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No.90
日銀が2日朝に発表した3月の全…
2018/04/03 18:24
日銀が2日朝に発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)で、旺盛な設備投資意欲が確認された。企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業・製造業が8四半期ぶりに悪化したほか、今2019年3月期の経常利益の見通しも減益となったものの、市場は悪材料を先行して織り込んでいる。
今年度の設備投資計画は、大企業・全産業で前期比2.3%増と市場予想(1.0%増)を上回った。うち製造業は4.9%増で、中堅企業も製造業で大きく伸びる見通し。また、ソフトウエアへの投資額も大企業・全産業で5.4%拡大する方向だ。
一方、大企業・製造業の業況判断DIがプラス24と、前回(昨年12月調査)から2ポイント悪化した。業況判断DIは景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた値。また、今期の経常利益は大企業・全産業で前期比2.2%減、うち製造業で3.2%減となっている。
もっとも、株式市場では今期の減益が既に想定されており、ゴールドマン・サックス(GS)証券では3月29日付リポートで、1株利益ベースで1割減が織り込まれていると指摘。日銀短観の為替前提レート(1ドル=109.66円)より時価は106円台と円高だ。この日の日経平均株価は前週末より安く寄り付いたものの、その後はプラス圏に転じて一時143円高まで上伸した(大引けは65円安の2万1388円)。
GS証はTOPIX(東証株価指数)の目標値をやや減額したものの、6カ月後で1800ポイント、12カ月後で1950ポイント(従来はそれぞれ1850ポイント、2000ポイント)と時価(2日終値は1708ポイント)を上回る水準を予想している。
設備投資拡大の恩恵を受ける銘柄としては、食品業界の省人化投資に絡みレオン自動機<6272.T>やソディック<6143.T>が注目される。また、IT関連の投資も積極化するとみられ、電通国際情報サービス(ISID)<4812.T>、ミロク情報サービス<9928.T>などをマークしたい。
市場期待値に届かない決算内容 …
2019/05/16 08:47
市場期待値に届かない決算内容
サプライズなし
材料出尽くし
まだ下がる
拾うかどうかは今週から来週前半の動き次第