2025年3月期 決算短信の要約
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第一交通産業の2025年3月期決算は、売上高が微減の994.59億円となる一方、親会社株主に帰属する当期純利益は91.0％増の17.56億円と大幅増益となりました。タクシー事業の需要回復や不動産分譲事業の利益増加が寄与し、2026年3月期も増収増益を見込んでいます。配当は年間25円を維持する方針です。
主な事業セグメント
第一交通産業株式会社の主な事業セグメントは、タクシー事業、バス事業、不動産分譲事業、不動産賃貸事業、不動産再生事業、不動産金融事業です。タクシー事業が最大のセグメントで、次いで不動産分譲事業が大きな割合を占めています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が994.59億円（前期比1.2％減）、営業利益は30.45億円（同0.3％減）、経常利益は40.1億円（同0.0％増）となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は17.56億円（同91.0％増）と大幅に増加しました。タクシー事業では需要回復と運賃改定により増収となりましたが、人的投資やGX投資の影響で損失が拡大しました。一方、不動産分譲事業ではセグメント利益が64.8％増加し、バス事業も黒字転換しています。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比4.4％増の1,897.02億円となりました。主な増加は販売用不動産55.16億円と仕掛販売用不動産40.94億円です。負債は前期末比5.2％増の1,461.47億円で、短期借入金が60億円増加しました。純資産は前期末比1.9％増の435.55億円となり、自己資本比率は22.9％（前期末23.5％）となりました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは37.56億円の支出（前期は38.3億円の獲得）となりました。これは主に棚卸資産の増加101.53億円によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは45.12億円の支出で、主に有形・無形固定資産の取得46.96億円によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは39億円の獲得となり、主に短期借入金の増加63.28億円によるものです。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高1,100億円（前期比10.6％増）、営業利益37.5億円（同23.1％増）、経常利益41億円（同2.2％増）、親会社株主に帰属する当期純利益22億円（同25.3％増）を見込んでいます。インバウンドを含めた移動需要の更なる回復を想定し、業績は緩やかに上昇すると予想されています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり25円（中間配当10円、期末配当15円）を予定しています。2026年3月期も同様に年間25円（中間配当10円、期末配当15円）を予定しています。配当性向は2025年3月期が48.5％、2026年3月期が38.8％となる見込みです。
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