No.899
2024年12月27日、米国の銀行と金融団体が連邦準備制度の年次「ストレステスト(Stress tests-危機状況分析)」に対し、透明性の欠如と意見収斂不足を理由に訴訟を起こした。 前日、FRBは改善に取り組むと和解の手を差し伸べたが、ウォール街は「強対強対決」を選んだことになる。ストレステストとは、2007~2009年の「リーマンショック」後に導入された制度。ストレステストは、金融危機のような極端な不況が来た時に銀行が対処できる能力を確認することを目的としている。 銀行は毎年提起される仮想シナリオが予測不可能であり、一方的に提供されるため、対応が難しいという立場。
ブルームバーグ通信によると、24日(現地時間)、米銀行政策研究所と米国銀行家協会などは「ストレステストの基準が秘密裏に設計され、銀行資本に説明できない要求と制限を加える」とオハイオ州コロンバス連邦裁判所に訴状を提出した。 訴状には、今年のストレステストで使用されたモデルはもちろん、2025~2026年に使用するモデルを「違法」と規定する一方、FRBがモデル施行に先立ち、銀行の意見を収集するようにする要求が盛り込まれている。訴訟を提起した団体にはJPモルガンチェース、ゴールドマンサックス、バンクオブアメリカなど米国の主要銀行の大半が含まれ、事実上、協会を先頭にFRBに集団反旗を翻した構図。
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