2025年３月期 決算短信の要約
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株式会社RYODENの2025年3月期決算は、主要顧客の需要低迷や在庫調整の影響を受け、売上高2,157億9,000万円（前期比16.7％減）、営業利益54億8,300万円（同34.1％減）と減収減益となりました。一方で、冷熱ビルシステム事業やX-Tech事業が成長を示し、次期は半導体関連の需給バランス安定化や国内設備投資の回復を見込んでいます。
主な事業セグメント
株式会社RYODENの主な事業セグメントは、FAシステム事業、冷熱ビルシステム事業、X-Tech（クロステック）事業、エレクトロニクス事業の4つです。各事業では、産業機器や空調設備、医療・農業関連システム、電子部品などを取り扱っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当期の連結業績は、売上高が2,157億9,000万円（前期比16.7％減）、営業利益54億8,300万円（同34.1％減）、経常利益60億1,000万円（同27.0％減）、親会社株主に帰属する当期純利益47億円（同18.1％減）となりました。主要顧客の需要低迷や在庫調整の影響を受け、特にエレクトロニクス事業の売上高が25.6％減少しました。一方、冷熱ビルシステム事業は5.0％増、X-Tech事業は42.3％増と成長を示しています。
貸借対照表の変化
資産合計は前期比140億3,200万円減少し1,419億9,500万円となりました。主な要因は、現金及び預金が140億2,600万円増加した一方、受取手形、売掛金及び契約資産が124億2,600万円、電子記録債権が106億3,800万円、商品及び製品が79億400万円減少したことです。負債合計は161億6,200万円減少し527億8,200万円、純資産合計は21億3,000万円増加し892億1,300万円となりました。自己資本比率は7.0ポイント増加し62.7％となっています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは184億5,300万円の収入（前期比85億1,100万円増）となりました。主な要因は税金等調整前当期純利益64億7,300万円の計上と、売上債権・棚卸資産、仕入債務の減少によるネット資金の増加147億9,600万円です。投資活動によるキャッシュ・フローは1,500万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは42億200万円の支出となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期比148億8,200万円増加し、333億500万円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
次期の連結業績予想は、売上高2,219億円（前期比2.8％増）、営業利益55億円（同0.3％増）、経常利益56億円（同6.8％減）、親会社株主に帰属する当期純利益48億円（同2.1％増）を見込んでいます。半導体関連の需給バランス安定化や、国内設備投資の回復、FA関連需要の回復などを背景に、増収増益を予想しています。
株主還元
当期の配当金総額は23.02億円、1株当たり年間配当金は106円となりました。次期の配当予想は、1株当たり年間136円（中間68円、期末68円）を予定しています。これにより、予想配当性向は61.0％となる見込みです。
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