神姫バス(株)の決算情報

神姫バス株式会社の主な事業セグメントは、自動車運送、車両物販・整備、不動産、レジャーサービス、旅行貸切です。自動車運送では路線バスや高速バス、車両管理を行い、不動産では賃貸や住宅販売、建設を手がけています。

2025年3月期の連結業績は、売上高が前期比7.0%増の529.54億円、営業利益が10.5%増の34.74億円、経常利益が13.6%増の37.29億円、親会社株主に帰属する当期純利益が9.8%増の24.71億円となりました。自動車運送事業の増収や不動産事業の伸長が全体を牽引し、各利益項目で増益を達成しています。特に自動車運送事業は運賃改定や路線拡大により大幅増益となりました。

総資産は前期末比6.3%増の670.73億円となりました。有形固定資産が25.1億円増加し、受取手形、売掛金及び契約資産が6.98億円増加しています。負債は前期末比12.3%増の176.1億円となり、借入金が10.28億円増加しました。純資産は前期末比4.4%増の494.63億円となり、自己資本比率は73.7%となっています。

営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益36.34億円などにより47.04億円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出43.8億円などにより52.86億円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入16億円などにより5.54億円の収入となりました。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高549億円（前期比3.7%増）、営業利益35億円（同0.7%増）、経常利益36.2億円（同2.9%減）、親会社株主に帰属する当期純利益23.9億円（同3.3%減）を見込んでいます。自動車運送業での運賃改定影響や大阪・関西万博への輸送、不動産業での大型建設案件受注などによる増収を見込む一方、人件費増加などにより利益は微増または減益となる見通しです。

2025年3月期の1株当たり配当金は60円となりました。2026年3月期は年間配当金80円（中間配当金40円、期末配当金40円）を予定しています。これは前期比20円の増配となります。