2025年３月期 第３四半期決算短信の要約
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オリンパスの第3四半期決算は増収増益となりました。内視鏡事業と治療機器事業の両事業で売上が伸長し、営業利益は前年同期比186.4%増の1,087億円と大幅に改善しました。一方で通期業績予想は下方修正され、外部環境の不透明感が増しています。引き続き主力事業の成長と収益性の向上が課題となっています。
主な事業セグメント
オリンパスの主な事業セグメントは内視鏡事業と治療機器事業です。内視鏡事業では消化器内視鏡、外科内視鏡、医療サービスを提供しています。治療機器事業では消化器科処置具、泌尿器科製品、呼吸器科製品、エネルギー・デバイス、耳鼻咽喉科製品、婦人科製品を扱っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比8.6%増の7,252億円となりました。営業利益は前年同期比186.4%増の1,087億円、調整後営業利益は16.4%増の1,281億円となりました。内視鏡事業の売上高は9.6%増の4,595億円、治療機器事業は7.3%増の2,653億円と、両事業とも増収となりました。親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期比67.5%減の763億円となりました。
貸借対照表の変化
資産合計は前期末比8.3%減の1兆4,069億円となりました。現金及び現金同等物が1,206億円減少し、未収法人所得税が336億円減少しました。負債合計は13.5%減の6,722億円となり、社債及び借入金が662億円減少しました。資本合計は3.0%減の7,346億円となりました。親会社所有者帰属持分比率は前期末の49.4%から52.2%に上昇しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは1,262億円の増加となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは425億円の減少となり、有形固定資産の取得308億円、無形資産の取得134億円が主な要因です。財務活動によるキャッシュ・フローは2,065億円の減少となり、自己株式の取得1,000億円、借入金の返済および社債の償還700億円、配当金の支払209億円が主な要因です。
今年度、来年度の業績見通しの変化
通期の連結業績予想を下方修正しました。売上高は前回予想比1.1%減の9,975億円、営業利益は14.2%減の1,510億円、調整後営業利益は11.6%減の1,745億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は13.2%減の1,050億円を見込んでいます。中国をはじめとした外部環境を勘案し、前回公表した予想を修正しています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金予想は1株当たり20円となっています。前期実績の18円から2円の増配が予定されています。
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