ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

サントリー食品インターナショナル(株)【2587】の掲示板 2017/04/13〜2018/07/30

ペットボトルコーヒー大ヒットの理由、サントリーが圧倒的優位
週刊ダイヤモンド編集部 2018/07/03 06:00

 ペットボトルコーヒーが人気だ。けん引役は、サントリー食品インターナショナルが昨年4月に発売した「クラフトボス」。発売からわずか1年で1500万ケースを売り上げる大ヒットとなった。
背景には消費者の生活習慣の変化がある。デスクワークが働き方の中心となり、長時間かけて飲む「ちびだら飲み」が増加。大容量で持ち運びできるペットボトルと、お茶や水の代わりとしても飲める軽い飲み口が消費者に受けた。
 従来の缶コーヒーは中年男性が顧客の中心だが、スタイリッシュな印象のペットボトルによって、若年・女性層ニーズをつかんだことも、ブームになった要因だ。
サントリーのヒットを目の当たりにして慌てた各社が、ここ最近、新商品を相次いで投入している。今年以降、コカ・コーラシステムの「ジョージア ジャパン クラフトマン」、ダイドードリンコの「ダイドーブレンド スマートブレンドブラック」ほか、味の素AGFやアサヒ飲料、UCC上島珈琲などが、新商品を発売した。
先行者サントリーの優位
 競合商品の発売ラッシュとなり、「(1社単独だった)昨年とは状況は大きく違う」とサントリーの柳井慎一郎常務は危機感をあらわにする。しかし、競合他社のある幹部は、「新商品が出て結局得をするのはサントリー」とも指摘する。
 市場では、先行者として消費者に浸透しているサントリーが、このカテゴリーで圧倒的な首位に立つ。競合品が増え市場が拡大するほど、小売りの売り場を多く占める本家が得をするという理屈だ。
 内心穏やかでないのがコカだろう。長らく清涼飲料の国内市場でトップシェアを誇るが、ここ数年、2位のサントリーに猛追を許している。飲料総研のデータによれば、2017年のシェアはコカの26.7%に対し、サントリーは21.5%。12年と比較してシェアは3ポイントほど縮まり、その差は1億ケースほどに迫っている。