需要や最大消費国の中国の景況感改善を背景に、白金の国際価格が足元で堅調に推移している。海外相場の上昇が国内に波及した。

日本取引所グループ（JPX）が大阪取引所に上場する円建て白金先物価格は14日付の取引で、一時前日比95円（1.9%）高の1グラム5076円をつけた。2013年2月21日（5098円）以来、約11年3カ月ぶりの高値をつけた。終値は5040円だった。

白金の国際指標であるニューヨーク先物（中心限月）は13日、一時1トロイオンス1025.9ドルと年初来高値を付けた。足元の海外相場の上昇が国内市場に波及しているほか、外国為替市場で円安・ドル高が続く中で国内価格が押し上げられた。

国際調査機関の英ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル（WPIC）が13日に公表したリポートでは、24年の白金需給は2年連続で供給不足となる。鉱山生産が安定する中で、ディーゼル車などの排ガスを浄化する触媒向けの需要が伸びる見通しだ。

最大消費国である中国の4月の製造業購買担当者景気指数（PMI）は2カ月連続で好不調の境目である50を上回るなど、景況感が持ち直しているとの見方がある。