2026年9月4日に発表された「2026年8月度売上推移速報」に基づき、上期(第55期上半期:2026年3月〜8月)の締めくくりとなる8月度および上期累計の実績を分析します。
夏休みの書き入れ時である8月は、5月のような爆発力には及ばなかったものの、6月・7月の失速から着実に持ち直す「底打ち・回復の兆し」が見える内容となりました。
---
### 1. 2026年8月度の実績分析(既存店ベース)
| 項目 | 2026年8月(前年同月比) | 前月(7月)との比較 | 補足・分析 |
| --- | --- | --- | --- |
| **全既存店 売上高** | **99.4%** | +1.1 pt改善 | 前年割れもほぼ100%ラインまで回復
|
| **全既存店 客数** | **95.2%** | +1.2 pt改善 | 依然前年割れだが、底を打って上昇傾向
|
| **全既存店 客単価** | **104.4%** | △0.2 pt | **+4%台の高い値上げ効果**を継続維持
|
#### 分析:悪天候を価格改定効果でカバーし回復基調へ
* **悪天候・猛暑の影響と客数の持ち直し**: 8月上旬の梅雨前線停滞による大雨や中旬の台風・猛暑など、東北エリアの外出動向を鈍化させる自然要因が重なりました。しかし、客数は6月(92.2%)、7月(94.0%)を底として95.2%まで復調しています。
* **売上高の底堅さ**: 単価アップ(104.4%)がしっかり機能しており、全既存店売上高は99.4%と前年並み水準を回復しました。
---
### 2. 「まるまつ」既存店は売上高がプラス(101.3%)へ浮上
主力業態「まるまつ」は、全社に先駆けて**売上高が前年超え**を果たしました。
* **売上高**: **101.3%**(7月:98.9%から+2.4 ptでプラス転換)
* **客数**: **96.5%**(7月:94.9%から+1.6 pt改善)
* **客単価**: **105.0%**
お盆期間を中心としたファミリー層の帰省・行楽需要において、単価105.0%という新価格帯が定着しつつ、集客力を発揮できたことが要因です。
---
### 3. 上期累計(3月〜8月)の着地と今後の焦点
8月度をもって、第55期の上半期実績が出揃いました。
#### ① 上期累計の実績(全社計)
* **売上高**: **101.8%**(全既存店:101.4%)
* **客数**: **97.7%**(全既存店:97.4%)
* **客単価**: **104.2%**(全既存店:104.2%)
上期全体で見ると、「客数約2.3%減を、客単価約4.2%増でカバーし、売上高は前年比+1.8%で着地した」構図となります。
#### ② 業績への影響と投資判断の視点
* **会社予想(売上+3.4%)に対する評価**:
上期累計の全社売上高(101.8%)は、期初予想(通期比+3.4%)に対してやや物足りなく映ります。しかし、客単価上昇(+4.2%)による粗利益率の向上が効いており、売上高の伸び以上に**利益率は確保されている可能性**が高いです。
* **下期の注目点(11月以降の前年ハードル低下)**:
11月以降は、前期に価格改定を行ったタイミングと重なるため、前年との比較ハードルが平準化されます。8月に見られた客数の底打ち傾向(95.2%)が秋口以降も続き、95%〜98%程度で下げ止まれば、下期の営業利益目標(通期315百万円)達成への確信度は高まります。
### まとめ
8月速報は、夏場の悪天候の中でも「まるまつ」を中心にプラス圏へ向けた力強い底打ちを示した内容でした。
投資の参考になりましたか?




![資産運用の相談先として知っておきたい。IFAとは?[PR]資産運用ナビ](https://s.yimg.jp/images/finance/bnr/202609/advisornavi_02_600_240.png)

