2024年12月期決算短信の要約
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フルキャストホールディングスの2024年12月期は、コロナ特需剥落などにより減収減益となりましたが、主力の短期業務支援事業は底堅く推移しました。2025年12月期は戦略的投資を継続しつつ増収増益を見込んでいます。自己資本比率69.0%と財務基盤は安定しており、株主還元にも積極的な姿勢を示しています。
主な事業セグメント
フルキャストホールディングスの主な事業セグメントは、短期業務支援事業、営業支援事業、飲食事業、警備・その他事業です。短期業務支援事業が主力で、顧客企業の業務量の増減に合わせた短期系人材サービスを提供しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2024年12月期の連結業績は、売上高が685.56億円(前期比0.6%減)、営業利益が71.33億円(同17.6%減)、経常利益が73.12億円(同15.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が54.93億円(同6.7%減)となりました。減収減益の主な要因は、コロナ禍特需やマイナンバー関連特需の剥落、連結子会社の除外、戦略的投資費用の計上などです。一方で、短期業務支援事業の主力サービスである「紹介」は伸長しました。
貸借対照表の変化
貸借対照表では、総資産が前期末比6.4%増の414.68億円となりました。主な変動として、現金及び預金が21.2%増加し175.31億円となった一方、のれんが10.4%減少し52.23億円となりました。純資産は7.8%増加し288.69億円、自己資本比率は69.0%に上昇しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは57.58億円の収入(前期比11.5%増)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは4.7億円の支出(前期は63.66億円の支出)、財務活動によるキャッシュ・フローは22.25億円の支出(前期は49.54億円の支出)となりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比21.2%増の175.31億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年12月期の連結業績予想は、売上高730.2億円(前期比6.5%増)、営業利益83.25億円(同16.7%増)、経常利益85.29億円(同16.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益54.82億円(同0.2%減)を見込んでいます。戦略的投資として約10億円を継続的・部分的に実施し、事業基盤の整備や需要の早期獲得を目指す方針です。
株主還元
2024年12月期の年間配当金は前期比1円増配の62円(中間31円、期末31円)となりました。2025年12月期は年間63円(中間31円、期末32円)の配当を予定しています。また、総還元性向50%を目標とし、期末に5.64億円を上限とする自己株式の取得を実施する予定です。
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