三菱化工機(株)の決算情報

三菱化工機株式会社の主な事業セグメントは、エンジニアリング事業と単体機械事業です。エンジニアリング事業では都市ガス・石油関連プラント、化学工業用プラント、水処理装置等を扱い、単体機械事業では油清浄機、分離機・ろ過機、海水取水用除塵設備等を扱っています。

2025年3月期の連結業績は、売上高が前年比23.9%増の592.02億円、営業利益が29.1%増の56.94億円、経常利益が19.5%増の56.26億円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前年度の特別利益計上の反動で9.6%減の48.79億円となりました。エンジニアリング事業の売上高は411.71億円、営業利益は19.24億円、単体機械事業の売上高は180.31億円、営業利益は37.7億円と、両事業とも増収増益となりました。

貸借対照表では、総資産が前年比4.8%増の661.74億円となりました。主な変動として、現金及び預金が28.7%減少した一方、電子記録債権が70.6%増加、契約資産が21.1%増加しました。負債は2.3%減の279.47億円、純資産は10.6%増の382.27億円となり、自己資本比率は57.8%に改善しました。

営業活動によるキャッシュ・フローは33.11億円の支出となり、前年の13.6億円の収入から大きく変化しました。これは主に売上債権及び契約資産の増加54.71億円、仕入債務の減少31.11億円によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは4,300万円の収入、財務活動によるキャッシュ・フローは10.47億円の支出となりました。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高845億円（前年比42.7%増）、営業利益75億円（同31.7%増）、経常利益75億円（同33.3%増）、親会社株主に帰属する当期純利益53.6億円（同9.8%増）と、大幅な増収増益を見込んでいます。

2025年3月期の年間配当金は1株当たり210円（中間50円、期末160円）となり、前期の110円から大幅に増加しました。2026年3月期は1株当たり80円（中間40円、期末40円）の配当を予定していますが、これは2025年4月1日付で1:3の株式分割を実施したことを考慮した金額です。