2024年12月期 決算短信の要約
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資生堂の2024年12月期連結業績は、売上高が前年比1.8%増の9,906億円となりましたが、実質ベースでは1.3%減となりました。日本・欧州事業は成長が継続した一方、トラベルリテール・中国・米州事業は減収となり、コア営業利益は364億円で前年比8.7%減少しました。親会社の所有者に帰属する当期利益は108億円の損失となり、厳しい結果となりました。
主な事業セグメント
資生堂は、化粧品を主に製造・販売しており、日本、中国、アジアパシフィック、米州、欧州、トラベルリテールの6つの地域を報告セグメントとしています。各地域の責任者が幅広い権限と売上・利益への責任を持ち、機動的な意思決定を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2024年12月期の連結売上高は前年比1.8%増の9,906億円となりました。実質ベースでは前年比1.3%減となりました。コア営業利益は364億円で前年比8.7%減、親会社の所有者に帰属する当期利益は108億円の損失となりました。日本・欧州事業は成長が継続した一方、トラベルリテール・中国・米州事業は減収となりました。EBITDAマージンは9.0%でした。
貸借対照表の変化
資産合計は前期末比6.1%増の1兆3,318億円となりました。のれんおよび無形資産が増加した一方、持分法で会計処理されている投資が減少しました。負債は前期末比10.1%増の6,772億円、資本は前期末比2.2%増の6,546億円となりました。自己資本に対する現預金を除いた有利子負債の割合を示すネットデット・エクイティ・レシオは0.18倍となっています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは、前期比406億円減少の484億円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、前期比482億円支出増の837億円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、前期比990億円収入増の234億円の収入となりました。これらの結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比62億円減少し、985億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年12月期の連結売上高は9,950億円、実質ベースで4%成長を見込んでいます。コア営業利益は365億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は60億円を予想しています。中国・トラベルリテール事業では減収・減益を見込む一方、日本事業では戦略的な新商品展開や値上げを実施し、米州事業では売上回復により大幅な増益を目指します。
株主還元
2024年12月期の期末配当は1株当たり10円とし、中間配当30円と合わせて年間40円の配当を実施する予定です。2025年12月期は中間・期末とも1株当たり20円とし、年間40円の配当を予定しています。DOE（親会社所有者帰属持分配当率）は2024年12月期、2025年12月期ともに2.6%となる見込みです。
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