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30代以下はチューハイ支持 年間を通じてピークだった94年以降、市場の減少傾向には歯止めがかからない。一方、増加傾向なのが手ごろな価格で、多様な嗜好に応えるチューハイ・サワー類だ。ビール酒造組合の調査では家庭でよく飲む酒の種類でビールに次ぐ2位だったが、20代・30代に限ってはそれぞれ61%と63.8%でビール（60.4%、61%）を超えた。 缶チューハイなど、既に果汁などで割られてすぐ飲める酒類はRTD（レディー・トゥー・ドリンク）と呼ばれ、1〜9月の販売数量は5%増だった。 各社も注力分野としている。アサヒは6月に輪切りレモンが入った缶チューハイ「未来のレモンサワー」を発売したほか、キリンもジンベースの缶チューハイやアルコール度数が3%以下の新ブランドを投入した。「消費者が今後、ビール類からRTDへと流出する可能性もある」（ローランド・ベルガーの松本氏）という指摘もある。 各社は税制をきっかけに技術革新を起こし、ビール類を複雑に進化させてきた。ただ、若年層を中心にアルコール離れが進む中、税制の変化に対応するだけでは不十分になりつつある。消費者の声に耳を傾け、ニーズに応える商品を提供することが今後はより重要になる。