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基本的な図式としては「医療ツーリズム」の事業モデルと「陽子線治療」の有効性の両方を理解できない人物が、メディポリス国際陽子線治療センターと協業する新日本科学のメディポリス事業について何か意見を言ってもピントが外れた発言にならざるを得ないわけで、忘れたころにその実例を提供してくれるのがleoさんの書き込みであるとは言えます。 一般論として「医療ツーリズム」や「インバウンド需要」を投資テーマとして検討したことがある人なら、新日本科学とメディポリス国際陽子線治療センターのコンビを目にする機会は多いと思われ、たとえば株探が医療ツーリズムの関連銘柄を紹介する際に新日本科学を筆頭に挙げるのも今後の発展性を鑑みれば順当な注目度と言えそうです(『再脚光「医療ツーリズム」、インバウンド追い風に活躍舞台に立つ銘柄群』https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202402011095)。ここで頭にきたleoさんが「両者は資本関係が無いから業績に関係ないはずだ」などと株探に文句をつけに行っても、単に医療ツーリズムの仕組みを分かっていないおかしな人が来たと思われるだけでしょう。 またこれまで陽子線治療についてleoさんは効果がないとか社長の道楽だとか繰り返してきましたが、先日の記事を見ても分かるように国立がんセンターのトップを務めた垣添氏は陽子線治療を評価しており、どちらが知識を元に物事を見ているかは自明でしょう。逆に言うとleoさんが現状の見当外れな状態から脱するには、上の二点について知識の獲得に努めれば良いわけです。 あとCAR-T細胞については、信州大学の中沢教授と新日本科学の下井・望月両氏が台湾で研究成果を発表したのはつい先月のことで、これを「昔の知り合い」というのもleoさんらしいピントのずれ方。CAR-T細胞の安全性を担保する上では、ヒトに近い免疫反応を持つサルでの検証が重要であり、そのため中沢教授とイナリサーチの下井氏らのグループが国の助成を得て共同開発したのが「CAR-T細胞安全性評価のための霊長類モデル」なわけで、これが今後日本国内のCAR-T細胞開発における標準的な安全性評価となれば事業的にもその意義は大きいでしょう。
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①CAR-T細胞療法の急成長 血液のがんに対してはすでに実用化され、一部の白血病(急性リンパ性白血病)では完全寛解が9割という劇的な効果をみせているCAR-T細胞療法。これを固形がん(胃がん・肺がん・大腸がんなど体組織に生じるがん)退治に応用する技術が完成すれば従来の抗がん剤に取って代わるのは明白で、大手製薬会社が次々とCAR-Tに参入し開発競争が激しくなってきている情勢です。 ②課題はCAR-T細胞の安全性の確認 「"CAR-T" "安全性評価"」のワードで検索すれば分かりますが、信州大学とイナリサーチを中心とした研究グループの活動が検索結果の上位に並び、日本国内でこの研究をリードする存在であることが見て取れます。また国が後押しする事業として2018~2023年にかけて行われた「日本発の遺伝子改変T細胞の実用化を促進するための、霊長類モデルを用いた安全性評価系の基盤整備」によってイナリサーチ・ラボが開設され、カニクイザルモデルを用いたいた安全性評価法(https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/release/21/06/07/10849/)が確立されています。 ③すぐれた新方式のCAR-T細胞療法 この信州大学の中沢教授が開発したPiggyBacトランスポゾン法によるCAR-T細胞療法は、免疫疲弊が生じにくく効果が長く持続するメリットがあり固形腫瘍にも有効性を示しながら生産コストは従来方式の10分の1。医療機器・試薬の大手であるサーモフィッシャー社が信州大学との共同研究に加わり、国内の企業でもちょうど昨日、帝人が信州大学発のスタートアップと協定を結んで製造工程開発で参加を表明するなど、その有望さに着目した大企業が集まってきています。 上の①を前臨床CROの仕事の需要、②をその供給能力として捉えれば、需要と供給があるところに何か起きるかはさすがのleoさんでも理解できるでしょう。 さらに複数の利点を持つ③信州大学の技術をCAR-T細胞医療のプラットフォームとして採用したい製薬会社の視点で考えれば、開発段階から参加してこの方式に多くの経験値を持ち専門のラボまで擁するイナリサーチ(つまり新日本科学)に前臨床を担当してもらうのが堅実な選択肢となるわけです。
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確かに望月先生と下井先生は元イナリサーチで現在は新日本科学の方ですね。
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さあて、もう少し引っ張ったら売り始めますかね。 しかし、「たぬき」なあ。 CAR-T細胞のがん治療 とか言って、まるで新日本科学が凄いような錯覚を利用しようとしているが、驚くことに全く新日本の業績に関係ないんだよ。 全く関係ないことを恰も関係あるように書くのはIRでは違反になるから、別動隊として、延々書く。 前期の売上も買収したイナリサーチの40億円を除いたら売上220億円で、 23.3期が250億円だったから、この期の売上のイナリサーチ分引くと230億円。 23.3期230→24.3期220億。(今度またきっちり分析するわ。) トップライン伸びなくなった企業はどこで下げ止まるかだけがテーマ。
