2025年３月期 決算短信の要約
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ケミプロ化成株式会社の2025年3月期決算では、売上高が97.1億円（前年同期比5.1%増）と増収となりましたが、原材料価格やエネルギーコストの高騰により営業利益は4.02億円（同16.6%減）と減益となりました。一方、生産休止費用の圧縮により経常利益は1.73億円（同30.7%増）、当期純利益は1.28億円（同1.5%増）と増益を確保しました。
主な事業セグメント
ケミプロ化成株式会社の主な事業セグメントは、化学品事業とホーム産業事業です。化学品事業では紫外線吸収剤や写真薬中間体、製紙用薬剤等を生産・販売し、ホーム産業事業では木材保存薬剤等を生産・販売しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当期の売上高は前年同期比5.1%増の97.1億円となりました。化学品事業では酸化防止剤や受託製造製品の拡販により増収となりましたが、原材料価格やエネルギーコストの高騰により、営業利益は前年同期比16.6%減の4.02億円となりました。一方、工場稼働状況の改善により生産休止費用が1.07億円圧縮され、経常利益は30.7%増の1.73億円、当期純利益は1.5%増の1.28億円となりました。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比3.0%減の132.97億円となりました。流動資産は3.28億円減少し80.47億円、固定資産は8,700万円減少し52.5億円となりました。負債は前期末比5.7%減の85.2億円となり、純資産は2.1%増の47.77億円となりました。この結果、自己資本比率は前期末の34.1%から35.9%に改善しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは12.6億円の獲得（前年同期比7.1%増）となりました。主な要因は、税引前当期純利益1.73億円、減価償却費4.05億円、棚卸資産の減少2.88億円などです。投資活動によるキャッシュ・フローは2.88億円の支出（同35.4%増）、財務活動によるキャッシュ・フローは7.13億円の支出（同1,524.8%増）となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
次期の業績予想は、売上高105億円（前年同期比8.1%増）、営業利益6億円（同49.2%増）、経常利益4億円（同130.4%増）、当期純利益2.5億円（同95.2%増）を見込んでいます。主力製品の販売強化や各種コスト低減、工場稼働向上による生産休止費用の圧縮を図る一方で、価格適正化や各種コストダウンの浸透には時間を要すると予想されています。
株主還元
当期の配当金は1株当たり3.5円（前期3円）となり、配当金総額は5,800万円（前期4,900万円）となりました。次期の配当予想は1株当たり5円と増配を予定しています。
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