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■TRUNKホテル快走、T&Gニーズに注目 ホテル関連では、藤田観光 <9722> が構造改革に成功し、株価が7倍超(20年8月1289円→24年6月9240円)に化けた。そこで今回は、次の有力候補としてテイクアンドギヴ・ニーズ(T&Gニーズ) <4331> を取り上げたい。 T&Gニーズは婚礼事業が主力だが、一方でホテル事業も強化している。日本初のグローバルホテルブランドを目指し、開発を推進している最中だ。 同社が運営する高価格帯ブティック型のTRUNKホテル(原宿、代々木、神楽坂の3施設)は、既に旺盛なインバウンド需要を取り込み、欧米人訪日客の熱い支持を集めている。そのうちの1つTRUNK YOYOGI PARKは最近、米大手旅行誌「コンデナスト・トラベラー」でホテルアワードを受賞し、高い創造性が評価された。 TRUNKホテルの平均客室単価は足元で8万円を上回っており、利用客に占める外国人比率は90%を超える。今後はダイビル(大阪市)や三菱地所 <8802> と協力し、27年に札幌、渋谷、28年に神戸に同ブランドのホテル開業を計画する。 ■今期営業益は18年ぶり高水準見込む 前3月期の全体売上高に占めるTRUNKホテルの比率は約12%にとどまるが、同社は20%を目標に置いている。順調に開業が進めば、将来的には50%に迫るかもしれない。 今期の連結業績は、売上高470億円(前期並み)、営業利益44億円(前期比4.5%増)、純利益20億円(同9.2%増)を計画する。営業利益は、過去最高益の66億円をたたき出した07年3月期以来のレベルを見込む。優先株の消却も終了し、増配余地も高まっている。 関連株としては、インターコンチネンタルやキンプトンなど、ラグジュアリーホテルの売上高が急拡大するツカダ・グローバルホールディング(ツカダGH) <2418> にも注目しておきたい。
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5月に一巡した日本企業の1−3月決算発表の中で、当欄でも過去に取り上げたことのあるツカダ・グローバルホールディング(ツカダGH)<2418.T>がサプライズ業績を打ち出した。ブライダル事業を展開し、同四半期(1−3月は12月期決算の第1四半期)は赤字になりやすい季節性を持つ同社だが、今回は連結ベースで7.5億円の営業黒字(前年同期は0.1億円の赤字)となった。 —ホテルけん引、婚礼も利益率向上— 同社の1−3月の営業損益は特に、新型コロナ禍が直撃した2020年以降に激しく落ち込み、21年12月期には37.7億円の赤字を余儀なくされた。しかし、昨年には同四半期の黒字化が視野に入り、今期は晴れて利益を計上した格好だ。 その理由の1つは、ラグジュアリーホテルと呼ばれる「インターコンチネンタル」「ストリングスホテル」「キンプトン」などのホテル事業が急拡大している点にある。同セグメントの1−3月の売上高が前年同期比で2割伸び、営業利益は同3.1倍に急拡大した。リオープン(経済活動再開)でホテル婚礼施行件数が増加する中で、旺盛なインバウンド(訪日外国人観光客)需要により客室単価が上昇している。今後は主力の婚礼事業に比肩する可能性もある。 また、婚礼事業の収益率も飛躍的に高まっていることも見逃せない。今期第1四半期はセグメント売上高が前年同期比で4%しか増えていないのに、営業利益は2倍となっている。これは、婚礼の出席者数の減少傾向に対して1人当たりの単価が大幅に上昇しているためだ。リクルートブライダル総研の調査によれば、22年度に式を挙げた夫婦が招待客1人に掛けた費用はコロナ禍以降に加速し、12年度と比べて62%増加したという。 —水準訂正は加速へ!— 結婚式は「少人数で豪華に」が主流になりつつあるといい、特に挙式大手はその恩恵を受けやすい。コロナ禍で多くの中小規模の事業者が廃業したことで残存者メリットが生じたことに加え、式を挙げる夫婦からみれば倒産リスクの少ない大手を選ぶ傾向が強まったと言えそうだ。 ツカダGHの株価は第1四半期決算の発表後に水準を切り上げたものの、依然としてPERは5倍台、PBR(株価純資産倍率)は0.8倍と割安な水準にとどまる。今期の純利益は受取補償金の反動で、最高益を更新した前期(47.3億円、前々期比3.2倍)を下回る見通しだが、それでも計画は43.3億円と高水準だ。収益体質の改善が四半期ごとに確認されるたびに、水準訂正の動きは加速する可能性が高い。 [ 株式新聞ニュース/KABDAS−EXPRESS ] 流石ストップ高してもいいやろ!
<大復活ホテル関連株>“第2の…
2024/06/26 10:47
<大復活ホテル関連株>“第2の藤田観”へ爆上げ期待の銘柄は? インバウンド(訪日外国人観光客)の大量流入が続いている。5月の訪日外客数は304万人と3カ月連続で300万人を上回った。新型コロナ禍前の2019年5月と比べても1割近く増えており、「質」の面でも1人当たりの消費額が大幅に上昇している。ホテル関連株にはさらなる追い風が吹きそうだ。 ホテル関連では、藤田観光 <9722> が構造改革に成功し、株価が7倍超(20年8月1289円→24年6月9240円)に化けた。そこで今回は、次の有力候補としてテイクアンドギヴ・ニーズ(T&Gニーズ) <4331> を取り上げたい。 T&Gニーズは婚礼事業が主力だが、一方でホテル事業も強化している。日本初のグローバルホテルブランドを目指し、開発を推進している最中だ。 同社が運営する高価格帯ブティック型のTRUNKホテル(原宿、代々木、神楽坂の3施設)は、既に旺盛なインバウンド需要を取り込み、欧米人訪日客の熱い支持を集めている。そのうちの1つTRUNK YOYOGI PARKは最近、米大手旅行誌「コンデナスト・トラベラー」でホテルアワードを受賞し、高い創造性が評価された。 TRUNKホテルの平均客室単価は足元で8万円を上回っており、利用客に占める外国人比率は90%を超える。今後はダイビル(大阪市)や三菱地所 <8802> と協力し、27年に札幌、渋谷、28年に神戸に同ブランドのホテル開業を計画する。 前3月期の全体売上高に占めるTRUNKホテルの比率は約12%にとどまるが、同社は20%を目標に置いている。順調に開業が進めば、将来的には50%に迫るかもしれない。 今期の連結業績は、売上高470億円(前期並み)、営業利益44億円(前期比4.5%増)、純利益20億円(同9.2%増)を計画する。営業利益は、過去最高益の66億円をたたき出した07年3月期以来のレベルを見込む。優先株の消却も終了し、増配余地も高まっている。 関連株としては、インターコンチネンタルやキンプトンなど、ラグジュアリーホテルの売上高が急拡大するツカダ・グローバルホールディング(ツカダGH) <2418> にも注目しておきたい。