フルヤ金属、新千歳工場に約45億円投資、生産能力約2倍へ、27年春に本格操業予定
■半導体製造装置向け石英保護管などを増強、つくば工場との相互補完で供給体制を強化
フルヤ金属<7826>(東証プライム)は9月15日、北海道千歳市で建設を進めてきた新千歳工場の竣工式を14日に実施したと発表した。移転・拡張に伴う投資額は約45億円で、半導体製造装置向けの温度センサーや石英保護管などの生産能力を従来比約2倍に高める。先端半導体市場の拡大に対応するとともに、供給網の強化や省エネルギーに向けた関連機材の開発を進める。
同社はプラチナ、イリジウムなどを用いた工業用貴金属製品の製造・販売や、貴金属の精製回収を手掛ける。半導体の製造工程では、1000度を超える拡散炉内を正確に計測する熱電対(温度センサー)と、それを保護する高純度石英保護管の安定供給が課題となっている。新工場は敷地面積1万5061.16平方メートル、延床面積6413.45平方メートルで、新千歳空港から車で7分の立地にある。クリーンルームを備え、つくば工場の貴金属熱電対素線と新工場の石英保護管を組み合わせた生産体制を構築する。
施設は2025年3月に着工し、2026年7月に竣工した。今秋の稼働を経て、2027年春の本格的な操業開始を予定する。つくば工場との機能共有や相互補完を進め、災害時にも供給を維持できる事業継続計画(BCP)の重要拠点とする。国内装置メーカーとは、拡散炉の熱効率を改善する新部材や消費電力を抑える熱管理機材の共同開発を予定し、地元雇用と人材育成にも取り組む。
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