話題株ピックアップ【夕刊】(1):Aバランス、巴工業、INPEX

3/15 15:12 配信

株探ニュース

■Abalance <3856>  2,814円  +500 円 (+21.6%) ストップ高   本日終値
 Abalance<3856>が急騰。14日の取引終了後、24年6月期第2四半期累計(7~12月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比2.7%減の1085億4300万円と減収だったが、営業利益は同2.0倍の100億5700万円と大幅増益となり、通期計画に対する進捗率は約64%となった。過年度の決算短信の訂正を発表したが、影響は比較的軽微なものにとどまったとの受け止めもあって、アク抜け感をもたらす方向に作用し、買いを集める要因となったようだ。12月中間期は太陽光パネルの単価下落が売上高を押し下げる要因となった。一方、セル工場の稼働と太陽光パネル製造事業での生産効率の向上が利益を押し上げる要因となった。未定としていた中間配当は3円とした。前期の中間配当と同額となる。

■巴工業 <6309>  4,540円  +640 円 (+16.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 巴工業<6309>が大幅高で上場来高値を更新した。同社は14日取引終了後、24年10月期第1四半期(23年11月~24年1月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比2.0倍の11億2000万円となり、通期計画41億8000万円に対する進捗率は26.8%となった。売上高は同9.1%増の121億3800万円で着地。機械製造販売事業と化学工業製品販売事業の販売がともに増加したことが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■鴻池運輸 <9025>  2,058円  +242 円 (+13.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 鴻池運輸<9025>は大幅続伸。同社は14日取引終了後、24年3月期通期の連結業績予想と期末配当計画を引き上げたことが好感されたようだ。売上高予想は従来の3110億円から3135億円(前期比0.5%増)、営業利益予想は143億円から164億円(同23.8%増)にそれぞれ上方修正。空港関連で国際旅客便の復便などで取扱量が増加したことや、鉄鋼・エンジニアリング関連でスポット作業を獲得したことが主な要因だとしている。また、期末配当を従来計画比11円増額の38円にすることも明らかにした。これにより、中間配当の24円をあわせた年間配当は62円(前期は42円)となる。

■ダイダン <1980>  2,152円  +115 円 (+5.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 ダイダン<1980>が4日続伸し、1994年以来の高値圏で推移している。14日の取引終了後、24年3月期の連結業績と配当予想の修正を発表。最終利益の見通しを71億円から85億円(前期比28.3%増)に引き上げた。期末配当予想も増額修正しており、株価を支援したようだ。手持ち工事の利益改善が進んだほか、政策保有株式の縮減に伴う売却益の計上も寄与する。今期の売上高予想は据え置いた。期末配当予想は15円増額して45円に引き上げた。同社は昨年10月1日付で1対2の株式分割を実施した。株式分割前のベースでは、修正後の期末配当予想は90円、年間配当予想は145円(前期実績は100円)となる。

■アイダエンジニアリング <6118>  893円  +46 円 (+5.4%)  本日終値
 アイダエンジニアリング<6118>は大幅高。14日の取引終了後、取得上限230万株(自己株式を除く発行済み株数の3.59%)、または20億円とする自社株買いの実施を発表。期間は4月1日から6月30日まで。取得した株式は7月31日付ですべて消却する。

■プロトコーポレーション <4298>  1,395円  +64 円 (+4.8%)  本日終値
 プロトコーポレーション<4298>が大幅続伸した。14日の取引終了後、24年3月期の期末配当予想の修正を発表した。これまでの予想から7円50銭増額し25円に見直し、好感されたようだ。年間配当予想は42円50銭(前期比7円50銭増配)となる。

■INPEX <1605>  2,206円  +94 円 (+4.5%)  本日終値
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が急伸。INPEXは、前日に比べ5%超上昇している。14日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の4月限が前日比1.54ドル高の1バレル=81.26ドルに上昇。一時、81.62ドルと昨年11月上旬以来、4カ月ぶりの高値をつけた。国際エネルギー機関(IEA)が14日に発表した3月の石油市場リポートで、世界の石油需要の見通しを上方修正したことを受け、原油価格は上昇した。原油価格の上昇を背景にINPEXなどに見直し買いが流入している。

■アオイ電子 <6832>  2,551円  +102 円 (+4.2%)  本日終値
 アオイ電子<6832>は5日ぶり反発。14日取引終了後、100万株(自己株式を除く発行済み株数の8.33%)を上限に、15日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。買い付け価格は14日終値の2449円。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、アオイ電子はこの日予定通り自社株取得を行った。約定数量は80万株だった。

■日産自動車 <7201>  581.6円  +18 円 (+3.2%)  本日終値
 日産自動車<7201>とホンダ<7267>が後場に強含みの展開。両社が電気自動車(EV)分野での包括的な協業に向け、15日にも覚書を結ぶことが明らかになったと、国内外のメディアが相次いで報じた。前日にすでに両社がEV分野での協業を検討していると伝わっていたが、今回の報道を受けて、改めて協業効果を意識した買いが入った。15日取引終了後に両社の社長が出席する記者会見が開かれるという。包括的な協業を通じ、両社はEV部品の共通化や共同調達などを進めるとみられている。日産自の子会社である日産車体<7222>も上げ幅を拡大。日産自とアライアンスの関係にある三菱自動車工業<7211>は堅調に推移している。

■オカモト <5122>  5,110円  +90 円 (+1.8%)  本日終値
 オカモト<5122>が4日続伸した。14日の取引終了後、創立90周年記念配当の実施を発表した。これに伴い、これまで55円としてきた期末配当予想について、記念配当25円を加えて80円に見直しており、好感されたようだ。年間配当予想は記念配当を含めて135円となる。前期の年間配当は110円だった。

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:3/15(金) 17:08

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