2025年3月期 第3四半期決算短信の要約
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株式会社タツミの2025年3月期第3四半期決算は、売上高54.49億円（前年同期比2.6%減）、営業損失6,100万円と減収減益となりました。自動車業界の環境悪化が業績に影響し、通期予想も下方修正されています。一方で、営業キャッシュ・フローの改善や自己資本比率の上昇など、財務面での改善も見られます。今後の自動車業界の動向と収益性の回復が注目されます。
主な事業セグメント
株式会社タツミは自動車用部品事業の単一セグメントで事業を展開しています。主要な取引先は自動車業界であり、日本、米州、アジアの3つの地域で売上を計上しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の売上高は54.49億円（前年同期比2.6％減）と減収となりました。営業損失6,100万円（前年同期は8,800万円の営業利益）、経常利益1,400万円（前年同期比87.6%減）、親会社株主に帰属する四半期純損失1,000万円（前年同期は6,900万円の利益）を計上しました。自動車業界の一部メーカーの型式認証不正問題等の影響により、国内新車販売台数が前期実績を下回ったことが業績悪化の要因と考えられます。
貸借対照表の変化
資産合計は87.89億円（前期末比1.4%減）、負債合計は48.23億円（同4.4%減）、純資産合計は39.65億円（同2.6%増）となりました。自己資本比率は33.8%（前期末32.7%）と1.1ポイント改善しています。主な変動として、現金及び預金が4.12億円増加し、固定資産が3.45億円減少しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは6.34億円の収入（前年同期は1.49億円の収入）と大幅に改善しました。これは主に売上債権の減少によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは6,400万円の支出（前年同期は9,200万円の支出）、財務活動によるキャッシュ・フローは1.75億円の支出（前年同期は3.17億円の支出）となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年3月期通期の連結業績予想は、売上高72億円（前期比2.9%減）、営業損失7,500万円、経常損失1,500万円、親会社株主に帰属する当期純損失5,000万円と厳しい見通しとなっています。直近に公表されている業績予想からの修正が行われており、経営環境の悪化が継続すると予想されています。
株主還元
2025年3月期の配当予想は、期末配当0円、年間配当0円となっています。前期（2024年3月期）も無配であり、厳しい業績見通しを反映して無配が継続される見込みです。
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