2024年12月期 決算短信の要約
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株式会社ダイフクの2024年12月期決算は、売上高5,632億2,800万円（調整後前年同期比6.1％増）、営業利益715億4,600万円（同36.3％増）と増収増益となりました。半導体生産ライン向けや空港向けシステムの好調な受注に加え、生産効率化とコスト削減が奏功し、利益率が大幅に改善。特に中国でのレガシー半導体向け売上増が寄与しました。次期も自動化投資需要の継続を見込み、更なる成長を目指しています。
主な事業セグメント
株式会社ダイフクの主な事業セグメントは、マテリアルハンドリングシステム・機器の製造販売です。具体的には、自動車、エレクトロニクス、商業・小売業、空港向けなどの各産業向けシステムを提供しています。また、洗車機、産業用パソコン・インターフェイスボード等の製造販売も行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当連結会計年度（2024年4月1日～12月31日）の業績は、売上高5,632億2,800万円（調整後前年同期比6.1％増）、営業利益715億4,600万円（同36.3％増）、経常利益744億9,800万円（同37.0％増）、親会社株主に帰属する当期純利益570億8,600万円（同50.6％増）となりました。半導体生産ライン向けシステムや空港向けシステムの受注が好調で、生産効率化やコスト削減の取り組みが寄与し、利益率が大きく改善しました。特に中国におけるレガシー半導体向け売上の増加が利益に貢献しています。
貸借対照表の変化
貸借対照表では、総資産が前期末比6.6%増の6,887億700万円となりました。主な変動として、現金及び預金が794億7,700万円増加し、受取手形・完成工事未収入金等及び契約資産が467億8,500万円減少しました。負債は1.0%増の2,902億8,200万円、純資産は11.1%増の3,984億2,400万円となりました。自己資本比率は57.8%と2.3ポイント改善しています。
キャッシュフローの変化
キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,161億2,900万円の収入（前期比212.9%増）と大幅に改善しました。これは主に税金等調整前当期純利益の増加と売上債権の減少によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは23億9,300万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは368億2,000万円の支出となりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比61.5%増の2,203億9,500万円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年12月期の連結業績予想は、売上高6,500億円、営業利益815億円、経常利益850億円、親会社株主に帰属する当期純利益650億円を見込んでいます。製造業・流通業における自動化投資や生成AI向け先端半導体投資、自動車産業におけるxEV関連投資、空港における自動化投資などが継続すると予想されています。一方で、半導体生産ライン向けシステムの地域別売上構成比の変化や人件費上昇の影響も見込まれています。
株主還元
当期の配当は、中間配当23円、期末配当32円の年間55円（連結配当性向35.7%）となりました。次期（2025年12月期）は年間配当64円（中間32円、期末32円、連結配当性向36.2%）を予定しています。株主還元方針として、連結配当性向各年度35％以上を目標としています。
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