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CAR-T細胞をテーマにして5/21に開催された日本台湾共催セミナーについて「環球生技」の記事が出ていたので自動翻訳して読んでみました。 『初の非ウィルス性PiggyBac CAR-Tが臨床試験入り! 新日本科学:オフターゲット毒性防止ため前臨床予防措置を有効に活用』 https://news.gbimonthly.com/tw/article/show.php?num=67976 日本側は信州大学の中沢洋三教授、下井昭仁特任助教授、望月秀美特任准教授が参加(下井氏と望月氏は新日本科学の社員でもあります)。このごろ画期的ながん治療として注目されているCAR-T細胞療法ですが、CAR-Tががん以外の正常細胞までむやみに攻撃しないよう安全性を担保しつつ開発することが非常に重要。今回のセミナーではウィルスベクター方式と比較して中沢教授のPiggyBacトランスポゾン法が安全性向上・低コスト化・長期効果持続を期待できることが説明され、新日本科学からは実際の患者さんで治験に入る前にどのようなポイントで霊長類を使った安全性確認が行われるべきか解説し台湾側と意見交換が行われたもようです。 これまでを振り返るとまだイナリサーチが新日本科学グループに加わる以前から信州大学・イナリサーチは協力してCAR-T細胞療法の開発を進めており、日本国内でCAR-T細胞や再生医療の安全性評価の拠点が必要だねということで、国の「再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業」でイナリサーチ・ラボが設置された経緯があり、今回のセミナーの記事をみるに新日本科学としてはここで得られた前臨床の安全性評価法をひとつのスタンダードとして海外にも広めようという姿勢に見受けられます。2年前にイナリサーチをグループに迎えた経営判断は新日本科学にさらに大きな発展の可能性をもたらしたと言えそうです。
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白血病など血液がんで大きな治療効果を示したCAR-T細胞が一般の固形がんにも使えるようになれば、命を救われるがん患者の数も生じる経済効果も計り知れない膨大なものになりますが、画期的な治療法だけに実用化に向けたグローバル治験の立ち上げが大仕事となることも事実。今回開催されるようなセミナーを通じて治験の見通しに関するグランドデザインを各国の医療・製薬関係者と共有していくことが重要となるでしょう。なお信州大学×イナリサーチのCAR-T細胞開発に昨年参加しているサーモフィッシャーはPPDの親会社でもあり、CAR-T細胞療法を各種の固形がんに応用していく国際的な治験にはPPDおよび新日本科学PPDが大きな役割を果たす公算が高いと思われます。
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最近、台湾のバイオ情報誌「環球生技」のサイトに『非ウイルスCAR-T細胞療法の新たな将来展望に関する台日セミナー』という記事が載り、その内容を見ると台湾の経済省産業発展部の肝入りで日台共同のセミナーが開催されることになり「新日本科学の専門家や関連分野の著名な学者が、非ウイルスCAR-T細胞療法の今後の開発動向やCAR-T細胞療法の開発過程における安全性評価の重要性について議論します」とのこと(https://news.gbimonthly.com/tw/activity/show.php?num=1443)。最初の講演者は、CAR-T細胞療法の固形がんへの応用で著名な研究者である信州大学の中沢洋三教授。ご存じの方も多いと思いますがこの信州大学のCAR-T研究にはイナリサーチが大きく関わっており、2019年にイナリサーチ・ラボが開設された目的も、今後大きく成長するCAR-TとiPSの研究を進めるためでした(https://www.shinshu-u.ac.jp/topics/2019/11/carsto.html)。 この日本台湾合同セミナーのテーマにある「非ウイルスCAR-T細胞」とは、がん細胞を攻撃すべくT細胞を改造するにあたってAAVなどのウィルスを使う従来の方法に代わり、より安価でより治療効果が持続する中沢教授の「ピギーバック・トランスポゾン法」で作られたCAR-T細胞を意味し、この手法が2021年には日本医療研究開発機構(AMED)の革新的がん医療実用化研究事業にも採択され(https://www.amed.go.jp/news/seika/kenkyu/20210519-01.html)、2023年には医療関連機器の国際的大手である米サーモフィッシャーサイエンティフィックが共同研究に参入するなど(https://www.thermofisher.com/jp/ja/home/about-us/news-gallery/release/2023/pr051023.html)実用化を視野に入れた研究が進んでいます。
leoさんはここ3年ほどこうい…
2024/06/12 07:43
leoさんはここ3年ほどこういうスタンスで文句を書き続けていますが、新日本科学によるイナリサーチTOBの際にもこれを愚行と批判していた関係で、新日本科学グループの仲間になったイナリサーチが活躍するニュースが出るととりわけ面白くないのかもしれませんね。leoさんがこの掲示板に何かと文句を書き始めたのは下のグラフの左端のころでしたが、自身がここ3年ネガティブな観測を続けている会社の業績がどうしてこのように伸びていくのか疑問が浮かばないのだろうか、自分の考え方を再点検する必要を感じないのだろうかと不思議になります。leoさんの主張が現実と乖離しているのは、今回のCAR-T細胞についてもそうですが、新日本科学の事業拡大の背後にある需要の拡大を理解できていないところに根本的な原因があると思えます。 新日本科学の成長の原動力として医薬開発における新モダリティ(再生医療・核酸医薬・抗体医薬など新しいトレンド)が会社の資料でもたびたび言及されていますが、CAR-T細胞もまたこの新モダリティを構成する有力な医薬開発であり、特に信州大学との共同研究でこの分野の知見と設備を持つイナリサーチをグループに迎えたことは新日本科学の大きな強みとなってゆくと考えられます(国の基盤技術開発事業によるCAR-T細胞安全性評価法の開発については右のリンク先を参照 https://www.amed.go.jp/news/release_20210604-02.html )。また先月、信州大学の中沢教授と新日本科学の研究者が台湾のセミナーに招かれたのは、この分野の海外における事業展開の端緒となるでしょう(台湾のバイオ専門誌の報道については右のリンク先を参照 https://news.gbimonthly.com/tw/article/show.php?num=67976 )。専門分野の技術力や知見を強化しを企業価値を向上させる上で大学などアカデミアとの連携は重要で、共同開発を通じて人間関係を築いてゆくのも大切な事。また個人投資家としてはこの関連情報を集めることで会社の先行投資の方向性を見定め将来像を描くことが必要でありかつ楽しいと言えます。