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構造改革の効果で収益力が向上 SBCメディカル・グループ・ホールディングス<SBC>

構造改革の効果で収益力が向上 SBCメディカル・グループ・ホールディングス<SBC>

投資情報サービスを提供するウエルスアドバイザー株式会社が作成したレポートです。SBCメディカル・グループ・ホールディングス<SBC>の業績動向や財務状況、事業環境を分析し、今後の見通しを投資判断の参考情報としてレポートいたします。
※本記事は2026年8月31日時点で作成されたレポートをもとに構成しています。

業績ハイライト

26年12月期第2四半期は前年同期比で13%増収

想定株価レンジ

26年12月期第2四半期(4―6月)の連結業績は、売上高49百万ドル(前年同期比13.4%増)、営業利益は19百万ドル(同30.3%増)となった。25年度の戦略的なフランチャイズフィー体系の見直しなど、構造改革を行った影響が一巡し、為替市場の円安による逆風の中でも、その成果が表面化。事業基盤の拡大とAI活用を含む支援機能の高度化による収益力の強化も伴い、力強い決算となった。

AI活用を含む支援機能の高度化は、年間約15百万ドル規模の拡充を見込んでいる。また、M&Aを活用した事業規模および領域の拡大、Longevity市場へのアプローチなどによる、中期的な成長性の高さも評価材料となろう。

事業は収益性を伴う成長加速のフェーズへ

美容皮膚科領域ではマルチブランディングによる最適化を進めており、「湘南美容皮フ科」を「SBCスキンクリニック」にブランド改称、2院を増院予定。美容医療への敷居を下げ、さらに幅広い訴求を狙う戦略だ。高価格帯は好調の「NEO Skin Clinic」や「JUN CLINIC」が担いこちらもそれぞれ増院、男性向けは「ゴリラクリニック」を中心に展開。脱毛専門クリニックとして新ブランド「THE LASER」「SBC MEN'S FLASH」も立ち上げ、需要増によって多様化する顧客ニーズへの対応を進めている。

一方、脱毛症治療(AGA)や歯科等の一般医療領域では、同領域を牽引する「専門チーム」を結成し、レバレジーズで執行役員を務めていた藤本直也氏をリーダーとして招聘。集客強化とオペレーション改善で既存院を強化しつつ、並行してM&Aで「面」を取る戦略を進めている。美容医療と一般医療事業を組み合わせたLongevity市場へのアプローチにおける、第2のドライバーとして期待されよう。

海外展開においては、シンガポール、ベトナム、米国の既存拠点に加え、昨年パートナーシップを結んだタイのBlez社が展開するクリニックへ「Powered by SBC」モデルを導入した。今後はASEANへのさらなる展開や、米OrangeTwist社とのシナジー創出にも注力していく構えだ。AI戦略としては、クリニックへの実装、事業戦略高度化への活用を本格化させている。AIの活用によりMSOプラットフォームを強化するほか、AI ChatbotやAI通訳のリリース、コールセンターAIをリリースしていく予定であるなど、展開を加速中。機会損失を排除し、顧客獲得を強化することでクリニックを成長させていく。

同社は、これらの成長戦略を支え、中長期的な株主価値を最大化すべく、豊富な手元資金184百万ドルを活用したオーガニック成長およびM&Aへの戦略的投資を推進し、持続的なEPS(1株利益)拡大を追求する方針だ。同時に、市場での適正評価を獲得すべく投資家との接点を大幅に拡充。海外でのIRカンファレンス参加や年間200回超の個別対話を通じ、アナリストカバレッジと資本市場における認知度のさらなる向上を図っていく。

世界の類似企業と比較してみると、病院の経営を行っているインドネシアのPT Siloam International Hospitals TbkのPERは24倍程度、タイの大手病院グループBangkok Dusit Medical Services PCLは21倍程度。SBCメディカルグループのEPSは0.50ドルで、現値のPERは8倍台と、割安感が強い。PER15倍程度の評価が可能とみて、想定株価レンジは7―10ドルとする。現在の株価に上値余地があると想定し、投資判断は「Overweight」継続とする。(小泉 健太)

SBCの業績動向

企業概要

日本最大規模の美容医療クリニックである湘南美容クリニックに包括的な経営支援サービスを提供・運営しているMedical Services Organization (MSO、医療経営支援会社)。病院経営、専門医療、美容医療、商品開発、保険診療から自由診療までのトータル医療サービスに関するマーケティング、商品企画、人材確保、経営コンサルティングを提供。国内最大の美容医療ネットワーク(経営支援先)を有し、業界のリーディングポジションを確立している。

「湘南美容クリニック」を軸に「湘南歯科クリニック」、薄毛治療の「湘南AGAクリニック」、あらたに2023年から脱毛の「リゼクリニック」、男性向け脱毛専門「ゴリラクリニック」の経営支援を開始するなど、拡大を進めている。2025年にはRussell 3000® 指数構成銘柄に組入れられた。

事業環境と成長戦略

国内の美容医療市場は、同社グループがけん引する格好で拡大を続けている。コア顧客層である20―40歳代の女性の需要が拡大しており、また、男性向け美容医療の市場は、脱毛や薄毛治療などを中心に急成長(同社の2025年男性来院比率は40%超に到達)。今後も継続的な拡大が見込まれている。競争は激化しているが、質の高いサービスの提供によって、更なるシェア拡大が期待される情勢にある。

投資判断のポイント

・アナリストピックアップ情報

2026年第2四半期業績ハイライト
事業戦略アップデート
株主還元

・リスク要因

リスク要因としては、美容医療市場の急転換、同業他社の不祥事による市場全体の信頼失墜などがある。同社グループが主導してクリーンな市場を形成してきているものの、一部にはかつての不透明なイメージも残り、直近では大手脱毛クリニックの倒産もあり、全体のイメージが悪化する可能性がある。

成長性・収益性・財務安定性

・成長性

国内市場の拡大に伴う継続的な業績成長が続く。26年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高92百万ドル(前年同期比1.7%増)、営業利益は37百万ドル(同5.4%減)となった。2025年4月実施のフィー改定・円安影響等により減益となったが、四半期ベースでは収益力の向上が目覚ましく、成長軌道入りを印象付ける内容となった。男性向け市場の拡大期待、マルチブランド戦略による単価上昇、ナスダック上場に伴うグローバル戦略など、中・長期的な成長期待は大きい。

・収益性

26年12月期第2四半期の調整後EBITDAマージンは41%(前年同期比6ポイント増)24年からの事業リストラクチャリングの効果によって収益性が改善している。中期的にはクリニック数の拡大を背景に、収益体質が強固なものとなっている。

・財務安定性

自己資本比率は26年6月末時点で64.9%、デット・エクイティ・レシオが0.17倍となっている。規律ある資本政策により、強固な財務基盤を有しており、将来の投資に向けた潜在的なレバレッジ能力を確保している。

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本資料は投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的とするものではありません。銘柄の選択、投資判断の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。本資料に掲載された意見は作成日における判断であり、予告なしに変更される場合があります。本資料に掲載された意見・データは、当社が信頼できると判断したデータ等により作成いたしましたが、その正確性、安全性等について保障するものではありません。著作権、知的所有権等一切の権利はウエルスアドバイザー株式会社に帰属しますので、許可なく複製、転写、引用等を行うことを禁じます。

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