後場コメント No.4　東電力ＨＤ、住友重、極東開、物語コーポ、コナミＧ、富士通、サンバイオ

★13:53　 東京電力ＨＤ－大幅安　柏崎刈羽原発の再稼働　「安全確認なしに議論できない」と伝わる
　東京電力ホールディングス<9501>が大幅安。自民党新潟県連の高橋直揮政調会長が16日に、都内で開かれた党全国政調会長会議で、柏崎刈羽原発の再稼働に関し「安全対策が十分に確認されない限りは地元同意に向けた議論はできない」と述べたと報じられた。

　17日の新潟日報報道によれば、国が同原発の再稼働に向けた動きを強める中、新潟県連として厳しい姿勢を示したとしている。

　原発再稼働への期待により株価が大きく上昇していたことから、発言を受けて売りが出ているようだ。

★14:04　 住友重機械工業－反発　子会社ら応募の事業が国交省の実証事業に採択
　住友重機械工業<6302>が反発。同社は18日、傘下の住友重機械エンバイロメント、フジタ（東京都渋谷区）、東北大学、国際農林水産業研究センター、福山市からなる共同研究体で応募した「リン吸着バイオ炭によるリン回収および炭素貯留技術の実証事業」が、国土交通省の下水道革新的技術実証事業の公募テーマ「炭化物により下水汚泥資源からリンを回収する技術」に採択されたと発表した。
　
　同実証事業を通じて、下水汚泥肥料の安全性の担保、リン回収の施設整備のコストといった課題を同時解決し、脱炭素・資源循環型の地域づくりをめざすとしている。

★14:10　 極東開発工業－5日続伸　通期営業益を上方修正　期末増配も発表
　極東開発工業<7226>が5日続伸。同社は18日14時、24.3期通期の連結営業利益予想を従来の44.0億円から46.0億円（前期比4.6倍）に、期末配当予想を50円から58円（前期末は27円）に上方修正すると発表した。

　主力の特装車事業について、受注が国内・海外とも好調に推移しており、半導体不足などによるトラックシャシの供給遅延も徐々に改善に向かっている。製品価格の改定により、同事業の業績が回復傾向にある。また、環境事業・パーキング等事業の建設工事が順調なことなども踏まえ、従来予想を上回る見通し。年間配当予想は87円（前期は54円）となる。

　発表を受け、株価は上げ幅を広げる場面もみられた。

★14:14　 物語コーポレーション－反発　ソフトバンクロボティクスと包括的業務提携
　物語コーポレーション<3097>が反発。同社は18日、ソフトバンクグループ<9984>傘下のソフトバンクロボティクスと、飲食店のロボット・トランスフォーメーションをさらに進めることを目的に包括的業務提携契約を締結したと発表した。
　
　同提携に基づき、飲食店の運営効率化と顧客体験価値の向上を目指し、新たなソリューションの開発を共同で行っていくとしている。
　

★14:14　 コナミＧ－みずほが目標株価を引き上げ　グローバルIPのリブート戦略が本格化へ
　コナミグループ<9766>が堅調。みずほ証券は、グローバルIPのリブート戦略が本格化を予想。投資判断は「買い」を継続、目標株価は10500円→12000円に引き上げた。

　実態として、3Q業績が良好な印象であったことなどもあり、株価は好調な推移。期待以上に力強い『eFootball』や、野球系IPの周年(「パワプロ」は30周年/「プロスピ」は20周年)などを考慮すると、リカーリング収益の好調なモメンタムはしばらく続くと判断している。ベースの収益が盤石なところに、25/3期からは「グローバルIP」のリブート戦略が、いよいよ本格化していくことに期待。25/3期以降の安定的な収益拡大への確度の高さを改めて評価している。

★14:25　 富士通－続伸　ＡＷＳとのグローバルパートナーシップを拡大
　富士通<6702>が続伸。同社は18日、Ａｍａｚｏｎ　Ｗｅｂ　Ｓｅｒｖｉｃｅｓ（以下、ＡＷＳ）と、レガシーシステムのモダナイゼーションの加速に向けてグローバルパートナーシップの拡大に合意し、同協業を「Modernization Acceleration Joint Initiative」として2024年4月1日より取り組みを開始すると発表した。
　
　同協業では、同社が様々な業種で培ってきたシステムインテグレーションの技術や知見と、顧客によるクラウドテクノロジーのビジネス活用を支援するAWSプロフェッショナルサービスの経験を融合し、ＡＷＳのクラウドサービスを活用しながら、顧客のイノベーションをより迅速かつ安全に支援するとしている。

★14:25　 サンバイオ－買い気配　3月審議会の議題に再生医療等製品　承認期待で買い
　サンバイオ<4592>が買い気配。厚生労働省の薬事・食品衛生審議会は18日、再生医療等製品・生物由来技術部会を開催すると発表した。開催日時は3月25日としている

　同社は再生医療である「国内SB623慢性期外傷性脳損傷プログラム」について、引き続き3月までの承認取得をめざすとコメントしている。今回の議題が再生医療等製品となったことから、同社開発薬への承認期待により買いが入っている。