昨年の株主総会で指摘したことですが、この会社の問題は10年前?の米国進出のときの契約内容がヤバすぎたことです。ネットでの商品評価は高いものの、ディストリビューターに任せっきりで自ら販路を開拓しなかったため、販売価格や販売数量もディストリビューターの言いなりの契約で、高い商品性に見合った価格主導権を持たなかった。加えて、おそらく知財管理も疎かであったため、米国のディストリビューターがアジア(中国、ベトナム、インドネシアだったか?)の工場と直接取引することも許してしまった。当社が開発した商品なのに、その商品に対するIPを法的に確保していなかったのでしょう。
これらは、創業者でもある先代の社長(現社長の母親)のときのことですが、現社長も当時すでに執行役であり、今いるほかの執行役も在籍していたので現経営陣にも責任がありますね。
おそらく、米国のディストリビューターとは40期(2017年1月期)の株主通信で紹介されているRuddy T. Valenta という人物でしょう。代替わりしたということなので、その父親がもともとの契約者だったかもしれません。そのときの米国販社の名前は People toy company となっていたのに、今のValentaのインスタなどでは Plan Toys と変更されPeopleの名前がなくなっています。つまり、当社が開発した一連の商品の米国での販売権を奪われた(あるいはすでに持っていなかった)、ということだと思います。さらに、今後も米国での販売が事実上、できない契約になっている可能性もあります。例えば、「日本のPeopleが開発するいかなる商品も、米国で販売するときにはPlan Toysを経由しなければならない」とか。もしそうなら、当社はその契約を株主に開示しなければなりません。米国での販売が一切できないのなら、投資判断に重大な影響を及ぼす事象ですから。
当社はこれらの失敗を生かしていかなければなりませんが、現在の社長を除く3人の執行役(米国での契約があったときにも当社に在籍)の業務担当が、商品開発、生産管理、経理となっており、知財管理や法務あるいは総務といった部分がすっぽり抜けています。とても、反省を生かした経営体制とは言えないので、また経営上の失敗をやることは十分にありえますね。
昨年の株主総会で指摘したことで…
2024/06/06 07:11
昨年の株主総会で指摘したことですが、この会社の問題は10年前?の米国進出のときの契約内容がヤバすぎたことです。ネットでの商品評価は高いものの、ディストリビューターに任せっきりで自ら販路を開拓しなかったため、販売価格や販売数量もディストリビューターの言いなりの契約で、高い商品性に見合った価格主導権を持たなかった。加えて、おそらく知財管理も疎かであったため、米国のディストリビューターがアジア(中国、ベトナム、インドネシアだったか?)の工場と直接取引することも許してしまった。当社が開発した商品なのに、その商品に対するIPを法的に確保していなかったのでしょう。 これらは、創業者でもある先代の社長(現社長の母親)のときのことですが、現社長も当時すでに執行役であり、今いるほかの執行役も在籍していたので現経営陣にも責任がありますね。 おそらく、米国のディストリビューターとは40期(2017年1月期)の株主通信で紹介されているRuddy T. Valenta という人物でしょう。代替わりしたということなので、その父親がもともとの契約者だったかもしれません。そのときの米国販社の名前は People toy company となっていたのに、今のValentaのインスタなどでは Plan Toys と変更されPeopleの名前がなくなっています。つまり、当社が開発した一連の商品の米国での販売権を奪われた(あるいはすでに持っていなかった)、ということだと思います。さらに、今後も米国での販売が事実上、できない契約になっている可能性もあります。例えば、「日本のPeopleが開発するいかなる商品も、米国で販売するときにはPlan Toysを経由しなければならない」とか。もしそうなら、当社はその契約を株主に開示しなければなりません。米国での販売が一切できないのなら、投資判断に重大な影響を及ぼす事象ですから。 当社はこれらの失敗を生かしていかなければなりませんが、現在の社長を除く3人の執行役(米国での契約があったときにも当社に在籍)の業務担当が、商品開発、生産管理、経理となっており、知財管理や法務あるいは総務といった部分がすっぽり抜けています。とても、反省を生かした経営体制とは言えないので、また経営上の失敗をやることは十分にありえますね。