日経平均株価は30日前場、前日比89円20銭高の5万1396円85銭と続伸。取引時間中の最高値を更新した。TOPIX(東証株価指数)も同18.56ポイント高の3296.80ポイントに上昇した。
この日は米国の利下げ継続観測が後退したことなどを背景に日経平均が安寄りしたものの、前日急騰して指数を押し上げたアドバンテスト <6857> が反動をこなして上伸したことで、ほどなくプラス圏に転じた。午前9時38分には5万1547円93銭(前日比240円28銭高)まで上げた。その後は同社株が上げ幅を縮小したことで再びマイナス圏に突っ込んだものの、幅広い銘柄に買いが広がったことで底堅かった。きょう行われる米中首脳会談やあすの日中首脳会談への期待感などを手掛かりに、前場終盤に掛けて騰勢を強めた。日銀の金融政策決定会合については、政策金利の据え置きが予想されている。
東証プライムの出来高は11億8887万株、売買代金は3兆8018億円。アドバンテスなどごく一部の銘柄に資金が集中していた前日から一転し、この日の騰落銘柄数は値上がりが1146と全体の7割を占め、値下がりは410にとどまった。変わらずは58。
業種別では、全33業種のうち26業種が上昇して7業種が下落した。非鉄金属や銀行、鉱業、電機、電力・ガスなどが上位。陸運やその他製品が下位。個別では、レーザーテク <6920> やゲンキードラ <9267> 、ヨコオ <6800> 、NEC <6701> 、三井海洋 <6269> などが高く、グッドコムA <3475> 、ノジマ <7419> 、カプコン <9697> 、JR東海 <9022> 、オロ <3983> などが安い。売買代金上位はアドバンテス、ソフバンG <9984> 、キオクシア <285A> の順。
提供:ウエルスアドバイザー社
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最終更新:10/30(木) 11:56