米国株式市場は29日、NYダウが5日ぶりに反落した(前日比74.37ドル安の4万7632.00ドル)。この日まで開かれたFOMC(米連邦公開市場委員会)では2会合連続での利下げが決定したものの、その後の会見でパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は次回12月会合での追加利下げは既定路線ではないとし、市場の楽観ムードに釘を刺した。一方、ハイテク銘柄で構成するナスダック総合指数は上昇を維持して最高値を更新。時価総額5兆ドルに到達したエヌビディアや半導体株のSOX指数も高い。
本市場が終了してから出た決算後の主力株の時間外取引は、アルファベットがクラウド部門を伸ばして上昇した半面、費用のかさんだマイクロソフトとメタは下落した。きょう30日にはトランプ米大統領と中国の習国家主席の首脳会談が行われる。トランプ大統領はこれに先立ち、中国製品への追加関税引き下げの可能性を示唆していた。また、中国が輸出規制を強化したレアアースの動向も焦点となる。両国の貿易摩擦の緩和につながれば、市場は好感するとみられる。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所清算値比230円安の5万1100円だった。
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最終更新:10/30(木) 7:58